おカネは使えば使うほど増えるのは本当か

今回は、おカネは使えば使うほど増えるのは本当かどうか、解説していきます。おカネを使えば減るのが当然と思われるかもしれませんが、おカネを使うほど増えるという人もいます。この考えが日本で知れ渡るようになったのは、前澤社長のXでの発言からです。前澤社長は、おカネを使うことで得られる物や体験が、自分を成長させ、さらに稼げるようになると言っています。確かに、勉強するにも、何かのスキルを身につけるにも、おカネを払うことは重要です。しかし、おカネは使うのだから、減るのではないか、という意見もあるはずですから、今回はおカネを使うほど増える、の真相をお伝えします。

おカネとは価値を数値化したもの

おカネとは、私たちが日常生活で使う紙幣や硬貨、デジタル通貨のことを指しますが、その本質は「価値を数値化したもの」です。
商品やサービスを交換する際に使われるおカネは、その商品やサービスの価値と同じと考えられることができます。
つまり、おカネ自体は単なる紙や数字に過ぎませんが、その数字と同じ価値を持つ、物やサービスと交換する媒体でしかありません。
例えば、リンゴとオレンジの価値を比較するのは難しいですが、リンゴが200円で、オレンジが100円であれば、リンゴのほうが価値があると判断することができます。このように、おカネは社会の中での価値の交換を円滑にする重要なツールです。

さらに、おカネは時間と労力の価値も数値化します。例えば、あなたが一時間働いて得たおカネは、その一時間の労働の価値を数値化したものです。時給1000円のアルバイトをすれば、1時間あたりの労働の価値は、1000円だと分かります。このようにして、おカネは私たちの努力や時間を評価し、それを他の価値と交換する手段となっています。

価値を提供するとおカネがもらえる

おカネを得るためには、何らかの価値を提供する必要があります。
価値とは他人にとって有益なものであり、それを提供することで対価としておカネがもらえます。
では、具体的にどのような価値を提供すればおカネが得られるのでしょうか。

仕事のスキル

まず一つ目は「仕事のスキル」です。専門的な知識や技術を持っている人は、そのスキルを提供することで高い報酬を得ることができます。例えば、プログラミングやデザイン、マーケティングなどのスキルは、現代社会で非常に需要が高いです。これらのスキルを磨くことで、自分の価値を高め、高い年収で働くことができます。

また、こうした仕事のスキルは一度身につけると長期間にわたって活用できるため、持続的な収入源となります。自己投資としてスキルを磨くことは、将来的に大きなリターンをもたらす可能性があります。

気をつけないといけないのは、今の会社でしか発揮できないスキルや、今後使われなくなるスキルを身につけてしまうことです。今はそれでも十分な収入が得られるかもしれませんが、転職したり、将来的には意味のないスキルになってしまうこともあります。長く高い専門性を維持できるスキルに投資することが重要です。

商品

次に「商品」です。自分で商品を作ったり、販売したりすることでおカネを得ることができます。
例えば、手作りのアクセサリーやオリジナルのTシャツなど、自分のアイデアやセンスを形にした商品を販売することで、価値を提供し、おカネを得ることができます。

売れる商品さえ作れればいいので、スキルを身につける必要がないこともあります。学歴の無い人が社長になって多くの収入を得ているのは、アイデア商品を作って、爆発的に売れているパターンが多いです。

商品を自動で作れるようになったり、人の手を借りて、簡単に作れるようになれば、労働する時間を減らすこともでき、時間あたりの収入を大幅に上げることもできます。商品を売って収入を得ている人は、資本家と呼ばれることもあり、労働者に比べると豊かになりやすい傾向があります。

逆に、商品が売れなくなってしまうと、収入が激減してしまうので、労働者に比べると不安定な稼ぎ方とも言えます。日本には労働者が多いのは、収入が安定していることが理由の1つで、資本家になることは不安定で推奨されない傾向にあります。

人材価値や若さ

最後に「人材価値や若さ」です。人材価値とは、その人が持つ経験や知識、能力を指します。
特に若い世代は柔軟な発想や新しい技術に対する適応力が高く、これが大きな価値となります。企業が何のスキルも持たない新卒社員を求めるのは、若さや吸収力、体力があるからです。

また、若さ自体も一つの価値です。
若いということは、これからの長いキャリアを見据えて投資する価値があるということを意味します。
そのため、若いうちから自分の価値を高める努力をすることが重要です。

おカネは使ったら無くなるのではなく価値と交換すること

おカネは使うと無くなると考えがちですが、実際には価値と交換することが本質です。おカネを使うことで得られる価値が、その支出の真の意味を持ちます。では、具体的にどのような価値と交換できるのでしょうか。

おカネを使うことによって得られる価値は多岐にわたります。例えば、食事や衣服、住居などの日常生活に必要なものにおカネを使うことで、私たちは安心して生活を送ることができます。これらは基本的な価値であり、生活の質を維持するために必要不可欠です。

また、おカネを使うことで得られる価値には、体験や知識も含まれます。旅行や教育におカネを使うことで、新しい体験や知識を得ることができます。これらの体験や知識は、将来的に自分の価値を高めるための重要な要素となります。

おカネを使うことは、単なる消費ではなく、未来への投資と考えることができます。安心した住居や健康的な身体を手に入れることができなければ、働いて稼ぐことはできません。教育によって、基本的な知識や学歴が無ければ、今の職に就けなかったかもしれません。

そう考えると、今稼げているのは、過去に何かしらの投資としたからとも言えます。そして、今後も稼げるようなモノやコトに対しておカネを使っていくことで、おカネを使うほど増える、を実感できるかもしれません。

価値あるものを見つけられれば使うほど増える

おカネを使う際に、価値あるものを見つけることができれば、その支出は将来的に大きなリターンをもたらすことがあります。では、どのようなものが価値あるものと考えられるのでしょうか。

生活を便利にするもの

まず一つ目は「生活を便利にするもの」です。
例えば、スマートフォンやパソコンなどのデジタルデバイスは、私たちの生活を大幅に便利にしてくれます。これらのデバイスを適切に活用することで、時間や労力を節約し、効率的に仕事や日常生活を送ることができます。

もし仮に、かなり古いスマホを使っていたとしましょう。連絡するにも通信速度が遅く、Youtubeで何かを学んだり、ニュースアプリで情報を得ることもままならない状況です。そんなスマホを使うよりも、比較的新しい、機能的なスマホを使ったほうが日常や仕事においても便利になるはずです。仕事でパソコンを使っている人なら、パソコンのスペックが仕事の生産性に直結することは、実感できるはずです。

また、家電製品やサービスも生活を便利にするものの一例です。洗濯機や食洗機などの家電製品を使うことで、家事の負担を軽減し、自由な時間を増やすことができます。仕事が忙しい人ほど、家事の時間を節約することは大事になってきますし、自由時間を増やすほど、稼げる時間を生み出す可能性が増えます。

将来価値が高くなるもの

次に「将来価値が高くなるもの」です。
例えば、不動産や株式などの投資商品は、将来的に価値が上昇する可能性があります。これらにおカネを投じることで、時間の経過とともに資産を増やすことができます。投資商品は、おカネを増やすという目的があるので、分かりやすい投資ですよね。買ったモノの価値が上がったタイミングで売ることで、おカネを増やすというシンプルな方法です。

また、教育やスキルアップも将来価値が高くなるものの一例です。中学や高校、大学までの教育は、社会人として最低限のスキルを身につけるためにとても重要な教育です。それらは、親が投資としておカネを支払ってくれたり、奨学金という形で、おカネを前借りして支払っていたと思います。奨学金という借金をしてまで教育するのが割と一般的ということは、教育はそれだけ価値が高いということにもなります。

一度教育を受ければ、基本的に将来に渡ってずっとその知識やスキルは忘れません。価値を失うことがない財産となります。超一流を育てることで有名なユダヤ人は、教育を重要視しています。それは、迫害されていた過去に理由があるとも言われています。家や土地などの資産を全てを奪われたとしても、頭の中の知識までは奪われることはないからです。

投資や価値というと、モノやコトばかりがイメージされてしまいますが、実は教育によって得た知識が最も価値があるのかもしれません。そう考えると、読書や学びといった、教育への投資は欠かせないと思えるようになります。

価値のないものを買ってしまうとおカネは増えない

一方で、おカネを使う際には、価値のないものに使ってしまうと、そのおカネは無駄になってしまいます。これらは、おカネを使っただけ減るという当たり前のことを再現するだけです。

価格や見栄を理由に買ったもの

まず一つ目は「価格や見栄を理由に買ったもの」です。
高価なブランド品や流行のアイテムを見栄で購入しても、実際にはそれが自分にとって本当に必要なものでなければ、その価値は限定的です。
見栄やステータスを重視しておカネを使うことは、一時的な満足感を得られるかもしれませんが、長期的には無駄な支出となることが多いです。価格が高いからといって必ずしも価値が高いわけではありません。
ブランド品というのは、商品本来が持つ価値に、プラスでブランド価値を付けています。なので、価値に見合う価格で売られていることはほとんどなく、多くがおカネを失うモノになっています。例外的に、将来的に価値が上がったタイミングで売ることができれば、買った価格よりも高い価値を持つこともあります。また、芸能人やスポーツ選手のような、人に見られる仕事をしている場合には、身につけるものによって、ファンを獲得したり、仕事の幅を広げることにも繋がります。

ただ、これらの例外は、価値が上がるか分からないギャンブル要素を含んでいるので、殆どの場合は、価値が下がると考えておいたほうがいいでしょう。

ギャンブルやゲーム課金

次に「ギャンブルやゲーム課金」です。
ギャンブルは一時的な興奮や楽しみを提供するかもしれませんが、その結果として得られるものは不確実です。多くの場合、ギャンブルは損失を生む可能性が高く、長期的に見ればおカネを失うリスクが大きいです。

また、オンラインゲームやスマートフォンのアプリに課金することも同様です。一時的な楽しみのために多額のおカネを使うことは、将来的には何の価値も生み出さない可能性があります。

ギャンブルやゲーム課金や、良くないおカネの使い方としてイメージしやすいかもしれませんが、日常にも、一時的な楽しみでしかないモノが存在します。おカネを使うときには、将来何の役に立つのかを考えるクセを付けておくと、価値のないものを買ってしまうリスクを防ぐことができます。

投資という考え方を持つこと

価値のあるものとないものを判断するためには、投資という考え方を持つことが重要です。おカネを使うことは、消費というのが一般的であり、無駄遣いのことを浪費、一部のおカネ持ちがするのが投資という考えがあります。

しかし、日常の消費ですら投資として考えることができれば、モノの価値を判断することができるようになります。投資とは、将来的なリターンを期待して現在の資金を投入することです。それが日用品の買い物であっても、買ったものがどんなリターンをもたらしてくれるのかを考えることはできるはずです。

この、投資という考え方を持つことができれば、おカネを使うほど増えるようになるはずです。手っ取り早くおカネを使って増やすために何をすればいいのかを考えてみましょう。

読書

1つ目は読書です。

ビジネス書や自己啓発本、過去の偉人の本を読むことで、おカネや仕事、人生について深く考えることができるようになり、より稼げるようになります。本を読むだけでは頭でっかちになるだけで、行動しないと始まらないと思うかもしれませんが、何を行動すればいいのかが分からないのでは、話になりません。

目的地が明確であればあるほど、簡単に速くたどり着けるわけですから、スタートが遅くなってもいいので、目的地を決めることが重要です。そのためには、いろんな本を読んでみることです。やはり、稼いでいる経営者も読書をする人が多く、先人の知恵を取り入れることは重要だ、ということが分かります。

インデックス投資

2つ目は、インデックス投資です。ニーサで始めることのできるインデックス投資は、少ない掛け金を使って、手軽に始めることができる資産運用です。株式投資やFXとは違い、大きなリスクを取らない投資手法なので、長い時間をかけて着実におカネを増やしていくことができます。

ここで大事なのが、おカネを増やす体験をすることです。10万円で投資をしたら、1年間で1万円増えたという経験があることで、おカネを使うことでおカネを増やすことの意味が分かるようになります。

リターンを考えて、リスクを取りながらおカネを使えば、時間をかけておカネが増えてくるという感覚が分かるようになれば、本題の「おカネを使うほど増える」の意味も分かってくるでしょう。

旅行

3つ目は旅行です。普段旅行に行かない人ほど、旅行に行くことの価値は大きくなります。旅行は趣味の範囲でしかないとか、自分探しの旅じゃないといけないとか思うかもしれませんが、普通の旅行で問題ありません。

旅行に行くと、知らない土地や文化、人と触れ合うことによって、視野が広くなります。都会で社会人として働いている人であれば、田舎でのんびり暮らす人や、オフィスや上司のいない世界で、自営業を営む人もいるはずです。日常の当たり前だと思っていたことが、当たり前じゃないかもしれないと思えるようになることで、新しいビジネスを生み出したり、稼ぐことへの考え方が変わることで、もっと稼げるようになるかもしれません。

また、旅行に行くためには、計画を立てたり、体力を使ったり、意外と負担が大きいものです。それらを自分で全てやってみることで、1から10までを作り上げる経験ができるようになり、それは仕事にも繋がってきます。多くの仕事では分業制になっているため、自分のスキルに見合ったポジションでしか仕事ができません。苦手なことや知らなかったことにチャレンジする機会が、旅行にはたくさんあるので、まずは近場でもいいので、ツアーを組むのではなく、自分で計画して旅行に行ってみてください。

まとめ

今回は、おカネは使えば使うほど増えるのは本当かどうか、その真相について解説しました。結論を言うと、投資という考え方が身についている人であれば本当であり、おカネを使うことを消費や浪費としか考えていない人にとっては、嘘となります。

つまり、誰にでも本当にすることはできるということです。投資という考え方を身につけて、おカネで買うモノの価値や将来のリターンを見極める練習をしてみてください。それができるようになれば、おカネの使い方が変わってきて、使うほどおカネが増えて返ってくるようになります。

身近なリターンが得られるコトとして、読書とインデックス投資、旅行をおすすめしました。どれも簡単に始められると思うので、まずはここから始めてみてはいかがでしょうか。

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