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週刊セブ島留学&起業日記(第98回)

この記事は2020年11月28日に配信されたメルマガのバックナンバーです。

<今週のトピック>
・最近の3つの選挙で自分がいかに世間からずれているかを痛感
・【悲報1】フィリピン航空経営破綻
・【悲報2】セブで日本人殺害
・読者さんからの質問:セブの英語学校って残ってるんですか?


【最近の3つの選挙で自分がいかに世間からずれているかを痛感】

1. 愛知県大村知事リコール
2. 大阪都構想 住民投票
3. アメリカ大統領選挙

最近、上記の3つの選挙(投票)が行われたのですが、全て僕の期待とは逆の結果が出てしまいました。改めて、自分が世間ズレしていることを認識しました。別にこのことに悲観はしていませんが、自分が「ズレている」ことを認識した上で話をしないと、相手を不快にしたり、不毛な争いを生みかねないので気をつけたいと思います。

政治と宗教は2大タブーとは良く言ったものですね。

簡単に解説します。1については、昨年「愛知トリエンナーレ」というイベントが愛知県の公金を使って開催されました。その中で、昭和天皇の遺影が燃やされ、その灰を足で踏み潰すという映像が流されたのです。多くの人が怒りを覚えましたが、日本では「表現の自由」が保証されているので、違法ではありません。

しかし、問題はこうした一方的な思想の表現に、愛知県民の税金が使われたということです。これを問題視した「イエス高須クリニック」の高須院長が立ち上がり、リコール活動を行いました。リコールに必要な署名数は約85万、最終的に集まった署名数はその半数(厳密にはまだ終わっていませんが)ということで、大村知事のリコールは成立していません。

僕の価値観では、どう考えても高須院長が正しいと思うのですが。

次は大阪都構想。個人的には「都」という言葉使いには違和感が残るのですが、それ以外は賛成です。日本の行政の無駄って半端ないですよ。日本に戻って半年、行政手続きする度に「昭和のシステム&スピード」に呆然としますから。

もしかしたら、アベノミクスで経済が再生する前にやっていれば通ったかもしれませんんね。生活が良い時って人は変化を望みませんから。

最後にアメリカ大統領選挙。僕は2016年9月からずっとトランプ派なのです。当時、誰もがヒラリーの圧勝を疑わない中行われた第1回のディベート。英語の勉強も兼ねてネットで見てみたところ、トランプの大ファンになったのを覚えています。

このおっさん、全部本音で話してるな、というのがひしひしと伝わったのです。一方で、ヒラリーの優等生的な態度がとっても鼻についたのを覚えています。

『The First Presidential Debate: Hillary Clinton And Donald Trump (Full Debate) | NBC News』
https://www.youtube.com/watch?v=855Am6ovK7s

僕はいまでもトランプの勝利を願っています。「信じている」と言うほどお花畑ではありませんが、なんとかトランプが再選されて欲しいと願っています。詳細は次回書きますね、忘れなければ。

ただ言えることは、現在多くの激戦州で訴訟が行われていますが、その目的はトランプ勝利だけでなく、アメリカ民主主義の尊厳に関わることなのです。

Kraken has been unleashed.
クラーケンは解き放たれた。


【悲報1】フィリピン航空経営破綻

【速報】フィリピン航空、更生法を申請し裁判所の保護の下に経営再建へ
http://sky-budget.com/2020/11/26/philippine-airlines-file-for-court-protection/

残念なニュースが入ってきました。と言っても、まあこれは時間の問題でしたね。誰も悪くはありません。強いて言えば、悪いのは武漢肺炎を世界中に蔓延させた中国共産党の責任です。フィリピン航空のみならず、経営破綻した航空会社は是非とも中国共産党を訴えて欲しいものです。

記事によると「更生法による再生」となっています。破産ではありません。フィリピンの法律はわかりませんが、日本の会社更生法のように解釈すれば、思いっきり人員を削減し、経営規模を縮小し、債務を免除してもらうことになります。「債務を免除してもらう」って、簡単に言えば「お金を払わない」ってことです。

このニュースで一番気を揉んでいるのは、フィリピン航空のチケットを購入済みの方でしょう。結論から言えば、経営は継続するそうなのでそのまま使えるはずです。多分、キャンセルを申し出た場合も返金には応じてくれるでしょう(資金が底をついていなければ)。記事によれば、342億円相当のキャンセルによる返金対応があり、これが大きく経営を圧迫したそうでうす。

2010年に経営破綻したJALの場合は、キャンセルによる返金は行われました。これは、5200億円の再建放棄と、7000億円の公的資金注入があったおかげです。さて、フィリピン航空はどこまで対応できるか?

次にこれまで貯めたマイルはどうなるのか?これも再建に向けた経営破綻であれば保護されるはずです。実際に僕はJALマイラーですが、2010年の破綻時に1マイルもなくなることはありませんでした。更に、2005年にノースウェスト航空が経営破綻した際もマイルは保護されました。

実は、私がマイルを貯め出したのはノースウェスト航空が最初なのです(懐かしい)。今ではデルタ航空になってしまっていますが。当時は、アメリカ系航空会社のマイルが非常に有利でかなり良い思いをさせてもらえたのですが、最近はダメですね。

参考までに、イギリスのLCCの一つ、Flybeeが5月に経営破綻しました。

『英地域航空フライビーが経営破綻 新型コロナで打撃』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56451910V00C20A3TJ1000

この会社はイギリスでも弱小の会社であり、経営状態もよくなかったので政府の支援もなく資金が底をついたため、キャンセルによる返金もできなかったそうです。無い袖は振れない、ということです。

個人的にはこのニュースは本当に辛いです。というのも、以前僕が住んでいた英国のサウサンプトン空港(自宅からバスで20分)には多くのフライビー(Flybee)便が飛んでおり、記憶が正しければ、パリ・アムステルダム・ダブリン・エジンバラに行く際にお世話になったからです。来年は、久しぶりにイギリスに行ってフライビーの供養も済ませたいと思っています。


【悲報2】セブで日本人殺害

『セブ市フアナ・オスメニヤ・エクステンション通りで日本人男性の遺体見つかる』
http://www.manila-shimbun.com/column/opinions/news254738.html

下記は、セブで有名なブロガー「モト菩薩さん」の記事より
https://motobosa2.club/blog/2020/11/25/hapon-nangabang-patay-duol-sa-fente/

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・北海道出身 32歳

・2020年11月22日、セブ島セブ市のフェンテオスメニアサークル付近で女性と待ち合わせをし下車。

・ドライバーには後程テキストで連絡すると言い残しその後遺体で見つかる。

・外傷はなくフィリピン国家警察が事件性を調査中。

・メディアによる詳細は上記の通りだが、学校経営者ではなく、現地の日本人スタッフということだ。

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どこの学校のスタッフかは、上記ブログ記事のコメント欄に書き込みがありますね。真偽の程は分かりません。

さて、私の感想はというと、人口100万人の大都市ならこうした事件(事故?)は起こりえます。とっても冷たいようですが、確率の問題です。人口1000万人の東京では、令和元年の殺人の相談件数は1000件を超えています。

https://www.soumu.metro.tokyo.lg.jp/10jinken/tobira/pdf/sienkentou0103.pdf

一方で、フィリピンは他の国に比べて日本人が犯罪(殺人事件)に巻き込まれる確率が高いのも事実です。以下、外務省海外安全ホームページより。

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_013.html

・・・以下抜粋・・・

邦人が巻き込まれる殺人事件が毎年発生しています。

2008年:8件
2009年:3件
2010年:5件
2011年:1件
2012年 5件
2013年:1件
2014年:7件
2015年:3件
2016年:3件
2017年:3件
2018年:2件

事件の多くは,商売上のトラブル,怨恨等に起因するものと推察されます。

・・・抜粋終わり・・・

これは事実です。しかし、全うな注意力と常識を持って行動すれば問題ありません。これは断言できます。根拠は、私含め、私の周りにいるまっとうな日本人で犯罪に巻き込まれた人を知らないからです。そもそも、そんなに危なければ私はとっくに撤退しています。

フィリピンでの殺人事件の原因は、外務省も書いているように大きく分けて2つです。お金と女です。この二つに起因する感情のもつれが殺意に直結するのです。一般的にフィリピン人は感情の導線が短いのです。だから、いつも笑っていて、感情を隠さず、すぐムスッとしたりもするのです。極端かもしれませんが、この「感情の導線の短さ」が残念ながら殺人にも当てはまってしまうのです。

参考までに、フィリピンでは「感情を表情に出すな」的な教育は受けないそうです。それと、浮気をした亭主が奥さんに包丁で刺されたり、刺されそうになり走って逃亡、なんて本当に本当によく聞く話ですね。

ということで、皆さん、今回の件で「フィリピンはやっぱり危ない」と短絡的に判断をしたりしないように。

最後に亡くなった方のご冥福をお祈りします。同胞として残念です。また、この時期、ご家族の渡比も適わないことでしょう。ご家族の無念、お察し致します。


1. 読者さんからの質問

Q: Fさんからの質問

KGさん、メルマガ復活ありがとうございます。もうメルマガやめちゃったのかなと少し心配になっていたとこだったので、復活嬉しいです。

私はフィリピンに日本人が行けるようになったら、すぐにでも留学に行きたいと思ってます。もちろん、KGさんの学校に最初にお世話になるつもりですが、セブ以外の学校にもできれば行きたいと思ってます。

KGさんは、先週のメルマガでご自分の学校は継続すると書いてましたが、他の学校はどうなのでしょうか?分かる範囲で教えてください。


A: KGからの回答

Fさん、ありがとうございます!はい、学校再開の暁には是非お越しください。

さて、質問への回答ですが、全く分かりません。すみません、こんな回答で。しかし、かれこれ半年日本にいるので現地の空気感とか全く分からないのです。また、他校さんのウェブでの発信もチェックしてみたのですが、多くの学校でブログやSNSでの発信が滞っており現状が掴めません。

さて、ここからは予想ですが、多分、外国人観光客がフィリピンに入国できるようになった時点で多くの学校が再開すると思います。理由は、皆さんそう簡単には引けない、と思うからです。セブの学校は施設面で立派な学校が多く、かなりの先行投資をしています。要はこのまま引き下がってしまっては返済の目処が立たないのです。

私が知る限り、撤退(または一時閉鎖)を公言しているのは下記の3校です。

桐原グリーバルアカデミー
ZAイングリッシュ
KEA

3校の共通点は、日本に親会社があり、その親会社の経営規模が大きいことです。要は、不採算事業としての損切りですね。逆に言えば、損切りしても残る事業(本業)がある会社なのです。そう「引くに引ける」のです。

私が経営するセブ英語倶楽部に撤退という選択肢はありません。もしいま撤退を決断した場合でも簡単です。要は負債がないからです。創業以来のPLが黒字なので全く問題ありません。だから、逆に撤退する理由もないのです。まあ、他にも撤退しない理由はありますが。

次に、「引くに引けない」学校はどうやって生き延びているのか?選択肢は下記ですね。

(1)一切人員を削減せず、従業員の給料も満額払い続けている
(2)大幅な人員を削減しコアメンバーのみ残し、給料を払い続けている
(3)全員解雇、または雇用を継続しつつも給料の支払いストップ

多分、2か3が多いと思います。そりゃ収入もないのに給料、払えませんよ。しかも、日本と違って国からの補助とか全くないのですから。日本人的には「冷たい」と思う人も多いと思うのですが、フィリピンは日本とは違うので。仮に2を選択している学校であれば、コアメンバーの雇用は守っているわけでこれはスゴイことなのです。

僕は3月のロックダウン時に「年内は無理」と判断し、どう年内を生き抜くかを考えました。その甲斐あってか、今期もなんとか黒字決算ができそうです(情けないほど小さな利益ですし、4月から僕自身は無給ですが)。しかし、コロナは簡単には収まってくれそうもありません。

ということで、「来年7月まで学校は再開できない」という前提で最近は色々考えています。お陰様である程度の算段はついているので、皆さんご安心ください。この辺の「算段」については、また時期が来たらお話しますね。

ということで、質問への回答としては「きっと多くの学校が復活するでしょう」ということになります。


2. フィリピンあるある

今回はこのコーナーはお休みします。


3. 筋トレ

今回はこのコーナーもお休みします。


4. 経済&投資

日経平均 (年初来 12.63 %)
ダウ平均 (年初来 4.81%)
フィリピン平均 (年初来 -6.92%)

ダウ平均は初の3万ドル超えですね。しばらく株高は続くと思います。理由はコロナのワクチンの開発です。アメリカのファイザーに続いて、イギリスのオックスフォード&アストロゼネカチームもあと一歩のところまで来ています。昨日、ネガティブなニュースが入ってしまいましたが。。

『アストラとオックス、ワクチン製造過程の誤り認める-有効性に疑問続く』
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-11-26/QKEFD8DWX2PW01

要は「ワクチン完成→経済活動再開」という流れの期待があるからです。観光業界の株価はチェックしていませんが、きっと今は底値だと思うのです。しかし、ワクチンが行き届くようになればみんな旅行を再開しますよね。これが「期待」というやつです。

ここでは、ワクチンの信頼性については議論しませんが、まあ、株価の流れはこんな感じでしょう。僕は脇目も振らず、ダウ平均一筋ですが。

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