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中村成吾
2024年2月10日 15:05
みなさま、こんにちは。今日は、由季 調さんの『互に』という歌集を取り上げたいと思います。この歌集の特色のひとつとして、ひらがなが多用されている点が挙げられます。ひらがなを用いた歌人としては、会津八一が有名ですね。会津八一は総ひらがなの万葉調の歌を遺しています。それでは、由季さんの歌の世界へ。ひらながの歌は一首を読むときの滞在時間が長くなります。「あゐいろ」は「藍色」よりも深い色合いを
2024年2月3日 13:43
みなさま、こんにちは。学生時代、古本まつりがあるとよく出かけて行って古書を漁っておりました。今日はいつかの古本まつりで買った落合直文著『御代のほまれ 巻の三』(大倉書店、明治二十八年)について、その序文を紹介したいと思います。みなさまは落合直文(文久元年~明治36年)という人物をご存じでしょうか。歌人・国語学者として知られており、皇典講究所(國學院大學)には晩年まで在職されていたそうです。