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おにぎり

私の彼はいつもおにぎりを握ってくれる。
初めてそのおにぎりを食べたのは私が彼のお家でインフルエンザになった時おにぎり作ってあげようか?と彼が言ったのが始まりだった。
初めて食べたその味はとても美味しく、コンビニやそこら辺に売ってる物とは比べ物にならないくらいの美味しさだった。体調がすぐれなくても美味しくたべれるそのおにぎり。
私は素直なので彼に美味しい!!お店出せるレベルで違うなんて言ったら嬉しそうにそうだろう!!って言う。そんなやり取りが幸せに感じる。
その後から私が長崎へ帰る時はいつもおにぎりを握ってくれた。
彼のおにぎりは、出汁が効いてて昆布と海苔の相性がよく優しく握ってるのかふわふわなのに身が詰まっている私の大好きな味である。
彼なりの不器用な優しさがたくさん詰まっている愛してるなんていつでも言える言葉ではなく、また会おうねなんて言ってくれてる気がするその愛をもう食べれない関係なのかもしれない。
それでも私は諦めたくはない。
彼なりの愛を受け止めて隣で一生を添い遂げたい『完』

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