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客先常駐のが楽と思うこともまた…ある

IT業界で客先常駐と言えばまぁ、嫌われる働き方の代名詞。ネットを見ればもう散々な評価しかございません。少なくとも開発職の人は意識の高い人が多いですから、概ね「客先常駐なんてゴミ!」って認識が概ね総意に近いんじゃないかなと思います。まぁ、それはあくまでも都会の開発職の話。
でもIT職って何も開発職だけが全てじゃありません。今をトキめくウェブ系エンジニアならいざ知らず、地方のSIer勤務なんて運用職が多いのです。
なので今回、運用職から見た客先常駐と自社勤務の話をします。

自社勤務のキツさ:内輪の変な人間関係に困惑

都心のウェブ系エンジニアは意識の高い人が多いのですが、SIer運用職なんてそうもいきません。基本、意識の低い人の集まりです。最新の技術動向?
んなもん興味ありません。技術の話なんてするだけウザがられます。マジです。それがSIer運用職の現実(少なくとも私の前社はそう)です。

前社では自分の送別会をバックれて終わったわけですけども、この自社勤務には時折、意味のわからない風習がある勤務先があります。
例えば誰かの誕生日の贈り物とか関わりのない社員の出産祝いの集金とか。もう、この意味の解らない謎の集金や時折やってくる飲み会参加の無言の圧力とか、その人間関係は「ここは高校かよ!!」と思うくらいに内輪の慣れ合いが成されるわけです。
よく「職場は学校と違うんだからね!」みたいな説教文句を聴きますけど、そんなの大嘘です。なんだかんだでSIer(に限ったことじゃないけど)自社勤務は高校の延長です。もちろん、これもガチャ次第ですけどね。

客先常駐のキツさ:薄給

客先常駐のキツさって言ったら、基本的にこれですかねぇ…。
まぁ運用業務になると自社勤務だからって言ったって給料高くはならないですけどね。開発ならいざ知らず、運用業務は自社勤と客常で大差ないです。

自社勤務は基本的にマルチタスク・・・

当たり外れはありますけど、自社勤務での運用業務は基本的にマルチタスクが多いです。これはどうしてかって言うと、複数の顧客の業務を同時に進めているから。だからある顧客α社のジョブを見る傍らβ社のジョブも見ます。
で、マルチタスクしながら電話も鳴りますんで、もう本当に忘れる時はめっちゃ忘れるのでして、もう散々怒られました・・・。
あと妙に判子に拘る文化は自社勤務の方が強かった気がします。
一方、客先常駐での運用業務はシングルタスクが多かったですね。もくもくと一個の作業に集中しますし、複数業務の掛け持ちは少ないです。仮に複数業務の並行があっても、同一顧客の業務なんで業務の進め方(質)は似てますし、マルチ度合いは結構下がるんですよね。
開発業務は基本的に自社勤務が一番ですが、末端の運用業務になると案外そうでもないです。シングルタスクかマルチタスクかって点を見ると、案外客先常駐の方が楽なケースが多い。あと、必要以上に印鑑に拘られるケースも無かったですね・・・。

客先常駐は人間関係が希薄・・・

ある程度会社の人との仲間意識が欲しい人は、割と客先常駐のこういうところは向いてないかもしれません。逆に言うと客先常駐の場合、小人数現場は基本的に客先からビジネスパーソンとしての基本以上は求められないです。中には顧客とかなり親密になって呑みに付き合うケースはあるかもしれませんが、顧客から人間関係面で求められるのはビジネスパーソンとしての一般的な礼儀くらいかな。
大規模現場になるともうベンダー専用スペースが設けられて、それが個室だったりすると人間関係の派閥も生まれやすいですが、他ベンダーも見てるような環境になると揉め事も目立った姿では見えないですね。
自社勤務は結構会社の中で、発言力持ってる人との間のパワーバランスを考えないといけないんですが、客先常駐は人間関係が希薄なんで、そこが楽と言えば楽です。
あくまで完全にガチャ次第なんですが、SIer運用職やってると、案外客常も悪くありません。まぁ地方のIT職はSIerしかありませんし、うまーく客先でやっていける方が気楽に生きれます。
自社勤務・・・。まぁ自社勤務もキチンとITそのものに関心のある人と一緒に働ければ良いんですが、運用職なんてもう意識低い人の集まりなんで、客先常駐の方が楽です。色々と。
勿論これは私個人の体験なんで、必ずしも他の人にも当てはまるわけじゃないけど、案外ね、客先常駐は悪くないですよ。

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