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誰しもが野村監督の「そなえ」を一度は読んで人生を考えてみた方が良い

新しい職場に移ってからと言うもの、昼休みの過ごし方に少し悩んでおります。これまでの職場と違い、大きな休憩室は無く、自席で食べても周囲は会話が無く、出勤時のランチで美味しいものを食べる気にはならず、前かがみで寝ようとすればベルトがアバラに食い込むんで寝れずで過ごし方にはなかなか困ることになりました。
ゲームもし辛いし、その代わりと言ってはなんですが、本を読むように変えました。
転職後、最初に読んだ本は野村監督の「そなえ」という本になります。
実は20代の頃に一度読んでいるのですが、時が経つと内容は忘れていますから、再読するのも悪くはないと思い、昼休みに読み進めておりました。

⚾引退後の人生を選手に考えさせていた親心

プロ野球の監督としての野村克也の凄いところは、他の球団でお払い箱になった選手を上手く活用して勝率5割を確保しているところです。
例えば巨人なんて「金でスターを買っている」と評判ですが、そんな巨人を相手にしてもキチンと弱点を分析し、活路を見出そうとしたのが野村克也というわけですね。
監督として多くの試合をこなしてきた野村克也ですが、氏の教育の何が凄かったかと言えば、人間教育に力を注いだことでありましょう。
特にスポーツ選手は現役でいる時間が短く、引退後の人生の方が長いことはよく知られるところです。そこで野村氏は選手に対して引退後の人生をキチンと考えさせていたということは、今ほどネットが盛んでも無かった時代の監督としては、珍しいタイプなのではないでしょうか。
そんな野村氏が重視していた教育が人間教育なのだと言います。
選手として働ける時間は短い以上、いつかは一般社会に放り込まれる時期が来る。そうなっても生き抜いて行けるよう、一般社会でも通用出来るように人間教育をしっかり行っていたというのは、親心のある監督だったと言えるでしょう。

💹評価とは常に他人の評価が正しい

「他人の評価気にして生きるとかくだらないでしょ」
最近はこういう人も少なからず見かけます。ただ、私自身はこの考えは真っ向から反対の立場です。何故なら自分の生きる価値を決めるのは常に他人だからです。
少々政治的な話をしますと、私の基本的な政治思想は「新自由主義」と言って、国による事業を削減して「世の中の問題を市場の力によって解決しましょう」という政治思想がベースというわけです。
これは多分にドラゴン桜の影響を受けてもいるわけですが、いわゆる市場原理主義者に近い考え方を持っているというのが私の立ち位置となります。
じゃあ市場とは何かって言うと、それは他人の評価の集まりです。
他人の評価の集まり=市場と言うわけです。
初代ドラゴン桜でも「自分の価値は他人が決めるものだ」と言っていましたが、言い方は違えど野村監督も似たようなことを言っています。
「評価とは他人が下すものである」
もちろん野村監督は政治的な思想から言ってるわけではなく、常に誰かが自分を見ているからこそ仕事に対しては真摯に、謙虚に生きろと書いてあるわけです。
実際問題、自分の仕事ぶりを評価するのは上司であり、同僚でもあります。同僚からの評価が悪いと上司からの評価も悪くなりやすいですし、お給金も上がりません。
自己評価はどうしても甘くなる。言われてみれば当然です。
自分の評価を決めるのは常に他人である。一方で他人の評価を稼げる人はチームのことを考えて仕事をしているようです。

これはお見合いで年収を400万円と逆サバした人の話です。
記事を読んでくと、やはりチームのことを優先して仕事しているのがわかります。野球で結果を出せる人も同じようです。
実際問題、ここは私も「チームの利益を優先する」というのは肝に銘じておかなければならないなと、考えさせられているところです。
転職ブームの今、面接でも訊かれることがあるのではないでしょうか。
「チームワークを発揮した場面はありますか?」と。
実際、私も訊かれたことであるし、いま転職を考えている人はまず訊かれると思っていた方が良いと思います。
他人の評価を稼ぐためにはチームのことを考えて行動するのが近道である。
そういうことを本書から学べます。

📖転職したばかりの人は一読推奨

私自身が転職したばかりと言うのもありますが、転職したばかりの人は一読すると良い書籍かも知れません。
もともと「野村再生工場」としてのブランドを確立した野村監督は、謂わば転職してきた選手の育成に長けていたわけです。
結局、転職したばかりの時は出勤してもアウェイ感満載で右も左もわかりません。私の前の人がすぐ辞めた形跡があることに一抹の不安を感じながら出勤してる私ですが、私に至っては関東⇨関西と住む場所まで変わり、恐らく商習慣も違うところでリスタートすることになりました。
関西に転居した理由は色々ありますが、一つ言えることは、関東にいた頃の自分からは変えたい思いもあります。
転職で新しい環境に行くと不安は付き物ですが、不安な環境の中でどんな心構えを持って生きれば良いかを考えるには、野村監督の「そなえ」は役に立つかもしれません。


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