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模様のデザインに「文化」の研磨剤

中学生の頃、美術の授業で、無地のオカリナに色を塗りました。私は描くのも塗るのも同じに考えてTOP画のような模様を全体に纏わせましたが、オリジナル要素はありません。インスピレーションの起点はいまでもお店で見かける、ペイズリーのバンダナです。

改めて見ると、ペイズリー同様、植物がモチーフになっているアラベスク模様やダマスク柄に近い気もします。

知ろうとしなかったことを知るのって、面白いですね。調べてるうちに、文化の知識が模様のデザインを生み出すときの研磨剤になるのでは?、と思いました。

私の詩家アーティストにおける仕事は「感性の海に意識を潜らせて言葉を拾う」と表現してますが、インスピレーションが降ってくるのではなく、瞑想、透視、グラウンディングを併せたようなものです。

中学生の頃に描いた模様はインスピレーション。気の向くままにとは、目的やメッセージが存在しない原石の状態。機能しないデザイン……、インテリアです。文化が無い。

次に、機能する模様とは何か?

ケルト模様には魔術要素があります。こうなると、自他に影響を与える、または受け取ることが前提です。効くか否かは兎も角。

『鬼滅の刃』が流行り、100均でも見かける機会が増えた和柄。無意味な柄もあれば、願掛けに適した縁起の良い柄もあります。

たとえば、トンボは勝ち虫と呼ばれていて、青海波は未来永劫の幸せや平穏の祈りを込める。ほかは、下記を参考にしてください。

新たな文化を模様に託すことは可能です。採用する、参考にすることも。インスピレーションを整えるには、文化を研磨剤にして使うのも良さそうです。

ただ、ひとつに対して取り入れ過ぎると滊が乱れて、あまり良くないかもしれません。属性がぶつかり合ったり、使い主のエゴを増長させそうに感じますから。

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