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週刊セブ島留学&起業日記(第56回)

この記事は2019年11月3日に配信されたメルマガのバックナンバーです。

<今週のトピック>
・タイの古都チェンマイへ
・チェンマイの異質さを語る(統計付き)
・英語が話せるようになるために英文法は必要か?
・お勧め本『夏の騎士』という一気読みできる良質な小説
・筋トレは国境を超える
・アメリカ利下げ&日銀は現状維持

<タイの古都チェンマイへ>

タイのチェンマイに来ています。2回目のチェンマイですが最高過ぎます。本気で住みたいですね。とはいえ、そんな訳にも行かないので年3回くらい訪れるお気に入りの場所にしたいと思っています。

日本とタイの間には膨大な数のフライトが飛んでいるのですが、なぜかタイ行きの便の全てがバンコク行きなんですよね。東京(成田・羽田)・バンコク間なんて1日14便も飛んでいるのに、1便もチェンマイやプーケット行きはないのです。直行便が飛んだらチェンマイ人気は一気に加速するでしょうね。

私は今回、セブからチェンマイに飛んだのですが、片道約14,,000円と格安でした。東京から大阪までの新幹線片道代ですね。フライトは下記の通り。

セブ→マカオ 12:05 – 15:05 (セブパシフィック)
マカオ→チェンマイ 19:30-21:40 (エアアジア)

マカオで4時間ほどの待ち時間があったのですが、スカイプでの打ち合わせをここに入れたりしたりと効果的に時間を過ごすことができました。やはり最強の時間潰しは仕事ですね。僕は飛行機で全く眠れない人間なので、ヨーロッパに行く時などはずっと仕事してます(ブログ書いたり)。それと読書ですね。まだ今日は旅行3日目なのですが、既に2冊読み終えました。その内の一冊は、後ほど紹介したいと思います。

僕は以前から、セブ留学中の「第3国への海外旅行」を推奨しているのですが、行き先としてチェンマイをお勧めしたいですね。フィリピンは30日の滞在毎に観光ビザを更新する必要があり費用も8,000円くらいかかるので、その分を格安航空券に宛ててしまえば良いのです(全部は賄えませんが)。

もし2ヶ月以上留学する場合は、間に1週間の休暇を入れて海外旅行に出るのです。そして、1ヶ月の勉強の成果を図るわけです。これはとっても効果的だと思いますよ。おそらく多くの人が「まだまだ自分の英語力は未熟だ」という結論に達すると思うので、残りの留学期間の発奮材料になるのです。

また、多くの日本人は日本発着の飛行機しか乗った経験はないと思うのです。一方で、今回私が乗ったセブ・マカオ便などでは「乗客の中で日本人は1人」といった圧倒的なアウェイ感と新鮮な経験を積むことができます。そして、そういう便の機内アナウンスでは日本語は流れないのです。

私が初めてこうした経験をしたのは遥か昔のことですが、よく覚えています。成田からキャセイパシフィック航空に乗り、香港経由でバンコクに行った時のことです。香港・バンコク間のフライトの乗客の大半は中国人(香港人?)で、機内はやたらと騒々しくシートベルト着用のサインが出ているのに、機内を歩き回る人がたくさんいました。完全なカオスで、あれが「ザッツ中国人観光客」の洗礼を受けた初めての経験でした。

<チェンマイの異質さを語る>

ここから少しチェンマイについて書きたいと思います。特にバンコクとの違いについて。僕はバンコクも大好きなのですが、この二つの都市には下記のような大きな違いがあります。

1. チェンマイの物価はバンコクの半分程度
2. 常夏のバンコクとは対照的にチェンマイには秋がある
3. チェンマイには渋滞がほとんどない

まず、物価について。下記の比較を見て下さい。タイ国内の世帯別の月収の地域別比較です。

バンコク首都圏:44.129バーツ/月
南部     :27.742バーツ/月
中部     :25.816バーツ/月
北部     :19.793バーツ/月
東北部    :19.102バーツ/月

Source: https://sekai-ju.com/life/tha/carrier/thai-income/

現在は、1バーツ=3.5円位ですね。

チェンマイはタイの北部にあるので、バンコクの半分以下であるのは一目瞭然です。上記は「世帯別収入」ですが、一方でタイ人の平均月収は1万バーツ以下だそうです。昨日、チェンマイで17年暮らしている日本人の方とお会いしたのですが、チェンマイの大卒初任給は7,000バーツもいかないと仰ってました。このようなレベルの収入でも生活できるのがチェンマイなのです。

昨日、チェンマイの中心地から車で10分程度のところにある日本食レストランに行ったのですが、そのすぐ裏にあるこ綺麗なアパート(ワンルーム)の家賃はなんと4,500バーツとのことでした。バンコクで現地採用で働く方は家賃1万バーツ程度のところに住む方が多いそうですが、チェンマイならやはり半分でいけるのです。それでも食事は美味しいし、住みやすいので質の面でも全く問題はないのです。

次に「秋」があることにについて。下記がチェンマイの月毎の気温と降水量です。

月平均最高気温 /月平均最低気温/月降水量

1月 28 14 (ほとんど降らない)
2月 31 15 (ほとんど降らない)
3月 36 18 10
4月 36 22 40
5月 33 23 150
6月 32 24 130
7月 31 23 160
8月 31 23 220
9月 31 23 250
10月 31 22 130
11月 29 19 40
12月 27 15 10

チェンマイでは11月〜4月が乾季です。そして3月と4月が真夏なので日中の暑さは半端ありません。特に昨年2018年の4月は40度を超える日が続くなどその酷暑は酷かったそうです。一方で、11月〜2月のデータを見てください。雨はほとんど降らず、最低気温は20度を下回るのです。日中も少し暑い程度です。

朝晩は涼しく心地良く、暑くて目が覚めるようなこともなくぐっすり眠れます。早朝の散歩も最高ですし、気温20度くらいの外気の中、オープンエアーのレストランで食事をしているとあまりの心地よさに時間を忘れます。東南アジアでこのように「秋」がある場所はそう多くはないと思います。常夏のセブも良いのですが、四季がはっきりある日本に暮らしてきた人間としては、やはり季節の移ろいに大きな価値を感じてしまうのです。

チェンマイ、最強ですね。

最後に、渋滞の無さもバンコクとは大きく異なる点ですね。現地の人に聞くと、夕方に多少の混雑はあるそうですが、ほとんど問題にならないと仰っていました。この点も、「名物が渋滞」のセブに住む身には極めて魅力的です。

ということで、最後にタイ在住者数の統計をチェックしてみました。タイにある日本大使館のウェブサイトによると、現在、約4万人の日本人永住者および長期滞在者がタイに住んでいるそうです。その内、765名が永住者だそうです。参考までに、フィリピンの長期在住者は2018年時点で、16,780人だそうです。何と、タイにはフィリピンの倍以上の日本人在住者が住んでいることになります。

次に地域別の内訳を見てみましょう。

1. バンコク  29,919名
2. チョンブリー  2,615名
3. チェンマイ  1,761名
4. パトゥムタニー  931名
5. アユタヤー   797名
6. プーケット   492名
7. サムットプラカーン  477名
8. ノンタブリ  397名
9. ナコンラチャシーマー 357名
10. プラチンブリー  336名
11. ラヨーン  323名
12. チェンラーイ   234名
13. ナコンパトム   143名
14. コーンケーン  124名
15. ロッブリー  108名
その他 1,235名
合計  40,249名

タイにいる日本人在住者の7割以上はバンコクなんですね。確かにバンコクを歩いていると日本人をよく見かけますが、これほど圧倒的とは思いませんでした。一方で、チェンマイは1700人弱、全体の4.3%程度しかいません。確かに少ないです。昨夜は日本人経営の居酒屋に行ったのですが、日本人のお客さんは全体の1割程度でした。

やはり、冒頭書いた通り、直行便がないというアクセスの悪さが影響しているのだと思います。それと、バンコクの圧倒的な魅力ですね。確かにバンコクの居心地の良さを経験したら、わざわざ他の都市に住む理由も見当たりません。逆に言えば、チェンマイにはまだまだチャンスがあると言えますね。もちろん、多くの日本人がチェンマイでビジネスをされていますが、業種によってはまだ先行者利益を得られる段階にあるかもしれません。

スミマセン、チェンマイ愛がほとばしり過ぎてしまいました。時間が許せば、年明けの1月にも是非チェンマイを再訪したいと思っています。

それでは、いつものコーナーに行きましょう。

1. 読者さんからの投稿

<Nさんからの質問>

「フィリピン留学 ブログでは書けない話」をずっと購読している者です。いつも為になる情報をありがとうございます。有料メルマガ含め複数のメルマガを購読していますが、KGさんのメルマガが一番為になります。これ本当です。

一つKGさんの意見をお聞きしたいのですが、やはり英文法はやった方が良いのでしょうか?中学、高校と文法ばかり勉強させられ全く話せるようにならなかった経験から、文法には拒絶反応があります。それでも、英語は話せるようになりたいので、必要であれば勉強しなければいけないなと考えているところです。ご意見お聞かせください。

<KGの回答>

Nさん、お褒めの言葉を頂きましてありがとうございます。将来、有料メルマガにしても読んで頂けるレベルを目指して精進したいと思います。

さて、ご質問への回答ですが、私はいつも下記のように答えています。

英語をガチで勉強する気がある人は、英単語を3,000個覚えて、英文法をしっかり勉強してください。それが終わったら、英会話やリスニングに進みましょう。

ここでのポイントは「ガチ」であるかどうかです。逆に言えば、ガチでない人や根性に自信のない人には、この勉強法はお勧めしません。理由は簡単、全然楽しくないので続かないからです。私は多くの方が英語の勉強で挫折してしまう理由は、勉強がつまらないからだと思うのです。そして、英単語や英文法ばかりやっていても「成功体験」を得られないので、やはり途中で投げ出してしまうのです。

ですから、私が経営しているセブ英語倶楽部には文法の授業はありません。私はフィリピン留学の最大の魅力は、話しやすいフィリピン人の先生との会話にあると思います。小さくて、いつもニコニコしていて、日本人に聞き取りやすい英語を話すフィリピン人の先生は格好の練習相手なのです。彼ら相手なら、マンツーマンということもあって何となく話せるのです。そう「私、英語話せてる」という成功体験を得やすいのです。仮に文法的にはボロボロのブロークンであっても。

こうして「英語を話すのは楽しい」という経験を積むことができれば、「もっとうまくなるためには文法もやらなきゃ」という内発的な動機が生まれると思うのです。こういう気持ちが芽生えればあとは簡単です。日本には超わかりやすい英語の文法書がたくさんあるので、人気の参考書を1冊買って徹底的にやるだけです。

以上が私の考え方です。文法は重要です。文法はルールなので、ルールを理解することなしに英語は上達しません。いつかは必ず通過する場所です。ただ、ポイントは「いつやるか?」です。

冒頭書いたように「ガチ」で根性のある人は、文法と単語から始めてください。「私には無理」という方は、1週間でも良いのでフィリピン留学することをお勧めします。まずは、成功体験を味わいましょう。


2. フィリピンのビジネス&生活あるある

今週はこのコーナーはお休みです。


3. セブのレストラン

今週はこのコーナーもお休みです。


4. 今週買ったもの

百田尚樹著
『夏の騎士』
https://amzn.to/2JJLs5b

久しぶりに小説を読みました。主人公は小学6年生。前評判の良さから、9月に日本に帰国した際に購入はしたものの、なかなか手が伸びなかった作品。今回のチェンマイ旅行に際し、セブの空港で読み始めたところ、チェンマイ到着前に読み終わってしまいました、一気読みというやつです。

ネタバレしてしまうので内容には触れませんが、この作品のテーマは「勇気」です。あれこれ考えるものの、なかなか行動に移せない方は、この本を読んで小学6年生の勇気に触れてみては如何でしょうか?読み終わったあとに、とっても素直な気持ちになれる暖かい作品です。普段小説を読まない人にこそ読んで欲しい本ですね。


5. 筋トレ

昨夜、チェンマイのバーにて、隣合わせたアメリカ人としばし雑談。

KG: (丸太のような腕を指して)鍛えてるね〜、筋トレしてる?Do you workout?

アメリカ人:ちょっとね。

KG:ベンチプレス何キロ?

アメリカ人:110kg

KG:俺でも100kgあがるよ、もっとあがるでしょ。

アメリカ人:ベンチは得意じゃなんだ。デッドリフトは結構あがるよ。

KG:何キロ?

アメリカ人:180kg

KG: amazing!!


筋トレは国境を超える。


6. 経済&投資

日経平均 (年初来 14.17%)
ダウ平均 (年初来 17.23%)
フィリピン平均 (年初来 11.23%)

3週連続で3カ国とも続伸ですね。アメリカの利下げがアメリカ株のみならず、フィリピン株をも押し上げたのでしょう。基本、アメリカが利下げをすれば、金利のつかないドルを嫌気して資金は新興国等に向かいますので。

『3回目の米利下げ、休止示唆を条件に賛成=ダラス連銀総裁』
https://www.newsweekjapan.jp/headlines/business/2019/11/252044.php

一方で、弱腰日銀はまたもや利下げを見送りました。前回書いた通りに、経済指標も悪化の兆候を示しているのに日本銀行は相変わらず何もしませんね。このままの状態が続いて、来年オリンピックが終わり、任期切れで安倍政権が退いたら、日本経済は下降路線を一気に辿るかもしれませんね。とっても心配になってきました。

『日銀、追加緩和を見送り 将来の利下げ可能性を明示』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51620500R31C19A0MM0000/

最後に、滝川クリステルの超保守的な投資について。小泉進次郎と結婚したため、資産を公開せざるを得なくなったのですが、その内訳に私は興味を覚えました。なんと総資産3億円の内、半分の1億5千万を国債に投じていたのです。いや〜、硬いですね。詳しくは下記の記事をどうぞ。

『滝クリ資産3億円とその内訳から垣間見る、富裕層がしている投資術』
https://news.yahoo.co.jp/byline/yokohanawa/20191103-00149344/

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