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50代:空飛ぶお金と焦燥のさざ波…🌊

給料が上がらない時代、投資をしなければお金を増やせない。投資の中でも特に投信なんてやらない方が良いのですが、まぁそれでも「投資のプロ」という人達に任せて投信をやりたくなる気持ちもわかります。ただ、投資をするだけの余裕を持てるならともかく、バブル世代の今は、投資をやる余力のない隠れ貧困が意外といるのもまた驚きます。
「年収850万円なのに貯金がない...」
まさかと思うのですが、バブル世代の金銭感覚はまた特有のものがあって、かなり緊急事態な家族も多いようです。

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荻原博子氏の著書、隠れ貧困。
年収800万超えの豊かな筈なサラリーマン家庭も、容赦ない貧困が襲うのです...。

💴堕ちた中流のバブル世代・・・

昔、ヘイトスピーチデモの現場に行った時、排外デモ参加者の多くが50代以上で、そこそこ高そうな時計や衣服を纏っていたのが印象に残りました。
ツイッターなんかだと「ネット右翼=ひきこもりニートの貧困層」ってイメージが強いですが、なんのことは無い。むしろ中高年層で小金持ちが多かったというのが実感です。
ネットで過激な人は概ね企業の管理職に多いことも分かってきており、少なくとも浅草ヘイトデモで見たあの光景ともリンクします。
彼らは概ね高度成長期~バブル時代を若者として過ごし、それ相当の収入と地位を得て現在に至っている。それがどこか身なりに表れているようでもありました。
そんな世代が今、貧困予備軍に入っているというわけです。
なんで貧困予備軍になってしまうのか。それは「豊かな時代に育った故の不摂生」があったのです。

🛬ローン・洋服・海外旅行...止まらない浪費に赤字家計

バブル世代に多く見られる特徴として、どうも金銭管理が苦手な人が多くいるようです。旦那は奥さんに家計を任せっきりにしてしまい、奥さんも奥さんで金銭管理が苦手という、壮絶な取材記録が書かれておりました。
やはり家計簿をつけるということが習慣化していないのも珍しくなく、気が付くと買い物、買い物、海外旅行と、浪費材料が多いそうです。
まぁ海外旅行でも香港・高雄・マレーシアくらいならまぁ、特段大きなお金も掛からないと思いますが、ヨーロッパになると結構お金掛かりますよね。
勿論国内旅行でも東京ー博多を新幹線で往復したりすると、格安時期のシンガポール往復並みにお金掛かるんですが、ボーナスの度に海外旅行していたりすると、まぁお金は飛びますよね。

💎捨てられない見栄と虚飾・・・

しかし、給料明細を見れば、引かれる税金が上がっていることは判るでしょうし、消費税もアップしてますし、医療保険の自己負担の割合が増えた上、介護保険の支払いだってあるのですから、普段から身の丈に合った生活を心掛けていれば、少し出費を見直すでしょう。ところが現実はなかなかそれができないわけです。それが見栄。
やっぱりこの世代、周りもそこそこお金持ちだったりすると、競い合いが発生してしまうようです。特にマダム同士でのプライドの張り合いがね、かなり家計を危うくするようで・・・。
やっぱり豊かな時代に育った故に節約が難しいというのはありますが、節約を更に難しくさせるのが、近所との人間関係にもあるわけですね。この場合は付き合う人間を変えた方が良いんだけど、やっぱり人間、付き合う人間ってのも、簡単には変えられないんだろうか・・・。
年収850万円あって金融資産100万円。それじゃ足りないから80歳の親のお金も頼って生活し、見栄を守る話は読んでいて堪えないものがありました。
私は手取りの月収17万~18万ですが、金融資産は幸い同年代既婚者の平均を上回っています。個人的には自分は相対的貧困層だと考えているのですが、しかしこれだと貧困中流って感じにもなりますね...。
ローン残債があり、家計がボーナス無くなれば赤字になってしまうという家計。年収は平均より高いはずなのに、今の生活が楽じゃない。
空飛ぶお金と焦燥のさざ波。
もし、自分の家計が今、赤字スレスレならば、一度収支を見直してみましょう。これから先も所得は下がっていく時代になるでしょう。貧困時代を生き抜くサバイバル、まずは収支の管理から。収支の管理と同時に人間関係を見直して、少しでも将来の不安を和らげるよう、行動を始めましょう。

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