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敗戦の中、活躍を確信した2人のドラ戦士

 中日打線は沈黙を貫いている。リーグ屈指の投手力を誇るヤクルト相手とはいえど、2試合連続の完封負けはかなりストレスの溜まるものだ。しかしながら、そんな中でも希望を持てる選手はいた。今回は、その事に着いて書いていくこととする。

ブライト健太は文字通り

 Brightという英単語は「輝き」を意味するようだ。昨日の試合、初出場を果たしたブライトはまさに中日の光明となりそうだ。

 この試合は俗に言う「親子試合」であり、ブライトはまず「子供」の二軍戦をフル出場。その後に「親」の一軍戦を迎えたのだが、ここではかなり大きな声を張り上げてベンチから選手を鼓舞していたのだ。先日の小笠原慎之介の事もあったが、こうした「気合い」は時に技術を凌駕するものである。立浪和義監督一下、首脳陣は必ずこの姿を見ているはずだ。

 肝心の野球のほうはというと、プロ初打席に立ち三振を喫しながらもスイングの豪快さ、そして思い切りの良さはまさに若手らしい溌剌としたものであった。外野には彼よりも年俸が桁1つ多い大島洋平、アキーノが鎮座しているが、今季の夏頃迄には彼らを脅かす存在となって欲しいものだ。

技巧派となった鈴木博志

 オープン戦から見ていると、やはり鈴木が好調である。元々はこの選手に求められることといえば短い投球回で連投することであったが、先発挑戦を経て試合が崩れてしまった時に長い投球回を投げる役割へと身を移した。

 この選手が目に見えて「良くなった」と誰しもが思う理由は、速い球で打ち取ろうとすることをやめたからである。150キロ中盤に迫る剛球で打ち取ってた新人時代を追い求め、ここ数年はかなり不調に喘いでいたが昨季の交流戦あたりからシュートや曲がりの小さいスライダーを決め球とし、ゴロで打ち取る技巧派の味を覚えたように見える。今季は痺れるところではなく、昨季の藤嶋健人が担っていた役割をすることがいいのではないか。

最後に

 今日の先発は髙橋宏斗。昨季は球数が嵩み長い回を投げられなかったが今季は平均して6〜7回を全うできるようにして欲しいものだ。

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