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コ、コ、コオロギですか

 先日、アルバイト就労先の休憩室に「コオロギせんべい」なるものが置いてあった。パッケージには生々しくコオロギの標本のようなイラストが書かれており、ブランドも僕がよく利用しているお店のものだったので驚いた。今回は、そんな未知の食材との出会いについて書いていくこととする。

三つ子の魂百まで

 僕は名古屋の都会っ子なので、虫と食べ物は全く以て別物であるという価値観の下で育った。従って、地方の方々のようにイナゴや蜂の幼虫を食べるというのが考えられないのだ。

 こういった考え方なので、僕は災害が起きて食べ物がなかったり、日本という国が貧しくなって今まで「食べ物」として認知していたものが貴重にならない限りコオロギを食べることはないと断言出来る。ティックトック等のSNSで最近問題となっている「悪ノリ投稿」のような感覚で、悪ふざけで食べるということもしないだろう。インターネットが普及したことによって、ボタンひとつで国や地域を超えて色々な食材を食べられる時代となったがためにこういった考え方は時代遅れと言われてしまうかもしれないがやはり「罰ゲーム」として食事をすることはその食材に対しても失礼に値するだろう。

 ただ、コオロギに限らず虫を食べることが当たり前の国の人にとっては、日本の刺身やホルモンを食べる文化が考えられないことなのかもしれない。やはり、食事はその地域の生き様を映すものというのはよく言ったもので、その人が「食べたい」と心底思うことができるものを食べるべきだろう。

「灯台もと暗し」なSDGs

 ここ最近、SDGsという言葉をよく耳にする。このコオロギせんべいも「持続可能な開発目標」に入るのだろうが、僕はこれを「やっつけ仕事」としか見ることが出来ない。

 そもそも、我が日本には食材が捨てるほどあるのだ。僕のアルバイト就労先でも、少しでも形の悪い食材は廃棄してしまう。その量はバケツ1杯が半日で埋まってしまうほどだ。これが全国のありとあらゆる飲食店で行われているとなると恐ろしい。従って、この「廃棄する食材をどう無駄にしないか」が今1番取り組む課題なのではないかと考えられるはずだ。

最後に

 このnoteを書くにあたって、置かれていたコオロギせんべいの値段を調べてみたが50gで220円という値段であった。なんと僕の好物であるマクドナルドのスパビーと同じ値段。この金額を自由に使えるとして、どちらを買うかとなればここに書かずとも分かっていただけるだろう。

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