「プロフを食べなさい。きっと、お腹が空いているのよ。」
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「プロフを食べなさい。きっと、お腹が空いているのよ。」

おいしい中央アジア協会

はじめまして、週刊プロフの5月末分を担当させていただきます、北海道在住の杉山雄二(すぎやまゆうじ)と申します。


2018年の夏ころに、ご縁あって”おいしい中央アジア協会”の代表理事である山田さんと知り合うことができ、彼女が”プロフ”に向ける熱意に、並々ならぬものを感じました。山田さんの企画・発案で開催した【おいしいユーラシア祭り】は、地元紙の北海道新聞社にも取材してもらうことができ、大盛況のなか終えることができました。


後述いたしますが、わたしは中央アジアのウズベキスタン共和国で2年間暮らし、現地の文化を味わいながら、もてなし料理であるプロフを毎日のように食べていました。そのおいしさたるや、多くの協力隊員の友人が、「現地にまた行くなら、プロフを食べたい。」と口を揃えていうほど。日本人がもっとも好む現地料理ともいわれていました。


帰国してからは、地元の北海道で、ウズベキスタンをテーマにした写真展などを主催しています。そのとき必ず食文化の紹介として、プロフの写真を入れるようにしています。そして、多くの来場者がその写真を見て、「おいしそうだね!これはなんという料理ですか?」と興味を持ってくれるんですね。



日本でもっともプロフに詳しいともいえる”週刊プロフ”の読者のみなさまに対し、どんな価値が提供できるかなぁ?とひとしきり悩んだところ、ある結論に達しました。それは、プロフに関するわたし個人の、エピソードをお話しすることです。


少しだけおつきあいくださいませ。


話は、4年前の2015年まで遡ります。


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「自分のスキルを海外で活かしたい!!」


専門技術である理学療法(リハビリテーション)を使って、少しでも世界を良くしたい。そんな思いをもって、国際協力機構の、青年海外協力隊員事業に応募しました。


決まった派遣国は、中央アジアのウズベキスタン共和国。


いまでこそ、ウズベキスタンといえば”女子旅の定番”のように扱われることもありますが、当時はまったく情報がなく、家族や友人たちは、「そんな国にいっても大丈夫?」と心配してくれました。


「必ず、生きて帰ってくるから。」


そう言い残して日本を発ち、派遣国であるウズベキスタンへ向かいました。


赴任先であるフェルガナ地方はウズベキスタンにおいて、「東の都」といわれています。ソビエト時代に軍事基地として発展してきた地域であり、いまでも宗教色(主にイスラム教)が強く、青い陶器の産地であるリシタンや、絹の有名なマルギランなど、魅力溢れる街を擁します。


わたしが活動していたのは、主に現地総合病院内の運動療法室でした。そこにはリハビリテーションという概念がなく”患者が来たから、とりあえず何か運動させる”といった、無目的な施術が多かったように思います。


なんとかしてこの現状を変えたい。だけど思うように変えられず、常にひとりで焦燥感に駆られてました。ついには直属の上司と喧嘩して、「もうこの国を出ていきたい。」という思いにとりつかれるようになってしまいました。


その状況を変えてくれたのは、あるひとりの現地看護師の同僚との出会いでした。


彼女は、わたしがいつも心を取り乱しているのをみて、都度、こう諭してくれていたんです。


「プロフを食べなさい。きっと、お腹が空いているのよ。」


と。


彼女の気遣いがわたしの心を落ち着かせてくれ、大きく体調を壊すことなく2年間の任務を終えることができました。


彼女は、まだまだ現地語の拙かったわたしの話に耳を傾けてくれ、帰国直前には「あなたの住んでいる街に行ってみたい。」と相談してくれるような関係性になれました。(彼女の日本渡航は、結局叶わずでしたが。)


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残念ながらわたしの任期が終わってすぐに、現地の同僚たちとは連絡が取れなくなってしまったんです。それもそのはずで、時差もありかつネット環境の悪いフェルガナ地方付近では日本と頻繁に連絡を取り合うことも、なかなか難しかったんですよね。


だから懐かしい同僚たちに会うため、この5月に、再びウズベキスタンへ渡航しました。


ほとんどの同僚は変わらず働いており、わたしの話を良く聞いてくれた彼女も、まだ同じ部署にいました。彼女に会った瞬間、胸に熱く込み上げるものがあったのは、いうまでもありません。


2年という時間は決して短いものではなく、お互いに話したいことが、山のようにありました。だけど翌朝のフライトを予約していたため、翌日にはフェルガナからタシュケントへ戻らなければならなかったんです。


すると彼女は、長時間の移動で疲れ切ったわたしの表情をみて、こう言いました。


「さあ、いっしょにプロフを食べにいきましょうか。」



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以上が、わたしとプロフのエピソードでした。


さて、わたしの役割は、「北海道とウズベキスタンの架け橋となること。」だと思っています。なのでこうして山田さんという、おなじような意志を持って活動されている方と出会うことができ、本当によかったと思っています。


このnoteをお読みの方で、「なにかいっしょに活動してみたい!」という意志をお持ちの方がいましたら、個人ブログもやっていますので、ぜひご連絡ください。


なんだかまとまりのない文章になってしまいましたが、これからも、中央アジアを掘り下げる活動ができたらなぁ、なんて思っています。


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すぎっしゅ( @sugisshu )というハンドルネームで発信活動もしておりますので、よろしければこちらもご覧くださいね!


杉山雄二

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おいしい中央アジア協会
「日本の食卓に中央アジア旋風を巻き起こす!」 私たちのミッションは、中央アジア料理を知らない人に、中央アジア料理の魅力を伝えることです。「おいしい中央アジア」を人々に広める活動を通して、食の国際交流をはかり、日本において豊かな食生活を育むことを目指します。