見出し画像

LINEの語尾でいつも迷っていた。

僕は、言葉を読むときは頭の中で声に出している。

言葉を書く時も、自分の中で一度読んでから送り出す。

だから、LINEを送る時、いつもどうしていいかわからなくなっていた。

どういうことかというと、例えば「読んだ」ことを確認するとき、大丈夫と伝えればよいのだけど、同じ大丈夫でも、

スクリーンショット 2021-02-22 22.05.00

「大丈夫。」だといかにも無愛想すぎる。

スクリーンショット 2021-02-22 22.05.14

かといって、「大丈夫!」だと漢字だけで埋まってて少し見にくいし、なんかビックリマークの感じが普段の自分からだと出てこないのでは...と思ってしまうし、

スクリーンショット 2021-02-22 22.05.22

柔らかくしようとひらがなにしたり伸ばしてみたりするとなんか少し女っぽすぎるような気もする。

大丈夫一つとってこれなのだから、他のことも考え出せばきりがない。

スクリーンショット 2021-02-22 21.59.50

スタンプだって、なんか妙に可愛すぎるやつを送ってみたり、好きな漫画のキャラのを送ってみたりするけれど、しっくりこなかったり。上のLINEとか今見てもなんか嫌だ。散々悩んだ挙げ句、〜かなときざな言葉を使ってしまった。中の入口付近にいる。でもよかったのに。

今こうして書いてみて改めて実感しているけれど、そう、

僕は言葉に対するサービス精神が高すぎたのだ。

なんで、こんなに言葉に気を遣うのか。そこでアピールしようとしてしまうのか。「ふつう」にこなせないのか。

今、僕はようやく分かってきた。僕は「言葉」以外のところ、いわゆる非言語領域のところに対する理解がなかった。自信もなかった。LINEをやり取りしている時間以外の時間の自分の振る舞いが相手に与えている価値が少ないと無意識に感じていたのだ。

だから、言葉で取り返そうとしてた。それが上みたいな形で表れてた。きっと。

言うまでもないことだけど、言葉は大事なことだ。人の根本を支え、その人の心を形作り、それを表す。いつの間にかそれが日々の行動に結びつく。でも、直接的なところを見てみれば、

現実を動かすのは言葉以外のものであることが多い。

例えば、髪型。

1000円カットで済ませている人と美容院に通っている人。どちらに好意を抱く可能性が高いだろう?

例えば、服。

コーディネートをよく見せるコツを知って自分に合った服を着ているかどうか、それが意識できている人とそうでない人とでは、他人に与える印象がぜんぜん違うだろう。

例えば、話し方。

頭に浮かんだ言葉をどういうふうに目の前の人に伝えているだろう?というかそもそも話さないことだって多い。すべての言葉を伝えられるわけじゃない。

例えば、関係性。

今までどんなふうに目の前に接してきただろう?どんな会話を交わしてきただろう?こいつの言う事なら信じてみるか、と思ってもらえるだろうか?

言葉はこれらのものを言い表すことはできるけど、"それら"そのものにはなってくれない。というかなれない。

僕は言葉に注意を向けるより前に、現実を動かす非言語のものに注意を向ける必要があった。


今は1つ1つこれらを見直して、調整している。すると、言葉の確認は「👍」だけでも、「わかったよー」でも何でもいい気がしてきた。というか、そこにそんなに気を遣われてもめんどうくさい。

昔僕のメッセージを受け取った人も、僕の逡巡を察知してめんどうくさいと思っていたのだろうか。

だとするなら、LINEの語尾は深く考えないで、普段自分が話すような言葉を思い浮かんだまま、打ってしまうのが良い。

そして、スタンプは一回吟味して納得の行くラインナップを揃えて使うのが良い。

少しずつ、LINEに慣れてきている気がする。そしてそれは現実をうまくこなしていくことと切っても切れないことなのだと、今は思う。

スクリーンショット 2021-02-22 21.59.43

こんなLINEはもう、送りたくない。

この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?