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SESを卒業して自社勤をするならコミュ力は上げておいた方が良い

SESの客先常駐は何かと批判も多く、ネットでは怨嗟の声も沢山見られます。
「こんな会社今すぐにでも辞めてやりたい」と心に溜め、或いは口にしているエンジニアも沢山いることでしょう。
それでもSESはしぶとく生き残り、そしてこの先も多分無くならないんじゃないかなと思います。
これはどうしてそうなるのかって言うと、かつて小泉・竹中改革時に「正社員のブラックな働き方をしたくない」というところで「労働者の需要があった」のが要因としてあったものでして、SESから頑なに転職しないエンジニアもまた「無意識の内にSESにいるメリットを選択」してもいます。
実際、SESを卒業すると人間関係の部分ではSES時代より大変なことがいっぱいあったりします。

🏢自社勤務は客先常駐以上に人間関係で気を遣う

まずね、自社勤務になると、人間関係は結構気を遣うものだと思っていて欲しいです。そもそも自社勤務と客先常駐では、雇用形態こそ正社員で同じであったとしても、採用動機は異なります。

客先常駐の場合、インフラ(運用含む)だとプロジェクト炎上してる現場に突っ込まれるケースはあんまり多くないんじゃないかなと思っていて、割と引継ぎは手取り足取り教われるんじゃないかなと思います。
ただ、自社勤務の場合、大抵先輩社員が忙しい状態で始まるんですよね。
それと、自社勤務特有の人間関係として、妙に発言力の高い期間雇用者がいるんですよ。いわゆる「お局様」の出る幕があったりするんです。
転職先にお局様がいた場合、この人との関係は初手で躓くとエラいことになります。
更に先輩社員も忙しいですから「このくらいわかるでしょ」は言われることもあるかも知れません。
勿論転職先に関してはガチャ要素もあるので、どんな人間関係に当たるかは入社してみないとわからないのですが、どんな仕事に関わるとしても、自社勤務の方が客先常駐の時以上に、社内の人間関係に疲れる恐れもあるかもしれません。
SESもインフラかアプリケーションかによっては人間関係の姿は違うと思われますが、自社勤は自社勤ならではの、人間関係の煩わしさはあると見て良いでしょう。

💰でも年収ってコミュ力に比例するんだよね…

こんなこと書いていてなんですけども、それでも「ただの派遣会社でしかないSES」に関しては、早く卒業するに越したことはありません。
この記事を読んでる貴方が最終的にプログラムやインフラと関わって生きたいか、或いは違うレイヤーでITと関わり続けたいか、或いはITから離れて生きたいかはわかりませんけども、ただの「派遣さん」にしかなれないSESは卒業するに越したことはない。
勤続20年でも年収300万だったSMBCソースコード流出事件、さぶれが「コーディング技術だけは持っていた」というのは確かでしょう。
ですが、コーディングスキルだけでは年収は上がらないのです。では年収が上がる人って何を駆使して年収を上げているか。それはコミュニケーション力なのです。

極端な話ね、シリコンバレー行っても年収高いエンジニアはやっぱコミュニケーション力あるんじゃないかと思うんですね。
なのでSESを卒業するにあたって、コミュニケーション力はしっかり養った方が良いと思うわけです。
まぁ若い人にとっては「コミュニケーション力とか下らねぇ」と思うかもしれません。自分も20代の時はそう思ってました。
ところが35歳過ぎてからはコミュニケーション力が大事だと思うことが本当に増えて参りました。結局、自分が関西で年収アップの転職をすることになったのもコミュニケーション力を評価されたという状態なわけで、結局会社人として生きるならコミュニケーション力に勝るスキルは無いというわけです。
自社勤務になるからこそ要求されるコミュニケーション力は高くなるというのは、概ね間違ってはいないと思うんで、たくさんの人とお話をして、コミュニケーション力を磨いて行って下さいね。

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