韓国不動産事情③
今回はここ数年韓国の不動産が高騰した要因について書きたいと思います。
現政権は選挙の公約に「住宅価格の抑制」を掲げていました。
そしてそれを実現するべく20回以上もの不動産対策を出したのですが、ことごとく失敗に終わり不動産価格は逆にどんどん上昇して行きました。
特に2020年~2021年の上昇はかつてない程急激なものでした。
それまで関心がなかった多くの国民も不動産投資に目覚めてしまう程に。
なぜなら寝て起きると住宅価格が上がっていて、あっと言う間に購入時の2~3倍になったのですから。
また家を持たない人にとって、家を持つ人が急に雲の上の存在になってしまったのですから。
滅多に起こらないこの状況について、不動産の専門家からも様々な見解がなされています。
ここまで高騰した理由とされるのは、政策の副作用とコロナによる流動性資金の影響です。
後者の要因は韓国に限らず、現在世界的なインフレーション傾向にありますね。
韓国の場合はそれに前者の要因が重なったため、かつてない程上昇圧力が強まったということです。
ところで政策の失敗については2つの説が存在します。
1つは机上の空論で政策を進めた政府関係者の無能によるというもの。
そして2つめは政権が不動産価格を下げる努力しているように見せながらわざと上げる方向に誘導したというものです。
実際どちらなのかはわかりませんが、仮に故意だとすれば
・税収を増やすため
・経済成長率やGDPを上げるため
・支持層の国民を無住宅者にしておくため
これらの複合的な理由からだと思われます。
もしそうなのだったら政権維持のために国民を苦しませてもかまわないってことになりますね。
そうでないことを願いたいと思います。