中学時代の片想い事件① ~恋するまでの経緯編~

皆さん、こんにちは。
私は前回の記事で自分の発達障害の件について話していて、その中で中学時代に同級生の女子に恋をした後にフラれたということを話しました。今回の記事ではその恋をしてからフラれるまでの間に一体どのようなことがあったのか具体的に語ろうと考えていました。
しかし、この記事を書いている最中にその女子に恋をするまでの前置きの説明があまりにも長くなりすぎてしまったので、今回の記事では中学時代にどのような経緯でその女子に恋をしたのかを具体的に語ります。

今から約12年前………

2010年10月20日か22日、当時は中学2年生

放課後、俺は学校で廊下を歩いていた。
何の目的で廊下を歩いていたのかは覚えていないが、おそらく自分の教室に戻って何か物を取りに行くつもりだったのかもしれない。

それで階段を上っていたら、隣のクラスの背が高い女子が階段を下りている最中で、俺はその女子とすれ違った。

すると、俺の心がこんなことを言ったのだ。

"ドキッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!"

……そう、これが新しい恋の始まりだったのだ。
当時、俺はこの出来事がのちに自分が大きく狂うきっかけの出来事になるとは、まだ考えもつかなかった。

その女子は、俺の同級生の女子だ。俺は2年3組でその女子が2年4組であり、教室は隣同士だった。
体育の授業中は(担当教師は違うものの)同じ空間で授業を受けていた。

この恋から約5年前(今から約17年前)………

2005年1月、当時は小学2年生

3学期に入り、ツインテール姿の女子が俺の小学校に転校してきて、2ヶ月間だけ俺と同じクラスになった。
その女子が転校してきたばかりのときにクラスの人々と背の順で並んだとき、けっこう背が高いほうに位置していた。
しかも、その女子は他の人とお喋りしているときは声が低かった。しかもそこら辺の陽キャのようにギャーギャー騒ぐことはなく、いつも大人しい人だった。
当時小学2年生だった俺は、その女子に対して「こんなに身長が高い女の子がいるんだなあ」「こんなに声が低い女の子がいるんだなあ」と思ったのは覚えている。しかし、この時点ではまだ恋愛感情はなかった。

それからまもなくして小学3年生に進級した。小3以降は俺はその女子とは別々のクラスになり、学校では俺と同じクラスになることはなかった。
小学4年生のときに俺は当時同じクラスだった別の女子に恋をして、これが初恋となったのだが、当時の俺は「好きな人を振り向かせるために何か行動を起こす」といった発想がなかったため、3年近く何もせずそのまま別々の中学になって俺の初恋は終わった。何もしなかったので初恋の人に嫌われることがなかったのは、今思えば良かったなあと考えている。

そして俺は中学校に進学。俺は
「運動ができないから」
「吹奏楽・合唱・演劇・書道はできる気がしないから」
「絵を描くことならいけそうな気がするから」
「本当は帰宅部が良かったけど何かしらの部活に入っていないと不真面目な人だと思われそうで怖かったから」
という理由で美術部に所属した。
その美術部は男子がとても少なくて全体の2割にも満たなかった。俺の学年で男子の美術部員は俺を含めて2人しかいなかった。
部員の大半を女子で占めていたこの美術部では、多くの女子はまともに活動に取り組んでいるような気配がなく、何かしらのお喋りをしてワイワイ騒いでいた。
ときどき、顧問がその活動場所の教室に顔を出してきて、「いや~、お喋りばかりするんだったら帰ってもいいんだよ」と言って部員の女子たちに注意をしたことが何回かあった。
俺はこの件に関しては無関係だったため、それを高みの見物として考えていた自分はそのまま黙々と絵を描き続けていた。
……実は、この美術部には俺が小2の3学期のときに転校してきた"あの女子"が所属していたのである。
俺は美術部の女子たちに不真面目な印象を抱いていたので、この美術部から新しい好きな人が生まれるとは、当時は考えもつかなかった。
ちなみに、小学生のときツインテールの髪型だったその女子は、中学に入ってからは髪を結ばないことが多くなった。

俺は小学5年生の冬ごろから、以前通っていた水泳の習い事を辞めて、地元の学習塾に通い始めた。
その学習塾では学校の授業より濃い内容のことを教わっていたので、俺はその学習塾を信用していた。
中学1年生のとき、俺はその塾のテストで基準を2点上回ったという理由で難関大学志望者向けのクラスで授業を受けていたのだが、授業内容が難しすぎてついていけず、同年11月には1ランク下のクラスに降りて授業を受けることになった。
そのクラスでは授業内容が分かりやすくなったので、もうずっとこのクラスでいいや、と思うようになった。そのクラスでは、先ほど述べた"あの女子"が授業を受けていたのである。
俺が塾であの女子と同じ空間で授業を受けることになったのも、のちの新しい恋の引き金となるのである。

中学1年生のときは俺は新しい恋をすることがなく、そのまま中学2年生に進級した。
男子の少ない美術部で活動をしていた俺は、「美術部に新しい男子が入ってきたら良いなあ」とワクワクしていた。
そのとき、あの女子の1歳年下の弟が美術部に所属してきたのだ。
その弟はその女子と同様、大人しくて絵を描くのが好きな人であった。喋り方もその女子に似ていた。
俺はその女子の弟にびっくりした。1歳しか年齢差のないきょうだいって本当にいるんだなあと思った。
ちなみにその女子は2歳年上の兄もいて、俺の姉とその女子の兄は同級生である。俺は姉と妹がいる真ん中っ子で、その女子も(確か)兄と弟がいる真ん中っ子である。
俺はその女子との意外な共通点を見つけて親近感が湧いてきた。これものちの新しい恋の引き金となるのである。

前回の記事でも述べた通り、今まで学校ではあまり喋らなかった俺は、中学2年生になってから少しずつ喋るようになった。
中2の初頭で、俺は「何らかの委員会に入る」といった新しい試みをしようと考えるようになった。図書委員なら俺でもできそうな気がしたので、図書委員に立候補して図書委員となった。
そのとき、隣のクラスの"あの女子"も図書委員になっていた。偶然、俺はその女子と同じ曜日に仕事をすることになった。
俺はその女子と図書委員の仕事をしている最中、その女子の手元に、初音ミクと鏡音リンの絵が描かれたルーズリーフと、銀魂の漫画があったのが目に入った。それを見た俺は、「ああ。この子ってこういうのが好きなんだな」と思った。

実は俺も初音ミクとかのボカロが好きであり、当時は自分がボカロが趣味であることを周りには隠していたが大切な趣味の一つとして心の中に秘めていた。
美術部の女子たちはオタクっぽい感じの人が多く、部活動中にとある女子部員が「私さぁ~、ボーカロイド好きなんだよね~」と言い出してその後に他の女子部員たちが初音ミクや巡音ルカがどうのこうの言ってワイワイする現象が何回かあった。当時そのボカロ発言を聞いていた俺は心がドキーン!!ってなって必死に笑いをこらえていた。もしそのとき俺が感情を抑えきれずゲラゲラ笑ったりとかしていたら俺の中学校生活は違ったものになっていたかもしれない。
その美術部にはあの女子がいたので、あの女子もボカロとかそういうオタクっぽい趣味があるかもしれないといったことは当時から察していた。

中2の前半(5月とか6月頃)、「国語の教科書に書かれている小説の内容を絵にして下さい」といった課題があって、俺たちの学年の全生徒がその課題をこなしたプリントが廊下に掲示されていた。それをなんとなく見ながら廊下を歩いていた俺は、あるものが目に留まったのだ。
あの女子がそのプリントに描いた絵だ。四角い枠でできた絵のスペースにおいて、左下に目をつぶった女性の絵が、右上に川のせせらぎのような絵が描かれていた。
その絵が目に留まった俺は、「あっ、これ良いなあ」と直感で思った。こんなに素敵な絵を描ける美術部の一人の女子を素直に尊敬する気持ちになった。

やがて、季節は夏に入っていた。
俺が家を出た瞬間、あの女子が弟と一緒に登校しているのを見かけたことが何回かあった。俺の家は、あの女子の通学路の通り道にあったから、こういうことが起こることもあったのだ。
この出来事も、俺があの女子に親近感を覚えた出来事の一つとなった。

その女子は大人しい人であり、俺みたいなあまり喋らない男子には気さくに話しかけるような人ではない。
俺はその女子に今まで優しいことをされたこともあまりない。
その女子に恋する前にその女子と会話みたいなことをした体験を挙げるとしたら、美術部の活動中になんかのプリントを渡そうとして「いらないです」って言われたこととか、9月の文化祭で俺がミュージカルのキャストを務めることになっていたときに俺が美術室の扉を開けて「今日キャストの仕事があるんで部活休みま~す」って言ったら美術室にはあの女子1人しかいなくて「うちに言われても困るんですけど~」って言われたことくらいしかない。
それなのに、俺は中2に入ってから、その女子のことが少しずつ気になるようになった。

部活でも、塾でも、委員会でもあの女子と一緒に活動していた俺。

俺はこんなことを考えるようになった。
「あれっ、俺ってあの女子となんでいつも一緒に活動しているんだろう……」
当時の俺は、まだ恋愛感情が芽生えるとまではいかないものの、その女子のことが気になってきて、だんだん特別な存在のように思えてきた。

そして10月に入り、すっかり秋の雰囲気に。

14歳の誕生日を迎えた俺は、母にこんなことを言われたのである。
「プレゼント何欲しい?可愛い女の子?」
これを聞いた俺は心がドキーーーーン!!!ってした。
当時は新しい恋はまだしていなかったのだが、これはのちの出来事の伏線のようなものであった。

3年生が美術部を引退することとなったので、新しい部長と副部長を決めることになった。
新しい部長が"あの女子"に決まった。副部長はその女子と仲が良く、俺やあの女子と同様に同じ小学校出身で同じ塾の女子だった。ちなみにその副部長も可愛い子だとされていたが、副部長は身長が低かったので俺の好みのタイプから外れていたかもしれない。

前期の図書委員最後の仕事。
俺は自分の教室に置いてあった小さい本棚を、隣のクラスのあの女子に手渡した。
実は、それを手渡している最中、俺の心がドキドキ言っていたのだ。
当時は「あれ?なんかさっきドキドキしたな。まぁ、異性だから緊張しただけなのかな…」と思っていたので、この出来事が新しい恋の一歩手前の出来事になっていたとは、当時は考えも付かなかったのだ。
ちなみに後期はクラスメイトの女子が図書委員をやりたいと言っていて俺は譲ってあげたので図書委員を降りた。

10月15日頃、俺は地元の市民会館で開催される合唱のイベントに出演した。
そのイベントにはその女子はいなかったけども、その女子に恋する数日前の出来事であったので、俺の人生の転換点の一歩手前に該当するということでこのイベントは強く心に残った。

こうして、よく分からない合唱のイベントが一通り終わり、10月17日~23日の週に入った。
その週を経てから、俺の人生はめちゃくちゃな方向に進んだ。

………そう、その週で生まれた新しい恋が、俺の人生の歯車を狂わせることとなったのだ。

次回、『中学時代の片想い事件② ~フラれるまでの53日間編~』
お楽しみに!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?