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数値目標は途中で変更してもいいか?

先日、ビジネスセミナーの中で以下のような質問が
出ました。

「いちど設定した数値目標は途中で変更してもいい
のか?」

結論から言えば、「変更してもOK」が講師の答え
でした。というより、「変更すべき」が正確です。

これを列車ダイヤと同じであると例えると、列車の
運行時刻は決まっています。

出発から到着まで、それは異常なほど正確に決まっ
ています。

しかし、もし途中で何かトラブルや想定外のことが
起これば到着時刻も変わります。

当初の予定時刻と違ってしまうことにお詫びをする
が、それを心の底から非難する人などいません。

ビジネスも同じです。

最初に計画は決めます。

もちろん数字で決めます。

しかし途中でいろんなことが起こります。

非論理的な生物である人間がする営みがビジネス
です。

計画通りに行くわけがありません。

計画通りに行かないので、途中で変更するのは
当たり前のことです。

むしろそれが自然。

途中で変更するのは当たり前という前提のもとに、
とはいえ事前の数値目標は適切であるに越した
ことはありません。

あまり現実的でない数値目標を設定してもそれは
なんの意味もない数字です。

いったいどんな数字を設定するのが良いのか。

「数値目標は3つの数字で設定する」

具体的には以下の通りです。

1.ポジティブシナリオによる数値
2.ネガティブシナリオによる数値
3.両者を使った期待値

まずはとにかく最高のシナリオを考える。

あらゆることがうまくいった場合、その数値はどれ
くらいになると想定されるか。

それが「1」の数値です。仮に100とします。

次に真逆の行為をします。

とにかく最悪のシナリオを考える。

あらゆることがうまくいかない場合、その数値は
どれくらいになると想定されるか。

それが「2」の数値です。仮に0とします。

最後に「1」と「2」のどちらに振れるかを想定する。

もちろん結果はわかりません。

五分五分であれば50%。期待値は100×0.5+0×0.5
=50です。

8割がたポジティブだと評価するなら80%。期待値
は100×0.8+0×0.2=80です。

この3つの数値を使って、以下のように目標値を
説明します。

最高で100が見込めます。

一方で最悪の場合は0も想定されます。

我々の市場も好況ですし、8割がたポジティブに
振れると予測します。

ですから現状では80を目標設定にすべきです。

つまり目標は80だが、実際の数値は100と0の範囲に
入る可能性が高い。

最悪は0になることも想定しておかないといけない。

こうすることで80という数値目標が適当に設定した
ものではないことになり、その数値を達成すること
が仕事の人物に納得感を提供できます。

ビジネス数学の立場から申し上げれば、この事例は
ビジネスパーソンがもっとも確率を使いやすい場面
だと思います。

数字ベースで考えられる人だけが、「ヒト・モノ・
カネ」を動かせます。


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#計画 #実績評価 #予算策定 #働き方


最後までお読みいただきありがとうございました。


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