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ひろゆき氏の電話不要論で炎上するほど日本はIT後進国なのか…✆

コールセンターで7年勤務してた私はコールセンター不要論者ですが、いくら私がコールセンター不要論を展開したところで炎上はしないでしょう。
しかし、ひろゆき氏が電話不要論を展開すると、たちまち炎上できるのが羨ましい。
しかし電話不要論なんて10年も昔に堀江貴文が炎上させたネタだった記憶もあって、その頃の堀江は名刺交換も無駄な文化、Facebookで充分だとバッサリ言ってた気がします。
つまり、ひろゆき氏が電話不要論を唱えて炎上するほど、日本のITは進歩してないってことです。

☏当たり前のことしか言ってないのに炎上する不思議

まずスポニチの取材で、ひろゆき氏が発言した内容を抜粋してみましょう。

「立場が強くて、無能な人ほど使いたがるんですよね。文章にまとめるのって、頭の中でまとめる能力を使って、説明文を書いたりしないといけないので。それすらできない頭の悪い人が、相手に電話をかけて口頭で思いついた順に伝えるんです」

はい、これは実務の中でもよく実感あります。直ぐ電話に頼る人というのは基本的に「自分が何を聞きたいかもわからないけど電話する」というのが少なくありません。
特にテクニカルサポートのコールセンターやってみると、よく実感できると思いますよ。
とにかく「エラーが出た! どうしたら良いの??!」と錯乱しながら電話して来ます。

問合せのされ方で相手の自己解決能力はある程度推し量ることができます。
まぁこれだけスマートフォンが当たり前な社会においても、問い合わせる前に自分で調べない人が9割と言って良いです。
コールセンターに入ってくる問合せは9割がネットで検索して答えが入る質問なのです。もっと悪辣な言い方をすると、コールセンターと言う仕事は自分で調べることができない頭の悪い人がいるから成り立つのです。
これがコールセンターから出て、普通に会社の人間と業務上の電話を受ける時もやはり同じで、すぐ電話に頼る人は本当に思い付きで喋ります

で、要件整理せずに電話してくる人にはこう言うようにしてます。
「貴方は何を解決したくて私に電話してきてるんですか?」とね。

✆ビジネスチャットにも馴染もうとせず…

コールセンターにいた時代、ある年長者との会話で「韓国は日本よりITが進んでるもんねぇ」なんて言われた時、恥ずかしながら「バカなこと言うなよ、日本が韓国より遅れてるはずがない!」なんて確信してました。
韓国の方がITが進んでるなどデタラメだとしか思ってなかったのです。
それが「本当に日本はIT遅れてたんか・・・」と実感させられることになるのはSI業界に転職してからになります。
ご時世がこんなになる前はITベンチャーが開催する土日の勉強会に参加してたんですが、SIer(名ばかりIT業界)とITベンチャー(ちゃんとしたIT業界)とで使うツールに差がありすぎました・・・。
connpassからIT勉強会に参加しようとすると、大抵Slackの参加を求められることが多いです。
ITベンチャーでは今やSlackはスタンダードに使われているツールでしょう。
しかし、我らがSIザウルスは未だ電話・メールにFAXが標準ツールなのです。ハンコだけでは飽き足らず、FAXも好きですからね、日本企業。
ITベンチャーの働き方に衝撃を受けた私は、前社でもSlackの導入を求めてきましたが、終ぞ実現はせず。
で、今の常駐先でもビジネスチャットの試験導入はされたのですが、高齢化の進んだ職場で誰も使おうとはせず、試用期間終了と同時にビジネスチャットは解約となりました。
「えー・・・ビジチャ使えば月額分なんてペイできるのに・・・」
とは思ったのですが、職場で大多数派を占める中高年が新しいシステムを嫌がるんですから仕方ありません。
かくしてコミュニケーションは電話に逆戻りし、非効率な働き方が維持されることとなりました。
そう言えば韓国は行政の電子化を2001年に法制度化してるんですよね。
「韓国は日本よりITが進んでるもんねぇ」なんて言われた時は2012年頃だったかな。
対する日本は今から行政の電子化だもんな・・・。
この間にも、日本は中国に抜かれて差を付けられてることは、言うまでもありません。

☎テレワーク要請でもまた炎上し・・・

この記事書いてる間にも東スポではこんな記事が上がってました。

正直、なんで炎上したのかよくわからんのです。
「五輪に付け込んだテレワーク要請だから怒ってるんだろ!」
そういう人もいるでしょうが、そもそも五輪開催に当たってテレワークを普及しようなんていうのは、2019年以前から言われていた話です。
五輪によって観戦客が公共交通機関を使うことによる混雑を考慮して、2019年以前からもテレワークをやろうというのは言われてました。2020年になってから突然やる羽目になった企業が多すぎただけで、安倍政権時代から「五輪やるからテレワークやってね💚」は言われてたことです。
流石に五輪開催そのものに対しては歓迎しない私でも「49日間テレワークやってくれぃ」と言ってる部分については、政府に非は無いと見ています。

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だいたいからしてBCPの観点から考えれば間接部門はテレワークなんか出来て当たり前なのですよ。
例えば防衛相の下には推定活断層が通ってることは、今ではそれなりに知ってる人も多いでしょう。都心でM7クラスの地震が起きたら、業務停止期間は49日で済みますか?
もっと言うと、疫病なく五輪が開催できたとしても、イベント中はテロリスクが高まります。ただでさえ東京は首都として普段からもテロの脅威は他都市より高いにも関わらず、です。
よって天災やテロのリスクを考慮したら、間接部門だけでもテレワーク出来てないことの方がおかしいのです。まして小池百合子だって「金は出すよ」と言ってテレワークを求めています。
事業継続マネジメントの観点から見れば、間接部門はテレワーク8割以上が合格点です。営業部門もオンライン営業に力を入れるべきでしょう。
「そんなこと言って会議はどうするんだ!!!(#^ω^)」ですって?
日本企業は無駄な会議が多すぎますので会議の5割減を目指してください
・情報共有のための会議⇨SlackでPDF共有すれば良いでしょ!
・月1回の定例会議⇨3ヶ月に1回に削減しなさい
どうせ会議開いたところで何も提案出ない会議が多いでしょう?
提案の出ない会議は開催そのものが無駄なので、会議を削減して作業に当てた方がよっぽど生産性が高いです。
何と言うか、本当に日本の企業はITが遅れ過ぎてて、DX以前の問題なんだよなぁ・・・。

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