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週刊セブ島留学&起業日記(第70回)

この記事は2020年2月9日に配信されたメルマガのバックナンバーです。

<今週のトピック>
・セブのコロナウイルス情報
・セブの工場見学で見えた本当のセブの経済レベル
・アメリカ人を一番殺しているのはあの白い粉
・またまた「英単語の覚え方」
・最近、セブで停電がまた増えています
・おすすめ本「ヤバイ集中力」
・筋肥大のための最適な筋トレ方法

<セブのコロナウイルス情報>
やはり今回もコロナウイルス関連の情報を避けて通ることはできませんね。セブでは空港での入国審査に「2時間待った」という情報を頻繁に頂きます。私自身も1月25日の入国審査で2時間半待ちました。一昨日入国した人によれば、長蛇の列にも関わらず、たった2人のスタッフで健康状態のチェックのようなことをしているそうです。

https://twitter.com/Cebu_Eigo_Club/status/1220638048725061632

一方で、セブの日常生活ではコロナウイルスの緊張感は一切ありません。マスクをしている人が若干多いかな?と感じる程度です。というのも、セブは排気ガスが酷いので普段からマスクをしてる人は一定数いるのです。

私がこれまで見た中では、空港職員、移民局の職員は全員マスクをしています。それから、多くのタクシー運転手もマスク姿ですね。また、韓国料理レストランの接客係の人もマスクをしていたりします。しかし、大半のレストランやスーパーといった「人が集まる場所」では普段通りの光景が広がっています。

フィリピンでは現在、中国と香港&マカオとの直行便がありません。フィリピン航空もセブパシフィック航空も2月上旬から運休に入っています。

『フィリピン航空とセブパシフィック航空、中国本土路線を運休』
https://flyteam.jp/news/article/120981

ということで、現在のセブは中国人観光客の減少でいつもより空いています。昨日、日本からの社員旅行で来られた方々のガイドをしたのですが、行く先々で「中国人客がいないので日本人が頼り」的なことを言われました。半分、リップサービスかもしれませんが。それと彼らによると、韓国人も減っているとのことでしたが、真相は分かりません。

私は英語学校を経営しているので、コロナウイルスについての質問をよく受けます。基本的には、政府発表等のオフィシャルな情報をそのままお伝えしていますが、このメルマガ限定で私の感想を言えば、どう考えても日本よりセブの方がコロナウイルスに限って言えば安全に思えます。

とはいえ、どんなに人の流れを遮断しても感染の拡大は止められないという研究結果や数理モデルもあるそうなので楽観はできませんが、やらないよりはマシですね。日本政府には今日にでも中国への渡航禁止と中国に最近滞在した人の日本への入国を止めて欲しいものです。というのも、日本でこれ以上感染者が増え続けたら、日本も「感染国認定」される恐れがあり、それが拡大したら尋常ではない被害がでる可能性があるからです。

『ミクロネシア、日本を新型コロナウイルスの感染国に指定』
https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/1233353.html

まだ、ミクロネシアだから影響は軽微ですが、これをアメリカから食らったら日本は立ち直れなくなりますよ。日本は医療制度がしっかりしているし、民度も高いので国全体がパニックになることはないと思いますが、逆にしっかりしていてクソ真面目な分、他国より早く感染を突き止めすぐに発表しているのだと思います。下記は、2/1に中国国内で報道されてすぐに削除された情報です。現地では、これが本当の数字ではないか?と言われているそうです。

感染者:16万人弱
死者:約25,000人

報道されている数字とは2桁違いますよね。そして、とうとうあの深センが封鎖されるという情報が出てきました。深センって香港に隣接した超巨大都市ですよね。ここまで来たら、残るは北京と上海だけです。そういう意味で、日本に喩えたら名古屋が封鎖されるようなものです。中国は今年中には立ち直れないでしょうね。

【深セン封鎖】中国屈指の金融&IT産業の集積地が封鎖へ
https://note.com/hoshi19/n/n6a385501467d

まあ、キリがないのでこの辺で。

<セブの工場見学で見えた本当のセブの経済レベル>
セブのマクタン島にはメプサという工場地帯があり、多くの日系の工場があります。なぜ日本人がセブに工場を作るかというと、それは当然にフィリピン人の人件費の安さが目的です。

このメルマガでは何度かフィリピン人の人件費について書いていますが、現時点のセブでの1日の最低賃金は404ペソ(約840円)です。最近?上がったんですね、知りませんでした。

DOLE-7 to resume routine inspection of establishments
https://cebudailynews.inquirer.net/286322/dole-7-to-resume-routine-inspection-of-establishments

上記の記事にある通り、こんなに低い給料すら払わない会社が結構いるそうなのです。噂で聞いた話ですが、韓国系や中国系はかなり渋いそうです。1日300ペソ以下とか聞いたこともあります。鬼ですよね。

また、フィリピンではSSS, PhilHealth, Pag-ibigという社会保障関連の福利厚生を社員に提供しなければいけないのですが、当然これは会社の出費増となることから、提供していない会社が多いのも事実です。セブでは結構有名な英語学校ですら提供していないそうです。これは、実際に私が経営する学校に転職してきた講師から聞きました。

話を昨日の工場見学に戻すと、私が見学した工場は縫製工場です。日本から生地を輸入し、セブで縫製して、日本に輸出するという流れ。そして、この縫製をする作業員が大体50人くらいいました。みんな私語もせず黙々と作業をしていたのですが、私が驚いたのは彼らが使っていたミシンです。完全に時代遅れというか、昭和?と思えるような代物でした。

通常は、テクノロジーを駆使して、その分高い人件費を節減して利益を出します。私は縫製業界のことはわかりませんが、最新のミシンを導入すれば簡単に数割の社員は削減できるのでは?と思えてならないのです。しかし、フィリピンでは人件費が安過ぎるがため、経営者にテクノロジーへの投資のモチベーションが湧かないのです、多分。

例えば、セブにはいまだに信号がある交差点の方が少ないのです。では、どうしているかというと、交通整備員が信号の代わりをしているのです。そうです、信号を作るより人件費の方が安いのです。また、フィリピンの場合、信号を作ってもどうせすぐに壊れてしまいますし、平均年齢24歳のこの国では「安価な労働力」だけは膨大にあるのです。

工事現場を見ていても、軽く日本の50年以上前の光景を見ることができます。昨年、私が経営する英語学校が入居しているビルのトイレの改修工事が行われたのですが、日本なら1週間で終わる仕事に軽く1ヶ月以上かかるのです。

例えば、トイレの個室ってパーティションで区切られていますよね。日本なら既製品を現場に持ち込んで、プラモデルのように組み立ててお終いです。しかし、ここフィリピンでは何とベニヤ板とかの原材料を現場に持ち込むのです。そして、現場で切って、現場で組み立てて、現場で塗装をします。めちゃめちゃ時間がかかるのに加えて、とってもうるさいのです。ですから、授業中は工事をしないように伝えたところ、トイレの改修になんと半年もかかったのです。

以上がフィリピンの現状であり、最も注目すべきは少なくとも私がセブにいる過去6年の間で、目立った進歩が一切ないということです。フィリピンでは国内産業やフィリピン人従業員の保護のために、外資の進出を厳しく規制されていますが、思い切って外資をじゃんじゃん受け入れた方が、この国は発展すると思います。そうしないと50年後もきっと同じことしているでしょうね。

まあ、根本的に「発展しなくてものんびり暮らしたい」という価値観の方が強いかもしれませんね。まあこの辺、日本人の価値観で考えることは危険ですね。

最後に折角調べたので、フィリピンの貿易相手国を紹介しておきます。

(輸出相手国)
日本 16.4%
アメリカ 14.6%
香港 13.7%

(輸入相手国)
中国 18.1%
日本 11.4%
韓国 8.8%

やはり日本のプレゼンスは大きいですね。貿易のみならず、「投資」や「経済援助」においても日本が一位です。さらに日本人はしっかりルールも守るので、ビジネス上で何らかの優遇措置でも欲しいものです。役所や銀行の優先レーンとか、ほんとそれだけでとっても過ごし易くなるんですけどね。

<私の健康法 「砂糖を控える」>
さて、前々回から連載を始めた下記の私の健康法ですが前回までで3までしか終わらなかったので、今回は4の「砂糖を控える」について説明します。

1. 1日8時間の睡眠を取る
2. 昼寝
3. プチ断食
4. 砂糖を控える
5. 禁煙
6. 禁酒
7. 冷たい飲み物は飲まない
8. コーヒーを飲む(カフェイン摂取)
9. サプリは飲まない
10. 朝日光を浴びる
11. 1日10分のストレッチ
12. 週3回の筋トレ
13. 歩く
14. 瞑想

これについては、下記の動画を見てください。私のTEDで一番好きな動画です。

『子供たちの食の教育を』
https://www.ted.com/talks/jamie_oliver_teach_every_child_about_food/transcript?language=ja

ジェイミーオリバーは、イギリスの人気シェフなのですが、この動画の中で「砂糖」の恐ろしさを徹底的に伝えています。危険な「白い粉」と聞いて私達が思い受かべるのは覚醒剤ですが、もっと恐ろしいのは「砂糖」なのです。少なくとも、砂糖の過剰摂取が原因で多くの人が命を失っているのが事実なのです。

下記が動画の中で紹介されているアメリカ人の死因のランキングです。

(心臓疾患)
(ガン)
発作
呼吸系疾患
事故
(糖尿用)
アルツハイマー
肺炎&インフルエンザ
腎臓疾患
敗血症
自殺
肝臓疾患
パーキンソン病
殺人

トップ2で全体の半分を超えます。そして、カッコで囲った3つが「食事に起因するもの」と解説されています。ニュース等では「殺人」のようなショッキングなものばかりが報道されるけど、「砂糖に塗れた日常の食生活」がいかに恐ろしいかを、ジェイミーはこの動画の中で徹底的に語っています。

アメリカ人を一番殺しているのは砂糖だと。。

ということで、私は砂糖を過剰には取りません。これは昔からの食習慣なので今後も変わることはないでしょう。もちろん、甘いものは好きなのでたまには口にしますが、それがないと困るということはありません。

食生活を改善したいと思っている方、是非この20分弱の動画を見てみてください。結構、意識を変えてくれますよ!


それでは、いつものコーナーに行きましょう。


1. 読者さんからの質問

Q: Sさんからのメッセージ

私は、いまセブ島に他校に留学に来ております。

今の学校では毎日夜10時から単語テストがあり、範囲は月曜50単語、火曜日は月曜分含む100単語と増えていき、木曜日に80%とれれば金 土曜日は試験免除、が日曜日に350単語から再度試験、80%取れなければ次週外泊禁止となり、壁に名前張り出しです。

KGさんの体験をお聞きし、このシステムもためになるのかなと、思いました。単語を覚えるコツがあったら是非教えてくださいませ。スペルの細かいところを間違えてしまいます。

あと、私はフランス語を長く勉強していたのでフランス語と混同してしまう傾向があり、似た単語のスペルをよく間違えます。今年の冬はまたセブ島に英語の勉強に来たいです。よろしくお願いします。


A: KGの回答

いわゆる「スパルタ式」というものですね。1日50個の単語を覚えることは可能だと思います。特に、留学生という英語学習が本業の立場であれば、決して難しくないと思います。

僕なら、朝・昼・夜と3回に分けて覚えると思います。3分の1ずつではなく、毎回50個やります。単語は短期間に反復するのがコツです。同じ単語を1日に3回みたら結構記憶に残りますよ。

そして、ダメ押しで「忘れた頃」にもう一回やることです。留学生の方は、これが抜けていることが多いですね。要は留学が終わっても学習が続かないといけないのです。

Sさんには個別に「単語の覚え方」という資料をお送りしますので、参考になさってください。そして、できればこの方法でやってみた感想のフィードバックをください。実はこれまで数十人の方にこの資料をお送りしているのですが、悲しいことに一度のフィードバックも頂けていないのです。

効果無かった、の一言でも結構です。何か一言頂けると励みになります。


2. フィリピンのビジネス&生活あるある

最近、雨が多いからか停電が多いですね。もういい加減慣れましたが、この21世記に停電が頻発するのは勘弁して欲しいものです。更に悲しくなるのが、停電の原因です。下記の記事によれば、トラックが電線に引っかかって停電したとか、おいおいって感じです。

『Truck accident triggers blackouts, gridlock in Cebu, Mandaue cities』
https://www.rappler.com/nation/247334-truck-accident-triggered-blackouts-gridlock-cebu-december-16-2019

そういえば、以前は誤って海底ケーブルを切断してセブ一帯のネットが止まりましたね。

ということで、セブでの停電対策について2分程度の短い動画を撮ったのでお時間ある方は見てみてください。

『セブで停電 ネットもエアコンも使えない?』
https://www.youtube.com/watch?v=eQy11KBxuRs&t=5s


3. セブのレストラン

今週はこのコーナーもお休みです。


4. 今週買ったもの

『ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45』
https://amzn.to/2UBweWg

私が好きな「パレオな男」の鈴木祐さんの著書です。全部で45個の集中力を上げるコツが紹介されています。全部実践するのは無理ですが、私もこの本を読んで3つくらい実践しています。意外と普段自分が心がげていたことがこの45個のハックに含まれていたりしましたが。

生活習慣・食習慣・運動習慣を見直すのに、良いキッカケをくれる本です。


5. 筋トレ

私は11月から毎月のように日本やタイに行っていたので、筋トレのルーティンが乱れがちでした。もちろん、継続して筋トレはしているのですが、不規則になってくると怪我が怖くてイマイチ追い込めないのです。ここで「追い込む」とは、「高重量を扱う」ことです。

1/25にセブ に戻りようやく筋トレに体が馴染んできたので、今週から高重量で追い込むようにしたのですが、やはり効きます!効きが全然違います!!

やはり重いバーベルを持たされると脳が危機感を感じて、体を戦闘モードにしてくれるのです。なんか一気に締まった感じがしますね、気のせいかもしれませんが。そして、高重量でやると汗の量も断然違います。体全体がヒーヒー言ってる感じです。

最後に、体が「体に悪いものを摂取すること」を嫌がります。これはとっても感覚的なのですが、なんとなくそう感じます。ただ、これも体内で「生存本能」が強化されている兆候だと思うのです。不思議ですが本当にそう感じるのです。

ここで専門的なことを少々(一応、プロのパーソナルトレーナーなので。筋トレには大きく分けて、次の4つの目的があります。筋持久力、筋肥大、筋力、筋パワーがそれで、目的によってセット数や重量が異なります。これは私の自説ではなく、NSCAという世界最大級のパーソナルトレーニングの協会が言っていることです。

そして、多くの筋トレ愛好家の方の目的は「カッコ良い体を手に入れること」だと思うので、「筋肥大」がこれに当てはまります。そして、NSCAの筋肥大のためのおすすめは下記の通りです。

最大負荷の67〜85%の重量を扱う
1セットは、8回〜12回
これを3セット以上
頻度は週3回

多少、説明を端折っている部分もありますが、概ねこんな感じです。そして、私の場合、ベンチプレスの記録が100kgなので(100kg以上は試したことがありません)、67〜85キロで追い込むと良いのです。

そして、今週、実際に最終セットは85キロで追い込んだところ、体に変化を感じたので皆さんにお伝えしておこうと思いここに書くことにしました。NSACやるね〜って感じです。皆さんも是非、今週から追い込んでみてください。

でも、一番は怪我をしないことです!そこは注意してくださいね。


6. 経済&投資

日経平均 (年初来 0.72%)
ダウ平均 (年初来 1.98%)
フィリピン平均 (年初来 -3.95%)

コロナウイルス・ショックで一時急落しましたが、日本もアメリカも持ち直しています。個人的な予想ですがアメリカ株は大丈夫です。そして、コロナウイルスの影響長期化で日本株は下がると思います。

これを機に、中国依存の体質を脱却した方が良いでしょう。超円高期に中国に出て行った工場とか現地に捨てて、日本に帰ってきましょう。少なくとも、アメリカは完全にその流れですね。

こういう時は、アメリカ様についていくのが一番です。余計なことを考えないことです、とはいえ、まあ無理でしょうね、今の日本の財界には。将来の日本がとっても不安になってきたここ数ヶ月です。


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