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週刊セブ島留学&起業日記(第95回)

この記事は2020年9月13日に配信されたメルマガのバックナンバーです。

<今週のトピック>
・長野県白馬村について
・労働者の半数が失業?壊滅的なフィリピン経済
・セブ島あるある:相変わらずのPLDTとファイスシールド義務化という愚策
・とっても面白い小説『風の中のマリア (講談社文庫) Kindle版』

スミマセン、情けないことにメルマガを2週間も休んでしまいました。昨年8月頭から再開して以降一度も休んでいなかったのですが、、、反省です。言い訳はしません。2回休んだ、その事実だけをここに記録しておきます。

<長野県白馬村について>
実は「英語夏合宿2期」のため、2週間白馬に滞在しており昨夜帰宅しました。1期では5週間滞在したので、今年の夏は7週間も白馬で過ごしました。巷では今年は「史上最も暑い夏」と言われていますが、僕には全く無関係な話です。ほとんどエアコンを使わずにこの夏を乗り切りました。

さて、白馬村の人口は約9,000人です。なんと、その内1,500人が外国人だそうです。主にオーストラリアやニュージーランドの方です。確かに白馬ではどこに行っても白人さんに出会います。僕が通うジムでは、ざっくり3割の会員が白人ですね。

地元の人に聞いた話では、彼らは最初は北海道にスキーに行くそうです。そして「折角日本に来たのだから」ということで、ついでに白馬に寄るそうなのです。そんな中、白馬のことを気にいった人がそのまま住み着いたり、ホテルやレストランといった商売を始め今の白馬が出来上がったそうな。。

ということで、北海道の千歳空港から松本空港まで飛行機が飛んでいるのです。松本空港から白馬まではシャトルバスでたったの1時間です。実は白馬って他の地域からのアクセスが結構良いのです。松本空港へは福岡や神戸からも直行便が飛んでいます。

私はずっと関東なので白馬って「遠い」というイメージがありました。確かに、箱根、河口湖、湯沢、鬼怒川、草津、軽井沢、挙げればキリがないほど首都圏からは手軽な観光地や避暑地があります。ですから、わざわざ白馬くんだりまでは行かない訳です。僕は今では白馬ラブですが、実のところ、白馬に来たのは今回が初めてでした。

一方で、関西や名古屋からはアクセスが良いのです。車のナンバーをチェックしてみても関東より明らかに関西の方が多いのです。つまり、白馬って東京・大阪・名古屋の3大都市圏の全てにアクセスが良い観光地だったのです。恥ずかしながら、最近になってこんな重要なことに気がつきました。

ということで、この地の利を活かして、今後も白馬でイベントを開催したいと密かに企んでいます。

ここで白馬の魅力について。それは圧倒的な自然です。白馬市で普通に人が暮らす地域は標高750メートル程度です。そこから間近に3000メートル級の山々が壁のように連なっているのです。圧巻です。

東京から白馬に来る途中のどのエリアよりも見事な「壁」が白馬にはあります。先週末は知人に会いに新潟の長岡まで遠征したのですが、やはり白馬の山並みの急峻さは特別に感じられました。

僕は毎日1時間程度、散歩をしています。山の中を歩くのは疲れるのとクマさんが出るので、最近は田園地帯を歩きながら山を眺めています。人間のストレスを解消するには自然と触れ合うのが一番なのだそうです。極端な話、都会にいても毎日大自然の動画を見ることでストレスは軽減されるという実験結果もあるそうです。

大自然の中を毎日1時間散歩。おかげさまで白馬にいる間、僕の心はとっても穏やかです。

白馬にいると、よくイギリス時代の生活を思いだします。僕は大学院に通っていたので勉強はハードだったのですが、毎日1時間くらいは歩いていたのです。それが僕の心を穏やかにしてくれたというか、最大の楽しみの一つでもありました。イギリスには白馬のような自然はありませんが、どこに行っても美しい公園があるのです。

今後はこうした静かな自然の中で生活しようと思います。

セブは「ザッツ・東南アジアの大都市」なので、やはり今の僕には少しきついのです。あの騒音や慌ただしさが僕の心をザワつかせるのです。セブでのビジネスはしっかりやります。でも、これまでのように1年の内10ヶ月もセブにいるようなライフスタイルからは卒業しようと思っています。

実は以前からこんなことを考えていたのですが、今回のコロナ騒動が強く背中を押してくれる形になりました。僕はコロナを逆手にとって、良い意味でもう「コロナ前」には戻らないようにしようと思っています。

コロナのお陰で進んだテレワークも一部の会社では、ほとんど「過去の遺物」になってしまっているそうです。僕は「オンラインだけ」ではモノ足りない人間なので人には会いたいのですが、「会いたい時」や「必要な時」に会えば十分と思っています。

田舎や郊外に暮らして、必要な時だけ都会に出る。そんな生活ができるようになれば日本はさらに豊かになりますよね。皆さん、有言実行しませんか?実は僕の知人の20代・30代は会社や上司に悩んでいる人が結構いるのです。嫌な上司も、週1回や2回会う程度なら我慢もできますよね笑。

スミマセン、少し話が逸れました。

そんな白馬ですが当然に「ダークサイド」もあります。まずは、今回のコロナのせいで村全体が壊滅状態にあることです。ペンションや別荘は叩き売り状態だそうです。

また、白馬にいる人の6割以上は白馬の外から移住してきた人だそうです。白馬にスキーやスノボで来て、白馬が気に入って、そのまま住み込みのバイトとかして白馬に住み着いてしまったようなタイプ。なんか、セブみたいですよね。

ですから、多くの人が安定した職がなく2、3のパート仕事を掛け持ちしている人が多いそうなのです。これって完全に「雇用者天国」なので、みんな安く使われてしまいます。でも、白馬は緩くて住みやすいし、お金もあまりかからないので、悪い言い方ですが、ダラダラ住み続けてしまう人が多いそうなのです。これもセブみたいですよね。

最近聞いた話では、一緒に白馬にいるカップルも女性の方は結婚には前向きになれないそうです。理由は男の経済力の無さ。あれ、これもセブみたいですね。

こんな感じで、実は世界中の観光地やリゾート地ではこうした傾向があるのでしょうね。とっても興味深く感じます。スミマセン、だらだら書いてしまいましたが、少しでも皆さんの背中を押せればと思って書き綴ってみました。

<労働者の半数が失業?壊滅的なフィリピン経済>
私が経営するセブ英語倶楽部は従業員が5名しかいないということもあって、今でも給料を満額支払い続けています。3月中にロックダウンで学校の閉鎖命令が出てから、講師が働いたのは白馬合宿の7週間だけです。それでも僕は頑固に払い続けています。

まあ、たいした金額ではないので笑。

一方で、セブでは失業者が溢れているそうです。英語学校に関して言えば、既に閉鎖した学校もあれば、閉鎖には至っていなくとも給料の支払いを止めている学校が大半です。そりゃそうでしょう、無収入で毎月100人以上の給料を払い続けるのは無理ですよ。

また、一家の大黒柱である海外出稼労働者(OFW)の帰国ラッシュも止まりません。

このような状況から「フィリピン経済はガチでやばい」と言い続けてきましたが、ようやくそれを裏付けるデータが出てきました(2週間サボったので少し古いですが)。

『フィリピン:労働者の半数近くが失業者 過去最悪の数字』
https://www.digima-news.com/20200822_59660

この記事によると、

“フィリピンの民間調査会社が7月3日~6日全国の成人1555人を対象にした雇用や生活に対する結果が、8月16日に発表されたが、それによると『現在、失業中』と回答した者の割合は全体の45.5%となった。”

サンプル数は1555人と少ないですが、45.5%の人に職がないというのは完全に肌感覚と合致しますね。そして、この調査が行われたのは1ヶ月半前の7月初旬。いまでは、半数を超えているかもしれませんね。

フィリピンは交通インフラが脆弱なので、家の近くでしか働けないのです。更にはロックダウンでその貧弱な交通網に更なる規制が掛かっています。ですから、多くのフィリピン人は生活コストが安い田舎に帰省してしまっています。これでは、フィリピン経済のダイナモであるあの旺盛な個人消費も生まれません。

職がないとお金がなくなり人は生きていけません。

しかし、最前線の市長たちはまだ「コロナ根絶」に向かっているのです。そんなことは無理、ともう結論を出ているんですけどね。重症者だけしっかりケアして集団免疫に向かった方が良いですよ。

スウェーデンやニューヨークはそろそろ集団免疫状態ですね。多分、東京もこれに近い感じです。結局ロックダウンしない国(都市)の方が回復は早いわけで、台湾やタイのように完全鎖国状態の国は逆に今後が心配になってきますね。

鎖国を続ければコロナは防げるけど、ずっと鎖国って訳にもいかないはずですよね。


1. 読者さんからの質問

今週はこのコーナーはお休みです。


2. フィリピンのビジネス&生活あるある

最近、ゼブ在住の知人と話したのでそこで仕入れた情報をいくつか(3週間前の会話です)。

まず、セブだけかフィリピン全土か分かりませんが、公共の場でのフェイスシールドの着用が義務化されたらしいです。しかも、マスクとのダブル装着。

さすが、常に具の骨頂を行くフィリピン、馬鹿ですね。。

僕はコロナの感染なんてインフルエンザと同じ対処法で良いと思っていますが、少なくともセブでの感染の拡大の原因はそこではないと思うんですよね。

だって、ロックダウンの時だって低所得者層の住宅街では、外出禁止のはずの子供がマスクもしないで普通にバスケやってましたから。それから、空港に行った時も、空港スタッフがいつも通り、ハイタッチしてましたしね。

これほぼ確信ですが、フィリピンでは取り締る方も取り締まられる方も、どうやって感染するか分かっていないのだと思います。

僕の友人はショッピングモールにマスク着用で出かけたところ、フェイスシールドがなく入場を拒否されたそうです。そして、エントランス付近ではファイスシールドが100ペソで売られていたそうな。

こういう話を聞くと、9Gビザ保有者の入国が許可されたとしても、セブには帰りたくはないですね。

それから、フィリピン最低最悪企業のPLDTがまたやらかしてるそうです。マンダウエ市やタランバン市では3日間ほどネットが繋がらないそうです(2週間以上前の話です)。PLDTって日本でいうNTTのような会社ですが、こんなんばっかりです。

3日間ネットが止まるなんて、普通の国なら暴動になりますよね。しかし、こんな仕打ちに幼少の頃から晒されているフィリピン人は文句も言わずに耐えるのです。なぜか、正当な意見を言うだけでもハシタナイとされる謎のフィリピン文化。

これが、フィリピンが進歩しない一番の理由なんですよね。

クレームを言わないから供給者側は反省しない、謝らない、改善しない。

かれこれセブから日本に戻って3ヶ月が経ちますが、上記のような不要なストレスは日本ではありませんね。ていうか、これが当たり前なんですよね。


3. セブのレストラン

今週はこのコーナーもお休みです。


4. 今週買ったもの

『風の中のマリア (講談社文庫) Kindle版』
https://amzn.to/3laanAg

またまた小説です。またまた百田尚樹さんの作品です。

この本はオオスズメバチの生態を描いた物語。最初は「誰が好んで虫の話なんて読むか」と思って後回しにしていたのですが、前回絶賛した「影法師」に勝るとも劣らない評価をAmazonで得ているので購入したところ、

一気読み!!

ネタバレは避けたいので詳細は割愛しますが、たった750円で変える幸せがここにあります。

典型的な日本人の私は、「組織のために働く」「For the team」「義理&人情」的なテーマに簡単にハマってしまいます。特に昭和世代の方、オススメです!


5. 筋トレ

今週もこのコーナーはお休みです。


6. 経済&投資

日経平均 (年初来 -1.06 %)
ダウ平均 (年初来 -3.06%)
フィリピン平均 (年初来 -21.39%)

今回も数字だけ。


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