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第3章【11】シンガーソングライター講座 (その1)

注)写真は、私が昔、アフリカで働いていた頃の写真です。記事とは関係ないのですが、たくさんあるので、紹介です。写真の少年は、学校をドロップアウトしたあと、街の機械工のところに弟子入りして、バイクの修理を学んでいました。まだまだアフリカの国々では、10代早々での学校のドロップアウトは多く、課題となっています。(撮影:いちあ)


水曜日の授業で私が一番楽しみにしていたのは、G先生の担当の『シンガーソングライター講座』という授業だった。この授業は、ポップスのコード進行や、作詞・作曲、編曲を座学で学び、学んだことを生かしてそれらを自分たちでやって、自分たちで自由にグループ、またはソロで発表する、という授業であった。

クラシックを主に学ぶ、チェロ専攻ではあったけれど、私はもともと、ポップスの曲を自分で作詞・作曲・編曲がやりたいと思っていたので、この授業は、この大学に入学が決まった時点から絶対履修すると決めていた。

授業は、毎回、番がまわってきたグループや個人が、授業の終わりに演奏することになっていたのだが、その曲は毎回、オリジナルでなくてはならず、ソロでピアノで弾き語りする先輩や、アコギ1本で弾き語りする先輩など、そのうまさに毎回びっくりしていた。この講座を履修しているのは、全コースからの学生だったので、作曲する人、ピアノを弾く人、ヴァイオリンを弾く人、サックスを吹く人、ドラムをたたく人、いろんな人がいた。もちろん、演奏会をすることが目的の一つであったため、PAの専攻をしている学生さんがいて、PAさんには毎回、とても御世話になった。

この授業で、必要にかられて、無料のMusescoreをダウンロードして、楽譜の入力の仕方を覚えた。Finaleは高額で購入できなかったのだが、4年生になり、大学のFinaleがインストールされているパソコンが使用できなくなって、やっとFinaleを購入した。履修生の多くは、音響デザインコースの学生で、みんなDTMで、Macで作曲をしている人がほとんどだった。

私もならば、と、2年生でDTMの『DTMプログラミング』なる授業を1年間履修した。この授業はシンセサイザーの使い方から、ソフトの使い方まで教えてくれる、とてもありがたい授業で、自分で音をつくれる、という面白さにひき込まれてしまった。

さて、シンガーソングライター講座で、年に2回、学内のホールで、外部からのお客様を呼んで、演奏会をすることになっていて、グループを組みたい人、ソロで出演したい人は、授業内でオーディションを受けて、その出場枠を得ることになっていた。出場を希望しない人は、演奏会の準備の手伝いや、当日は、照明、音響のPAさんのお手伝い、集客、カメラマンなどの担当をした。

この授業を履修している人の中には、すでに、ライブハウスで自分のコンサートをしている人も多くいて、その質の高さにとても刺激された。

私は年2回のコンサートでは裏方であったのだが、1度だけ、大学の冬の学園祭で、この授業の履修生が演奏することになり、ソロで歌う人のバックで、弦楽合奏を弾く、というのをやった。この編曲は、履修生がやっていて、こんなの、はやく書けるようになりたいな、と思いながら、私もチェロを後ろのほうで弾かせてもらった。あまりに楽しいので、あーわたしも早くまともに作曲・編曲して、いろんな楽器でバンドの曲を書けるようになりたいと、むくむくとやりたいことが膨らんだ授業であった。


(その2につづく~注:その2はもう少しあとで書きます。次回は木曜日のソルフェージュの授業です!!)



チェロで大学院への進学を目指しています。 面白かったら、どうぞ宜しくお願い致します!!有難うございます!!