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アトピー奮闘記④入院決定

2017年春
痒くて眠れない日というのは時々あったけど、4月に入って手や顔、背中の症状が悪化し、一睡もできない。
ウトウトしかけると、強いかゆみに振り起こされた。何十回も。
そんな日が3日続いて、夜中にめまいが止まらなくなった。
メニエール疑いと診断されて、内服もしばらく続けた。
なんだか悪戦苦闘する日々に疲れていたし、悲しかった。
心の状態の不調を自覚していた。
通院はしていたけど、薬を塗っても塗っても改善しなかった。

定期処方されていた内容
ロラタンジンOD(内服・抗ヒスタミン薬)
フェノール・亜鉛華リニメント(塗布剤・消毒、鎮痒、収斂、保護作用)
レスタミンコーワクリーム1%(塗布剤・抗ヒスタミンで痒みを抑える)
アンテベート軟膏0.05%(ステロイド外用薬・上から2番目に強いクラス)
ヒルドイドソフト軟膏0.3%(皮膚の保湿作用、血行促進作用)体用
ビーソフテンクリーム0.3%(皮膚の保湿作用)顔用

もう出せる薬がないよ、と担当医に言われて入院を勧められた。
大阪のH医療センターへの紹介状を書いてもらい、入院希望で受診した。
TARC検査というアトピー性皮膚炎の炎症の程度を数値で表す血液検査で、基準値が成人で450pg/ml未満のところ私は9886pg/mlだった。
すぐに入院が決まって、4月中旬に入院生活が始まった。

当時の私は西洋医学の一般的な病院に通っているにも関わらず、コンプライアンスが低いままで自己判断が多かった。
幼少期からのアトピー治療のなかでステロイドを塗るのは「当たり前」。
だけど通院も毎日塗るのも大変だし治らないしもう信じられない、できれば別の方法で治したい、という考えしか無かった。
海外でのアレルゲン検査や鍼灸治療、徹底した漢方治療、サプリメントやレメディなど、他にもできることがたくさんあることは情報として知っていたけど、それらに果敢に挑戦する気力も無くなっていた。
そもそも、世の中にいる治療家は医師だけではないこと、アトピーとはただの診断名であって自分の状態を表すものではない、大切なのは体そのもので症状を無くすとじゃない、という今では当たり前な発想が、全くなかった。



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