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【D-G】悩める竜に舞い降りた野球の神様

 そもそも、野球の神様と言うと少しオカルトのような話となるのだが、僕は野球の神様のことを信じている。昨日の中日巨人戦では、それが随所に見られたのでそのことについて書いていくこととしよう。

難病を乗り越えた福敬登

 それでは本題に入ろう。恐らく、中日ファンの皆様であったら、タイトルを見た瞬間に「今回の主役は福だな」とお分かり頂けたことだろう。もちろん、その通りである。

 この投手はグラウンド外のことで様々な苦難を乗り越えてきた選手だ。救援投手として最高の名誉である最優秀救援投手を獲得した実力のある選手であったが、なぜか執拗にSNSで誹謗中傷にあってしまったのだ。そうした不遇にめげず、不調も乗越えてさあここからという所で、国指定の難病を患ってしまったのだ。そして辛い手術やリハビリに励み、迎えたのが昨日の復帰登板であった。福はこの試合、ビハインドの展開で登板して点差を広げることを見事に阻止し、前述の三上によって巨人に傾いていた流れを中日に呼び込むことに成功したというわけである。そして裏の攻撃で中日打線が大爆発。見事に星が降ったのであった。まさに野球の神様からのプレゼントなのだろう。

前代未聞の期待に応えた石川昂弥

 前述の猛攻では、実にチーム12試合ぶりの本塁打を石川昂が放った。この回の攻撃では1番の岡林勇希が塁に出て、2番の伊藤康祐が犠打、3番の細川成也が適時打、そして4番の石川昂が本塁打とまさに球団歌の「燃えよドラゴンズ!」のような気持ちのいい攻撃であった。

 その「燃えよドラゴンズ!」の最新版は昨季のものであり、長らく歌い手を務めた水木一郎氏の最後の作品ともなったものだ。その歌の2番で、「4番タカヤがホームラン!」という歌詞がある。お気付きの人が多いと思うが、もちろんその時点では石川昂が4番を務めたことはなかった。しかしながら、歌の中では4番打者。詳しく調べた訳では無いが、このようなことは初めてなのではないか。まさに期待に応える一発。ナゴヤドームの左翼スタンド中段へと消えていく打球は、天国にいる「アニソンの神様」への手向けの一発のようにも見えた。

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