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ゲーム業界の方が20年先輩で世界で圧倒的な成果出せてるのでネット業界はゲーム業界の動向は注目しておいた方がいいよという話

音声プラットフォームのVoicyでプロダクトマネージャーをしているたかおです。

自分の経歴で言うと社名やタイトルを言っても誰も知らないレベルではありますが、ゲーム業界に2回ほどいたことがあります。

最初はパブリッシャー(販売会社)でアシスタントプロデューサーとして主にコンシューマーゲームのビジネス全般を担当。
2回目はデベロッパー(開発会社)でディレクター・プランナーとして主にスマホゲームの企画全般を担当。

ゲーム業界とネット業界を行き来してきた中で言うと、ゲーム業界でやっていたことが5年とか10年経ってから遅れてネット業界で話題になることが結構あるなと感じているのでこの記事を書いてみました。

ゲーム業界の方がネット業界よりも進んでいる部分

理由を考えるとすごく当たり前なんですが、単純にゲーム業界の方がデジタルインタラクティブメディアとして進んでるんですよね。
例を挙げてみると

  • 歴史

    • ゲームではインベーダーゲームが社会現象になったのが1978年。ネットではADSLやiモード開始により普及したのが1999年で、ネットの方が約20年普及時期が遅れています。

  • グローバル

    • ゲームでは世界に通用するプラットフォーマーが任天堂とソニーの2社がありますが、ネットでは1社も海外展開に成功したプラットフォーマーはいません。

  • 顧客中心

    • ゲームはそもそも娯楽なので顧客中心的なUXに特化した進化をしています。ネットは利便性やEC、toB、特殊なマネタイズ法などいろいろな方向性があったために逆にUXの進化はゲームほどの深さはないと思っています。

ネット業界の人がゲーム業界から学ぶ方法は?

そうは言ってもゲーム業界はそこまで開かれていない業界です。
10年ほど前はソシャゲやスマホゲーム・カジュアルゲームの展開で以前よりは間口が広がっていましたが、またコンシューマー回帰やゲームとしての本質的な面白さが求められるようになりネット系ゲーム会社の撤退が続きまた情報がそこまで業界外に出てくることが減ってきました。

その中でもゲーム業界やゲーム業界の人が発信している情報やノウハウは世の中にたくさんあるので、この後外部の業界の人でも簡単に取得できるゲーム業界の開発ノウハウ情報をお知らせします。

ゲーム業界から発信されている企画開発ノウハウ情報

書籍

言われなくても知っている人が多いと思いますが、元任天堂の玉樹 真一郎さんが書いた書籍です。
『ついやってしまう』が有名すぎるのでちょっと目立たないですが『コンセプトのつくりかた』も名著だと思います。今でいうUXリサーチにもつながるような考え方がたくさん詰まっています。

書籍はもっとたくさんあるのですが、結構なボリュームになってしまうので一旦この2冊で。後日機会があれば書籍についてもまとめられればなと思っています。

ゲーム開発者会議

ネット業界にもいろんな開発者会議やカンファレンスがありますが、ゲーム業界にももちろんあります。むしろこっちの方が歴史は古いです。

まずは日本最大のゲーム開発者会議CEDECから。

通常だとゲーム業界人かつ数万円くらいを支払わないと参加できないのですが、Youtubeでは一部のセッションではあるものの惜しげもなく公開してくれています。もちろん公開情報なのでスポンサーセッションなども多いのですがそれでもかなりの数があるので役にたつものはほぼ必ずあると思います。

動画よりもテキストだ!という人はこちらもどうぞ。
ゲーム専門メディア4gamerが特集しているCEDECの記事です。開催時期になるといくつかのゲーム専門メディアが同じような特集を組んでいるのですが、質やボリュームでは4gamerが一番だと思っています。

英語に抵抗がない人、AIを駆使すれば英語の壁を越えられる人はこちらも。
アメリカ版のゲーム開発者会議です。
日本とは違ったグローバル視点でのセッションをたくさん見ることができます。日本語記事については上述した4gamerさんでも一部取り扱ってくれることが多いです。

ゲームクリエイター

こちらもめちゃくちゃ有名なYoutubeチャンネルです。言わずもがなな桜井政博さんが運営しているゲームを作るノウハウを収益化もせず毎日更新していただいています。ネット業界の人でも役に立つ内容がかなり多く参考になることばかりだと思います。

まとめ

以上が今回の記事になります。
最後にもう1度お伝えしますが、言いたいのは「せっかく近くに20年も前から挑戦し続けて、かつ世界的にも成功してる先輩がいるんだから学べるところは学ぼうよ」ってことです。

おそらく今後ネットもApple Vision ProなどxR系デバイスの普及で3Dなどの「空間」の考え方が要求されてくるのですが、未だほぼ99%が2Dだけで成立しています。
今からでもコツコツとそういったゲーム業界で先行している概念を取り込んでいくことで数年後から10年後にちょっと違った立ち位置で物事を考えられるのでは?と思いました。

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