サード・ユニフォームを観察しよう!【阪神、中日篇】
決して、中日が不甲斐ない試合をしたからこの内容を書いている訳では無いということだけ冒頭で宣言させて頂こう。この2球団は近年サード・ユニフォームの迷走が続いていたが、今回は素晴らしいユニフォームに仕上がっていたのでそれをじっくりと観察しよう。
阪神ウル虎、本当の意味での「型破り」
昨年までの阪神のサード・ユニフォームを見ていると、炭酸ジュースのパッケージや大阪のオバハンに例えられるようなデザインが多かったが、今季は打って変わって近未来チックなユニフォームとなった。
このユニフォーム、めちゃくちゃに見えて実はかなり作り込んであるのだ。帽子のHTロゴと胸マークのTigersこそ伝統的デザインを使っているが、背番号や背ネームはこの企画のためだけに作られたであろうフォントを使っているのだ。また、胸のTigersマークが光っているかのような工夫がなされており、今までとは違った感じが良いユニフォームだ。これは賛否両論あるだろうが、僕は好きなデザインだ。
また、背番号や背ネームが見やすいというのもグッドポイントである。今季は広島のビジター・ユニフォームの文字が読めないということで話題となっているが、どれだけ良いものを作っても視認性が悪ければ本末転倒というわけだ。
中日昇竜はシティコネクト?
毎年、竜のイラストが入ることでお馴染みの昇龍ユニフォームだが、そのデザインが毎年同じようなものが続くので「家庭科のエプロン」と言われ続けていた。今回はそれを脱出したのではないか。
まず、デザインのコンセプトが「名古屋の金のシャチホコ」とのことで、初めて明確なモチーフが発表されたのだ。ユニフォーム全体の柄もシャチホコの鱗のようである。MLBではこういった地域性を盛り込んだシティコネクト・ユニフォームなるものが大変に流行りとなっているので、中日もそれに追随する形となった。
ただ、金という色であれば、上下で色を揃えてはどうかという意見もある。中日は企画ユニフォームに合わせてアンダーシャツやズボンをこしらえる球団ではないので、これは予算の都合でも難しかったのではないか。ただ、そういった事情を考えてもかなりこのデザインを気に入った。中日は企画ユニフォームの試合が全て終わると、オンラインショップで販売してくれるので、そこを狙おうと思っている。久しぶりに欲しくなるデザインだ。
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