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今更テレワークでコロナウイルス拡散防げるのん?

コロナウイルスの影響で日経平均の株価は落ち、落ち続ける株価を懸念してなのか、経団連企業の各社が重い腰を上げてテレワークの推進を始めて参りました。
それによる影響を受ける客先も実は発生したりして、ところ変われば別の混乱が生まれるこの状況、果たして「今更テレワーク推進してウイルス予防に効果あるのかい?」って言うことを考えてみます。
いえ、結論から言っちゃうと無駄な気はしているんですが、それでも一応考察”らしきこと”はやってみることにしましょう。

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テレワーク推進したって南武線は空かない・・・

まずテレワークを今さら推進してもウイルスの拡大を食い止められないんじゃないかって疑問を抱く要素として、南武線は空かないってことを挙げておきます。
ちょっと南武線だとローカル色を感じるかと思いますが、言ってしまうと埼京線だろうが京浜東北線だろうが京葉線だろうが構いません。埼京線や京浜東北線になると都心と繋いでいますが、片一方で京浜東北線にしろ京葉線にしろ都心への通勤とは別の、もう一つの顔があります。それは南武線にも言えることなのですが、これらの路線は工業街を繋いでいるわけです。似たようなことが東京メトロの東西線にも言えますね。
川崎・蒲田にしろ南砂町にしろ京葉地域にしろ、あの一帯は工業地帯があります。工場や物流センターで働く末端の労働者はテレワークなんて不可能ですんで、当然通勤が必要になります。よって南武線の混雑はそこまで緩和されることがない訳で、当然コロナウイルスはその間もばら撒かれ続けます。

テレワーク自体がスタッフ部門労働者しかできません

さて、そもそも「テレワークできる人ってどんな人?」って話になります。
これは強いて言えばスタッフ部門の労働者が対象になります。
労働というのは大別して、収益に直接関わる仕事をするライン部門と、収益には直接関係ないスタッフ部門が存在します。例えばライン部門ではプログラム系のエンジニアはテレワークできるかもしれません。ビジネスチャットツールを使えばコードのやり取りもできるでしょう。
ただ、先に述べたような工場労働者だったり、或いはサーバーエンジニアとかネットワークエンジニアなど「場合によっては物体としての設備ありき」で成り立つ仕事に就いている人の場合、テレワークできないんですよ。
いや、サーバー・ネットワーク監視自体はテレワークできるでしょうけど、いざ障害が発生した場合、結局物体として存在する設備を見に行かないといけない場面が発生し、その時に迅速に対応できるのかいって話になるわけです。特にオンプレミスなんてそこが強みなんで・・・。
あと一見テレワーク出来そうで出来ないコールセンターとか(わからない時にSV近くにいないとどうにもならない)営業の仕事なんかも結局のところ現場(客先)ありきな仕事なんで、これらの人はやっぱり通勤をします。営業は直行直帰って手があるかもしれないけど・・・。

根本解決手段は東京一極集中解消と労働改善しかない

まぁ正直言って今更新型コロナの拡散を防ぐことができるとは思っていないのですが、ここまで酷い有様になったのは政府と日本企業(主に経団連)の無策にあると言っていいでしょう。
これは新型コロナという個別のインシデントに対するものではなく、もっとトータル的に「国を運用すること」に対する無策と言った方が良いですね。

例えば🅹アラートの時もそうなんですが、そもそもミサイルに狙われやすいのって地方じゃないんですよ。本来一番🅹アラート鳴らさないといけない都市は東京です。テロや弾道ミサイルで真っ先に狙われるのって首都なんで。

となれば国防面で真っ先にやらないといけないオペレーションって、東京一極集中を如何に解消させていくかっていうことなんですね。乱暴な言い方をすると、企業を東京から追い出していくしかないわけです。人は仕事を求めて東京に来てしまってるので。
(逆に私は国防リスクも含めて東京勤務から抜け出すことを考えたわけです)
ただ、なんで企業が東京に集中するのかって言ったら、省庁が東京に集中してるからなわけですよ。
東京に企業が集中する状態って省庁の人間の立場で見れば天下り先確保に便利ですし、企業からしてみても省庁が東京に集中してるのは癒着するのに便利なんでしょう。だから消費者向けのソリューションが落ちて外資に負けてく気がするんだけど・・・。
で、ただでさえ企業が東京に集中してるのに、経営者・労働者の意識がまだまだブラックなままなんですね。
「38度の発熱くらいで休むな!」なんて会社も中小企業ならまだまだある。いや、労働者も労働者で非正規化が進んだことで解雇カードを切らせないために、独占業務を作ることをやってるわけです(これが有給を取り辛い職場環境に繋がる)

思うに、今回のコロナ拡散は東京一極集中の脆弱性はかなり出た気がするのですね。NTTデータの常駐員がコロナに感染したまま満員電車に乗って通勤を続けた時点でもう拡散されてますし、だからと言ってその個人が悪いというものでもなく、当の本人も「出勤せざるを得なかった」わけです。
この「ウイルスに感染しても出勤せざるを得ない状況」が日本企業各社で作られていたことは国防面でも大きなリスクが潜んでいたんですね。

なら取らないといけない対策は東京一極集中の解消と、病になったら休める環境(空気)の構築が必要だったわけです。
いえ、もう今更やっても今春は手遅れだけど。まぁ今春がもう何をやっても手遅れなので、せめて検査を迅速に受けられる緊急策をやり、夏から次の冬までにかけて、根本的な改善策をやっていく必要があるでしょう。仮に今回の新型コロナを乗り切ったところで、また別の新型ウイルスなんて出た時に同じことになりますよ、ホント。

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