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ガン予防の科学的根拠(最新版)

こんにちは

今日は、2020年8月に米国ガン協会が発表した『ガン予防のための食事と身体活動に関するガイドライン』ついてまとめてみました。*論文1

*論文1 Cancer J Clin. 2020 Jul;70(4):245-71


ガン予防に関する複数の論文をまとめた最新の論文です。

わかりやすくするため、スライドにまとめてみました。


スライド1


世界ガン研究機関(IARC)の分類は、多くの化学物質や病原菌が列記されていて解りにくいのですが、この分類は、とても理解しやすいと思います。

砂糖飲料に発ガン性あり!
・・このことを知らない医療従事者が多いんですよ!
以前のブログをご参照ください。

また、以前の解析では、有機食材と非有機食材に健康効果に有意差がない事が報告されていましたが、有機食材の選択が発ガン性を下げるという根拠がでているようですね。・・・新しい知見です!


この論文では、個人向けの推奨事項として下記のことが書かれています。

1.生涯を通して健康体重を維持する。

2.運動する・・・結構な運動量を推奨してます!

・成人は、週あたり150〜300分の中程度の強度の身体活動、または75〜150分の強度が高い身体活動、または同等の組み合わせをする。 300分の上限を達成または超えることが最適である。
・子供と青年は、毎日少なくとも1時間の中程度または高い強度の運動をする必要がある。
・週2回の筋トレ

3.すべての年齢で健康的な食事パターンに従う。

・推奨されるもの

野菜(様々な色合いの野菜:緑、赤、オレンジ)
マメ科植物(大豆とエンドウ豆など)
果物(様々な色の果物、加工しない)
全粒穀物
・制限するもの

赤肉と加工肉。
砂糖で甘くした飲み物
加工食品と精製穀物(具体的には、白米・小麦)

4.節酒

•飲酒を選択する人は、女性の場合は1日10g(ワインなら1杯)、男性の場合は1日20g(ワインなら2杯)以下に制限する必要があります。

*基本、飲まない方が良い事を推奨! 上記はあくまでも上限量設定です。
以前のブログをご参照ください。

5.禁煙 

・当たり前なのでガイドラインにはないのですが、僕が追加しました。


上述の5つを国や自治体が、積極的に推奨する必要があります!