私が海外で仕事をしたい理由

2020年から世界中が新型コロナウイルスに翻弄されて、海外へ行くことがこれまでより困難になりました。

私は短期間海外で働いたことがあるけど、また海外で仕事をしたいとおもっていました。
理由はいくつかあるけれど、あらためて文章にしてみようと思います。


1. 好奇心


私にとって日本は生まれ育った国だから、小さい頃からある生活環境になれていて、それが当たり前になっています。
それはとてもいいことで、最後は地元で終えたいと思ってもいます。

でも、私は小学校からの勉強で地球はまるいことを知っていて、日本の外には外国があることを知っています。
日本の外には、違う文化があることにとてもわくわくしました。

お箸を使わない国がある。
あいさつでキスする国がある。
1年中暑い国がある。

自分の中での当たり前じゃないことを体験、経験したいと思いました。

そんな気持ちを小さい頃から持っていたので、
自分の人生が日本だけで終わるのは少しもったいない気がしました。

大人になって、就職して、結婚して、家庭をもって、子どもができて

私は子どもの頃、そんなレールがあったように感じ、みんなそうするものだと思っていたけど、
大人がみんな同じように見えて同じじゃないことを、大人になって知りました。
だから、私は自分のやりたいことをやって生きていこうと思いました。

もっといろいろなことを知りたい

自分の気持ちに寄り添った結果、海外で仕事をすることに決めました。


2. 日本社会からの干渉を受けることが少ない


日本にいる以上日本のルールやマナーを守ることは大切だと思います。
それは海外に行ってもおなじで、住もうと思った国や地域のルールや慣習を重んじることも大切だと思います。

ただ、日本にいると

「正社員になったほうがいい」
「適齢期になったら結婚したほうがいい」
「子どもがいたほうがいい」
「安定した職についたほうがいい」

という圧を感じます。

これは誰かに面と向かって言われたわけではなく
私が勝手に感じているプレッシャーですが
「こうあるべき」という周りからの期待があるように感じます。

それは、小さい頃から同級生というほとんど同じ年の人達と成長を重ねていく社会で育ったゆえの感覚なのかなと思うこともあります。
(もしかしたら個人的な思い込みかもしれませんが・・・)

そんな中、衝撃的だったのは外国人留学生でした。

30代で日本へ留学する人もいる

日本人はそれを
「仕事もしないで」
「結婚もしないで」
「子どもも産まないで」
などと言いはしません。

逆に
「日本で頑張っていてすごい」
という感想をもちます。

日本で育っていないから、日本の普通の慣習が当てはまらなくても問題ない

そのことを知ったとき、海外で外国人として生活することで、しばらくの間は自分が勝手に感じていた日本社会のプレッシャーからも逃れられるような気がしました。

なので、海外で仕事をすることに決めました。


3. 異文化を知ることができる


私の感覚ですが、テレビなどでタレントさんが外国の人話しかけるとき、「hello」と声をかけることが多い気がします。

なぜ日本語の「こんにちは」ではなく、英語なのでしょうか。
相手が英語母語話者かもわからないのに

子どものとき、先生が「先生は〜」と一人称を使うのを聞いたことがあると思います。
なぜ自分で「先生」と呼称するのでしょうか。

これについて私は、相手に配慮する日本文化のあらわれなのではないかと考えています。(本当のところはわかりませんが・・・)

他の例ですが、
家族間で母親が父親のことを「お父さん」と呼ぶ減少があります。
自分の父親でもないのに
また、末の子に向かって「お姉ちゃん(お兄ちゃん)を起こしてきて」と言ったりします。
自分のお姉ちゃん(お兄ちゃん)じゃないのに

これって下の子が混乱しないように無意識で配慮しているのではないかと思っています。
最初の外国人や先生の例も同様に無意識のうちにそのほうがわかりやすいと考えて配慮しているのではないかと感じています。(本当に配慮になっているかは別として)

それを考えたとき、日本と違う文化で発展した理由が知りたくなりました。
旅行ではなく海外で生活者として異文化を経験しようと思い、海外で仕事をするとに決めました。


4. 環境を変えることができる


自分の人生をもっと良くしたいと考えたことはありませんか。
私は常日頃そのようなことを考えています。
といいますのも、人生の大きな目標を決めており、それを叶えるためにはどうしたらいいかいつも考えているからです。
人生をリセットしたいと思ったことはありませんが、理想の自分になるために今の生活を変えたいと思うことはときどきあります。
現状に満足していないときは特に強く思います。

そんなときに本を読んだり、情報を集めたりすると必ず出てくる経営コンサルタントの大前研一さんのことばがあります。

人間が変わる方法は3つしかない。
①時間配分を変える。
②住む場所を変える。
③付き合う人を変える。

本当はこのあとに「最も無意味なのは〜」と続くのですが、
私はこのことばを聞いたときに、自分の中で妙に納得できたのです。

そして、私は昔から一つの会社で長く働いたことがありません。
大人になってから、同じ場所に4年以上住んだこともありません。
それは多分、上記のことばが影響しているように感じます。

海外に行くと、自ずと上記の①〜③はすべて変えることができます。
(新しい職場なので時間配分も異なりますし、住む場所も強制的に変わります。そして、周りが外国の人ばかりになり、付き合う人も変えられます。)
キャリアアップしたかったという理由もあります。
なので、海外で仕事をすることに決めました。


5. 日本をさらに好きになれる


みなさん、日本は好きですか?
私は日本が大好きです。

元々は「日本大好き!」といえるほどでもなかったのですが、
以前海外で短期で働いたときに外から見る日本の良さに気づきました。
また、私は国際結婚をしているのですが、外国人の夫が日々感動した日本の素晴らしいところを話してくれるんです。

日本に住んでいると、年金問題や芸能人のスキャンダルなどをネガティブな情報がメディアを通して入ってきます。
だから、海外の方がよく見えることも多いのですが、
それは日本の中にいるからわかることであって、
海外に住んでいると、海外には海外のネガティブな部分が見えてきます。

私が短期でフィリピンで働くことになったとき、
「100mごとに後ろを振り向き警戒しているポーズを見せなさい」
ということばを言われました。

幸い危険な目にあったことはなかったのですが、
日本のようにのほほんと歩くことはできない部分もあることに緊張したのを覚えています。

また、スーパーマーケットで買い物をしたとき、
レジには3人の店員さんがいました。
1人はバーコードをスキャンする人
もう1人はその商品をカウンター置くにスライドさせる人
さらにもう1人が袋に入れる人でした。

3人いるからスピードが速いというわけではなく
むしろ日本のレジの2倍ほど時間がかかっていました。
しかも3人でおしゃべりしながらレジ業務をこなしていたのです。
でも、それが日常なのでイライラしている人もおらず、
時間のゆるさを感じることのできた貴重な体験をしている反面、
日本は1人でかなり速いスピードでレジをこなしているんだと実感し、
日本のレジスタッフさんに尊敬と感謝の念が芽生えました。

海外にいると海外のいいところも悪いところも見えます。
逆に日本のいいところもよく見え、日本のことがさらに好きになります。
だから、海外で仕事をすることに決めました。


6. まとめ


今回は、私が海外で働きたい理由について書いてみました。
異文化交流、国際交流、多文化共生
いろいろなことばがありますが、自分が異文化に身を置くことで見えてくることがあると思います。
私は4月からマレーシアで働く予定です。(コロナ次第ですが)
また、いろいろな異文化経験をお知らせできたらと思います。

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