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業務効率化なんてV豚如きが簡単にできるわけないじゃないの…

「イーロン・マスクが一番Twitterに要らんわ‼」
という意見を見ますけど、フェイスブック嫌いで陰キャのイーロン・マスクがTwitterを私物化したからTwitterは存続できたのです。
そして以前から見かける悲しい広告に「二次元と通話できる!」的な怪しい広告が目に付いたりもします。
いわゆるテレクラの広告なんですが、普通に売春だし何が悲しゅうてこんなん目にせんとアカンのかと涙が出ます。

そんなデジタル売春の広告にはコレまたツッコミどころ満載な広告もありました。

IRIAMのTwitter広告(1)
IRIAMのTwitter広告(2)

もうね、ツッコミたいところが2つありまして、業務効率化の提案程度でガンガン出世できるならY田君、ハッキリ言って超人です。
ぶっちゃけ催眠術でも使わないと、まず業務効率化の提案なんて1V豚程度の提案如きでは組織は何も変わりません。
あと、出世したら業務量も増えるので、間違いなく配信には間に合わない日が増えるでしょう。
何時に配信してるか知らんけど。
というわけで今回は業務効率化について述べたいと思います。

🛡ぶっちゃけ抵抗勢力が強すぎる

業務改善で良く言われることに「総論賛成・各論反対」と言うのがあり、例えば現職でも業務のナレッジ化をすることについては、経営サイドからの賛成って言うのは得られたのです。
ところがですね、コレが現場サイドになると、途端に反対が多数派に変わります。
コレは別に現職の職場に限ったことではなく、だいたいどんな組織も現場サイドは業務改革に反対すると言うのが基本です。
基本、業務改革に対する現場サイドの基本的な構えはコレです。

Hyderabad HitechのAIイラストで生成

はい、ズルしました、AIでイラストを生成しました。
まぁともかく、現場サイドは両手に縦を装備した状態で、全力で防御の構えを取ってきます。
何なら経験に裏打ちされた理論武装をしてくるので、簡単には打ち破れないのです。
生半可な理論では太刀打ちできません
何なら、人はデータでは動きません
残念ながら人を動かすのは感情です。
特に「効率化(業務改革)すればオタクらの負担減るのよ?」と言うのが理論的にわかっていても人は動かないのです。
これは業務(苦労)に対してアイデンティティが紐付いてしまっている為、アイデンティティを手放してまで仕事を変えたいとは思わないのです。

上の漫画は多分、上司とY田君以外は2-3人しかいない部署です。
或いは出来てまだ間もない部署なのかもしれません。
政治の世界じゃ良く「俺は保守だ」なんて自称している輩がおりますが、保守なんてハッキリいって自称するのが不格好クソダサです。
何故なら人間の気質は「保守(コンサバティブ)が基本」だからです。
人間の本能自体がコンサバティブなのに、いちいち保守なんて自称するのが恰好悪ダサいとしか言いようがありません。
そして、キチンと業務を見える化すると属人化する必要のない作業がたーっくさん出てくるのは、どんな職場にもあるあるです。

🎮ExcelマクロやRPAという悪手…

業務効率化自体は(一見して)成功したように見えるものの、実は悪手だったりする手法も良く使われます。
それがExcelマクロとRPAです。
Excelマクロは現場レベルで比較的通りやすい業務効率化手段で、RPAは経営レベルが通しやすい業務効率化だったりします。
どちらも「その場では業務効率化する」のですが、実は時限爆弾を抱え込むシステムです。

と言うのも大抵の職場でExcelマクロやRPAのメンテナンス要員が1人しかいません
Excelマクロはテキストプログラミング(VBA)を使いますし、RPAもビジュアルプログラミングでシナリオを組みつつ、要所要所でテキストプログラミングの素養が必要になったりします。

で、ExcelマクロやRPAによる業務効率化をする場合、保守を出来る人間を最低3人は確保しておかないと非常に危険です。
何故なら離職や異動でメンテナンスできる人がいなくなったら元通りだからです。本来ならシステムをスクラッチ開発しているのと同じ感覚でやらないといけません。

本来、業務効率化はプログラミングに頼ることなく出来合いのソフトウェアを活用するのが最も確実です
ところが既製品の導入は現場からも経営からも渋られるんですよね(稟議が面倒だからだろうな)

🎡QCサークルも存在しない…

人間の本能は保守的コンサバティブに働く以上、業務改善をするプロセス自体を仕組み化する必要があります。
その1つがQCサークルによる継続的な改善活動です。
QC検定を受ければ必ず出てくる言葉ですが、正にQCサークルとは品質確保の為に現状に満足することなく、全従業者が自発的に改善活動に参加するようにするための仕組みとも言えましょう。

ただ、QCサークルと言えるサークルを持った企業って殆ど無いです。
QCサークルが無い職場が殆どですから、業務改善というのは混迷を極めるのです。
残念ながらIRIAM広告のY田君のように上手く行くことは殆どありません。
あとY田君はガンガン出世したようですが、出世するほど業務増えるんで、テレクラに打ち込む時間って言うのも殆ど残らないんじゃないでしょうか。


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