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狭霧 織花
2023年4月6日 21:34
”言葉を必要としない愛も、存在するの。” 証拠とするかのように差し出されたのは、赤色の小さな果実をつけたような、花。 その言葉の意味に、気づいて嬉しくなったのは当然。 御伽話のようなことはあるのだと、ずっとずっと信じていた。 それこそお姫様や不可思議な冒険譚。 ずっとずっと、信じていた。「まぁ! わたくし嬉しいわっ!」 また、あなたに会えて。 彼は、父の教え子の一人。文明