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ティンダーで100人とマッチして金髪タトゥーの人とTHCHグミを食べた話

もっとボロボロになって戻れるかどうかすらわからないほどに狂わされたかった。破滅願望をティンダーで精算している。ずっとあの人からの通知だけオンにしていた。全く返信がないけどもう数日前に引っ越してしまったけど好きだった。人のことすぐ好きになれた学生時代と違って、自ら出会いを求めて行動しまくらないと好きな人なんてできない。100人マッチして50人メッセージして8人会って、1人に惚れるのはコスパが良いと思う。

振り向きそうにない人が好き。好意的なフリをしておいて本心ではどう思ってるかわからないような人が好き。そんなことよりも彼が好きだった。

もしかしたら死ぬまで言い続けたいくらいには、強烈なときめきをくれた。3月末、初めて会った日に好きな異性のタイプの話になって、前髪と襟足が長めな人が良くて髭は嫌いだと伝えた。あとは音楽と服が好きな人がいい。彼はただただ口説くための常套句みたいに色白でショートカットと言っていた。私がもし背が低くてロングヘアだったら彼はその二つを答えていたのだろうなと思った。本当の好みではなくて、ヤるためだけの行程の一つなのが透けて見えたけど、それでも初めて会う前からラインのやり取りだけでとっくに惚れていたから嬉しかった。文字ベースでのコミュニケーションが圧倒的にうまくて、アプリで会う前に期待値上げるのなんて自殺行為なのに容姿も選ぶ服も選ぶお店も全てが想像を超越していて会って数秒で心を掴まれた。

どんな話の流れだったか忘れたけど、大麻の話がでてきて、2年前に沖縄に行った時にティンダーで知り合った人きっかけで大麻のジョイントを吸ったことを話した。そうしたら、大麻系のグミがあと1つ残っていて、今度一緒に食べようと言われた。だから2回目に会った日はそれがメインで、会ってすぐにホテルをおさえて、それから遊ぶことになった。

高校の頃から何千回と遊び慣れた難波だったのにホテルをとってから遊びに出るだけでなんか旅行してるみたいだった。入ったラブホはビジホとリゾートホテルのハイブリッドみたいなホテルだった。見取り図がYouTubeで使ってたホテルだと言ってた。見取り図のジャンボ灰皿公園の動画が好きだ。
21時半にホテルにチェックインして、ピザを23時半に予約してそれまでの間飲みに行くことになった。チェックインして少ししてから、ゆなちゃん髭嫌いやったよね?と言ってすぐに剃ってくれた。どういうこと???王子様なのか。正真正銘の王子様すぎる。とんでもなくときめいて仕方なかった。髭が伸びてるといっても0.5ミリとか1ミリとかそんなレベルで、それでも顔が美しすぎて似合っていた、でも剃ったらもっとかっこよかった。2週間前に少し話しただけのことを覚えていてくれた上に、その場で私好みに変えてくれるなんて意味が分からなかった。たった1時間ちょっとしか外に出ないのに髪もセットしてて、全てが良かった。

前日にピザ食べようお願いっていう可愛すぎるラインを送ってきてた。だからピザを頼んだ。辛いソースは有料だったけど追加で買っていた。ピザができるまで、焼肉がメインみたいなお店で一切お肉を頼まずに飲んだ。一口もらったマッコリはとてもおいしかった。私が頼んだハイボールはシャンディガフ用みたいな逆三角形のグラスで来たりジョッキで来たりして面白かった。グラスによってお酒の味が変わるのが不思議だし楽しくて良いなと思う。

ピザをピックアップしにいって、手を繋いでホテルに戻った。その場で死んでも良いくらい楽しかった。グミを食べて2時間が経って、私はやっとエディブルが効いてきて、なにもなくても口角が上がってしまうし地面は常に10センチくらい浮いている感覚で鬱なんか無縁な状態だった。それに加えて好きな人と手を繋いで夜の町を歩いていたのだからこの上ない幸福だった。

お金下ろしたいからコンビニ探索しててーって言われて、なんでこんなに言葉をうまく使えるのかわからなくてクラクラした。今まで自分が本を読んできた時間なんて足りなさすぎるのかと思うくらい彼が選ぶ言葉に敵わなかった。

ホテルについてピザを並べてお酒を開けて、

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