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【詩】黄金の、黄金の、黄金の。

黄金の、黄金の、黄金の。
何をもって
この世界で最も尊きものというのか。

黄金の、黄金の、黄金の。
指の間をすり抜けていくのは
砂なのか、愛なのか、想いなのか、
はたまた恋い焦がれた時間なのか。

黄金の、黄金の、黄金の。
大切な人の微笑みが
遠くなったり近くなったり
僕はただため息を重ねるだけ。

黄金の、黄金の、黄金の。
砂に埋もれゆく街から街へ
託された思いを運ぶ隊商は
砂丘を渡る永遠の行進を厭わない。

黄金の、黄金の、黄金の。
輝きが教えるものが切なくて
僕は思わず本を閉じた。

黄金のお話はこれでおしまい。
見えるものも見えないものも、
等しく宝なんだ。
それをきみが宝と呼んだ、
その瞬間に宝となるんだよ。

そしてそれが本物になるかどうかは
その先の物語次第。
だから僕らはそれを探しに
遥かな旅に出るんだよ。

黄金の、黄金の、黄金の。
またいつか、世界のどこかで会おう。
その日まで、合言葉を忘れないでいて。

黄金の、黄金の、黄金の。
きみの上に降り注ぐものが
いつもきみの求める熱でありますように。



ずっと前に作った詩ですが、
ちょっとプレゼントみたいかなあと思って
選んでみました。
ホリデーシーズンですから。
Gift for You 🎄

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