ヒト歯髄細胞順化培養液についてⅢ
以前の記事に続き、ヒト歯髄細胞順化培養液について書いていきます。
ヒト歯髄細胞順化培養液ができるまで
①冷凍保存しているヒト歯髄細胞を解凍
②培養
③成長因子のみを抽出
④サンプリング
⑤試験
⑥充填
⑦凍結
⑧製品
ざっくりですがこんなイメージです。
①~⑧の工程を経て、ヒト歯髄細胞順化培養液が完成します。
これを冷凍した状態で化粧品の製造工場に納品して、解凍したものに様々な成分を加えていき、化粧品として完成させます。
ヒト幹細胞培養液に期待される効果①
幹細胞を培養した際に分泌されるヒト幹細胞培養液には、数千種類の成長因子が含まれています。
このヒト幹細胞培養液を使用することで、 体内の細胞組織の再生を促し
幹細胞移植をする治療と同じくらいの効果が得られることが研究で分かってきました。
活性サイクルの乱れを正常化させ肌の状態を整えていきます。
↓
ヒト歯髄細胞順化培養液に期待できる効果②
従来の美容方法は、与える、補うことを目的とした美容方法です。
肌に足りない水分、油分、保湿剤を与える事が主体です。
CELLESSENSEは、ヒト歯髄細胞順化培養液を用いて肌の活性、再生を促す
根本から肌にアプローチする次世代型美容方法を目指しています。
ヒト歯髄細胞順化培養液に含まれる成長因子の一例
成長因子=グロスファクター
体の様々な細胞で作られるたんぱく質の総称で、増殖因子、細胞増殖因子などとも呼ばれています。
人間の体は「ヒト成長ホルモン」というホルモンによって成長しています。
ヒト成長ホルモンは20代後半から急激に分泌が減少していき、様々な老化現象が引き起こされていくため、ヒト成長ホルモンを活性化することが健康面でも美容面でも非常に重要になってきます。
そのヒト成長ホルモンを活性化する物質=成長因子と言われています。
成長因子には色々な種類があります。
その中でも美しい肌に有効な成長因子をいくつかピックアップしました。
↓
EGF(上皮成長因子):肌のターンオーバー・傷の治癒を促進
IGF(インスリン様成長因子):コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などの生成促進
TGF(トランスフォーミング成長因子)抗炎症効果・敏感肌の改善
KGF(ケラチン細胞増殖因子):ケラチンの生成
FGF(線維芽細胞成長因子):コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などの生成促進
PDGF(血小板由来成長因子):コラーゲンの産生作用
など
上記は一例ですが、様々なはたらきが有ります。
肌を活き活きと美しくするために、ぜひ取り入れたいですよね。
歯髄由来を採用する理由
ヒト幹細胞には、脂肪由来や骨髄由来など様々な由来のものがあります。
その中で、歯髄由来を採用する理由は大きく分けて3点あります。
①他部位由来と比較して増殖能力が高い。
②不死化技術で、クオリティの高い成長因子を安定して採取できる。
③採取経路が明瞭且つ採取時のドナーの負担が少なく、若い幹細胞を採取できる。
こちらについては、Ⅰ・Ⅱの記事で詳しく書かせて頂いているので、良かったら併せてご覧ください。
最後に
図などを入れてわかりやすくしたつもりが、やっぱりわかりにくい…
わたし自身もヒト歯髄細胞順化培養液について日々勉強中です。
ヒト幹細胞培養液についてはこちらでも説明しているので、良かったらご覧ください。
CELLESSENSEのキー成分であるヒト歯髄細胞順化培養液については、今後も記事にまとめていきたいと思います。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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