あの恋愛が、私の分岐点だった



あなたにも、そんな恋愛があるのでは?




以前こんな記事を書いたのだが



ここには書いていない、
というより生々しすぎて書けなかった
元カレの話がある。


それが、私の人生の分岐点となる恋愛だった。


あの恋愛があったからこそ
私は本来の自分を取り戻し、
本当に自分が満足して生きていけるようになった。

感謝はしているが、もう思い出すことも無い。
会いたいとも思わない。


計6年ほどお付き合いしていた元カレなので
すこし長い話になってしまいそうだ。

もしよければお付き合いください。





その元カレはKといい、私と同い年だった。


知り合ったのは高校一年生の冬、
私とKの共通の友人を通して知り合った。

Kの一目惚れだったらしく
知り合った次の週には私たちは付き合っていた。

そこから3年間、青春時代を一緒に過ごした。

私とKの通う高校は違っていたが、
お互いの学校の文化祭に行ったり
2人とも学校をサボって制服のままカラオケに
行ったり、母子家庭で毎日コンビニのご飯ばかり
食べていた彼に手料理を作ったり

この頃は喧嘩もなく、順調な交際だった。


高校卒業後にKは大学、私が専門学校に進学してから
一度別れ、Kきっかけで復縁した。

一年半ほどの間で
お互い違う彼氏、彼女と付き合い
別れて元サヤに戻ったという感じだ。

私は専門学校卒業後、就職して2年ほどで
一人暮らしを始めた。

この辺りから私の自由奔放な部分が
2人の関係に悪い影響を及ぼすようになった。

友達と飲み歩き、クラブで朝まで遊び、
小遣い稼ぎに夜のバイトを始めたり
友人と起業してがっつり仕事していた頃だ。


正直今でも、私はそれが悪いことだったとは
一切思わない。
彼氏がいるからあれが出来ない、これが出来ない
という発想が私にはハナからない。

が、いつも私が生活の中心にいたKはそんな私に
かなりストレスが溜まっていただろう。




就職してからも実家を出ていなかったKは
私の一人暮らしの部屋に週の半分はいたし
部屋代も半分出してくれていて、
お互いに半同棲のような感じになっていたと思う。


元々Kは出会った頃から、私と結婚して子供を持って…と言うような家庭的な男だったのだが
この半同棲という状態がさらにKに拍車をかけた。

言い合いするたびに結婚というワードを
出すようになった。


自分の思うようにならない、言うことを聞かない私を
結婚して家庭に入らさせて落ち着かせたいと
思ったのだろう。

私はそれが怖かった。

Kは私の周りの友人や親からも気に入られて、
「Kとなら結婚もありえるよね」と
言われるほど彼氏としての信頼を勝ち取っていた。

確かにKはいい彼氏だったし
結婚して子供を持ってもいい父親になりそうな
タイプだったが、このままこの人と結婚したら
私はどうなってしまうんだろうと
漠然とした不安に襲われた。

私が私ではなくなってしまうような、そんな不安。


Kは寂しがり屋でうちに居るときは
常に私といたがった。
私は他のことが出来なくなり、外にも出づらくなる。
言葉にこそだしてこないが圧を感じる。
そんな日々が窮屈だったのかもしれない。


そして私たちは24歳の夏、
最後に顔も合わせずして別れた。

別れの時にKが

「俺と結婚を本当に考えてくれるなら
2年後、また会おう」

と言っていたが

私はその1年3ヶ月後、今の夫と結婚した。

もし今の夫と結婚していなくて、
私がまだ独身だったとしても
Kにはもう会う気はなかったし、連絡もしなかった。


結婚する時も、Kのことは
一ミリも頭をかすらなかった。

それくらい、私にとって
Kとの別れは大きく深いものだった。

愛していなかったわけでは無いけれど
あのままずっと一緒に居たら
どちらかが駄目になっていただろう。




あの恋愛をしていた時、
はたからみれば寂しがり屋で繊細なKが
私に依存しきっているように見えただろうが

私もそんなKに依存していたと思う。

この人はこんなにも私のことを求めてくれている。

これが私が人生で受け取れる、最大の愛なんだと
錯覚していた。

だからなかなか離れられなかった。

"共依存"とはたぶんああいう状態のことだろうな。


この6年というKとの恋愛を経て学んだことは
やっぱり多かった。

もう会うことは無いだろうけど、
健康で暮らしてくれていたらそれでいい。





今までで一番長い記事になってしまった。
長いし重い。書いていて私もグッタリしている。


皆さんの分岐点になった恋愛も、
是非教えてください。


この記事が参加している募集