見出し画像

中間管理職の見聞録 #1

どうも。
しがない中間管理職こと私。エンジニアの吉元です。
今回は中間管理職という世間的に大変と思われている
仕事内容を書いていきたいと思います。

とはいえ、別に私は中間管理職について何か「正解」を持っているわけではなく、
これをやった方が良いなどと口が裂けても言いません。
私も勝利を知りたいくらいです。

今回は中間管理やマネジメントの正解ではなく、
私が中間管理職になって学んだ、見た、聞いたこと」を記事として
綴ったものです。

自分ができるマネジメントを知った話

得意なマネジメント

マネジメントと言っても色々な手法があります。
目的に向かってチームを牽引する人、皆の意見を大事にする人、情熱を持って人を動かす人。人によって考え方が違うようにマネジメントも十人十色です。

私は中間管理職の経験を積む中で、自分が「環境整備」を得意としていることに気が付きました。目的のために手順整理や状況の見直し、折衝でチームや事業を効率良く行うための基盤を整備することが得意なようです。
自身の得意なマネジメント手法に気づくだけで軸が生まれ、
その軸を中心として色々な手法を試すきっかけにもなりました。

マネジメント手法には向き不向きがある

チームをマネジメントする

私は会社で10人規模のチームマネジメントを任されました。その有り様は昔テレビで見た30人31脚のように感じます。部下となった10人でチームを結成し、成果を出せるチームに育てていくことが私に課せられた仕事です。

さて、チームマネジメントと言っても初めての経験です。
チームマネジメントに対して経験が薄い私は、まずはチームメンバー各自に対して雑にタスクを与えていきます。メンバーは仕事にとりかかり、暫くはタスクを捌きますが、2週間くらい経つと期日から遅れたり、残業が増えて仕事が終わらない等のトラブルが起き始めます。

私は「期日に遅れるな」とか「優先度を考えて」などと取って付けた指示をしてみますが、一向に解決できずにいました。
メンバーからは「無茶な指示を出すな」や「残業続きで辛い」と不満も出始めます。
モチベの低下が始まっていました。

そこで私はメンバーを観察し、原因がどこにあるのか探ることにしました。すると原因は見つかりませんでしたが、メンバーの個性を見ることができました。

10人の個性

私はここで気になりました。
人によってこんなに性格や価値観が異なるのに同じ指示で良いのか?

物は試しと、私は各自の趣向や価値感に合わせた指示とモチベーションアップを行うことにしました。
「きみは声が大きいのが良いね。次の会議ではファシリテーションを任せるよ」
「まわりをよく見ているね。資料のチェックは君が一番頼りになる」
「リーダー器質だね。皆を引っ張れる力があるからタスク管理をやってみないか?」
試行錯誤により皆への指示やモチベーション管理もできるようになりました。

結果的にメンバー間での知識共有や業務効率を上げるアイディアを出すようになり、チームの成果が伸びていることを実感しました。
この件から、私は失敗の原因が「自分のマネジメント手法」だと振り返ることになりました。

チームは単調な指示や同じ指示をしても上手く動いてくれません。
個性の観察を続けたことで、人は趣味趣向や価値観があり、声の大きさ、内向外向、作業速度が違うことに気づきます。以前は失敗を恐れ必要以上に慎重になるメンバーもいましたし、モチベーションアップの方向性も全然違います。

自身の得意な手法からチームの特色やその中にいる個人に合わせてマネジメント手法を変化させていくことで、上手くハマる型を見つけることができたのかと思います。

今回うまくハマったこと

私は組んだメンバーの性格や価値観からこのような手法を選びました。
他のメンバーや環境で同じことをやって上手くいくビジョンは無く、
また違う手法を取ると思います。

私にとってのチームマネジメントとは、自分に合った環境を作り、
状況やチームにいる人の性格や価値観によって手法を変えていくことでした。

最後に

中間管理職という立場は、プレイヤーからすると辛く忙しい業務のように見えますが、
自分のやりやすい環境、チームがやりやすい環境に動かしていくこともできるポジションです。(それも人の主観や価値観により、感じる部分は人それぞれですが)
ここで書いた内容が誰にでも納得できる内容では無いかも知れませんし、
他の管理職の方はとっくの昔に通り過ぎているポイントなのかも知れません。

この記事がひとつの事例として参考にしていただければ、
一人の中間管理職としてありがたく思います。