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朝、目覚めたら、そこにセレッソライフが。

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「大阪の街の誇り、みんなの人気者!」ぼくの愛するJリーグクラブと、ともに過ごした三〇年。それは何気ない朝の目覚めからはじまった。ジェットコースターと呼ばれるセレッソ大阪をサポート… もっと読む
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#Jリーグ

サポーター・アイデンティティ

 線路に沿って道なりに歩くと正面にヨドコウ桜スタジアムのメインスタンドが見えてきた。日本…

cerebaka
5か月前
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エピローグ 二〇二一年一一月

 長い長い年月を耐え抜いた末にようやくぼくは大阪の地へ向かうことになった。実に一年と数ヶ…

cerebaka
5か月前
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第三四節 蹴球堂閉店

「『はじまりがあるものにはすべて、終わりがある』・・・私はなんと言った?」  映画マトリック…

cerebaka
5か月前
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第三三節 ”点”と”線”

 二〇一七年というセレッソ大阪にとって重要な一年を語る前に、言っておかなければならないこ…

cerebaka
5か月前
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第三二節 たかが二年されど二年

 REAL OSAKA ULTRAS(レアル・オオサカ・ウルトラス)。真の大阪は誰かと聞…

cerebaka
5か月前
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第三一節 クラブは変わろうとも

 ちょうど二〇周年という節目の年をセレッソ大阪は迎えた。AFCチャンピオンズリーグへの二…

cerebaka
6か月前
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第三〇節 柿谷曜一朗

 どんなサッカークラブにも思い入れのある背番号が存在している。一〇番なんてものはとてもわかりやすい例だろう。  キャプテン翼への依存度が高すぎるのか、九番、一〇番、一一番をつけるのは並大抵のことではないし、パワー、技術、そしてガッツのすべてが必要だ。  さらには海外のサッカー選手もかなりの影響をおよぼしている。  パオロ・マルディーニなら三番(古い)。  ヨハン・クライフが好きなら一四番(もっと古い)。  もちろんクラブによっては愛される番号が違う。この背番号問題についてぼく

第五章 第二九節 半径九・一五メートルと悪夢の三年間

 父親が死んだ。  ちょっとした風邪の症状で緊急入院したあと意識がなくなったと母親から連…

cerebaka
6か月前
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第二三節 もうひとつの大阪ダービー(前編)

 スルガ銀行チャンピオンシップが開催される運びとなった。Jリーグカップ王者と南米のコパ・…

cerebaka
6か月前
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第四章 第二一節 ウロボロスの輪

 ヤンマーディーゼルサッカー部からセレッソ大阪と名称が変わり、Jリーグを目指してからはや…

cerebaka
7か月前
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第二〇節 日韓ワールドカップなのに

 まあ、ひとことで表すなら悲願だ。  一八七二年(一八七三年とも言えるらしい)に初めてサ…

cerebaka
7か月前
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第一九節 J2と而立

 惰性とはじつに恐ろしい。二〇〇〇年五月二七日のいわゆる”長居の悲劇”なんてものが、まる…

cerebaka
7か月前
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第一八節 Remember527Restart528

 何を隠そう、ぼくは雨男だ。  大半のビッグマッチを雨のなかで過ごし、雨量が増えれば増え…

cerebaka
7か月前
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第一七節 三ツ沢での評価

 結果の評価には定量と定性がある。定量は明らかに数値で目に見える形になっているものであり、定性は状態や期間などぱっと見では判断がつかないものというのが定説だ。  例えば、、勝ち点六〇を獲る、というのは定量であり、五月までには全選手にチーム戦術を浸透させる、は定性だと言ったら、わかりやすいのかもしれない。要するに定性は、結果の尺度に差があり、どう解釈するかは人によるってことだ。  逆説的にいうと答えなんてそもそもない(いや答えは神が持っているのかも、ということだ)。いくら選手を