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A Midsummer Night's Dream 2019

NYでは6月21日金曜日が夏至でした。位置的に日本の裏側ですから、時差(現在夏時間で日本が13時間先行)の関係で天文学的イベントは日付が変わることも多々あります。満月新月も然りです。

そんな夏至、1週間前の予報では前日に雨も上がって快晴とのことでしたが、毎日毎日予報は変わり、雨がやまない・・・。当日の午後1時の時点でもこれでもかの雨。2時には晴れると言われて、ちょっと信じられないような感じでした。

お昼すぎから準備をしていた私もついにやる気をなくしてしまい休憩。ネットで数独などやっていたら、3時過ぎにぱたりとやんで光が差し込み始めました。え?まじで?急いで最後の仕上げに取り掛かります。

濡れてしまったテーブルや椅子を拭いたり運んだり。もう少し早く上がってくれてたら、なんて愚痴を言いつつも、とにかく急ぐ急ぐ!気温が少し低めで蚊があまりいなさそうなのが幸いでしょうか。でももちろん、蚊除けのティキは焚きますけどね。

まずはサイドテーブルに大皿を運んで行きますが、なんだか焦ってしまい、テーブルを飾ることが後回しに。結局すっかり忘れてしまい、写真撮る頃になって、あ!「・・・」まあ、そんなこともありますよね。

テーマは今年も引き続き森な感じで。去年とは大皿の色味やクロスを変えたんですが、思ったよりも控えめになってしまいました。あ〜、やっぱり、ここにどっさりと植物でテーブルデコレーションすべきでした(涙)。全部雨のせいにしておきましょう。

気を取り直して、じゃーん。2019年度夏至の日のメニュー。メインはキョフテ(牛肉バージョン)の串焼き。庭のミントをしっかり刻んで練り込んで。BBQグリルで香り良く焼き上げました。竹串は燃え崩れないように、前もって水につけておきましたよ(ネットで検索しました!)。黒くはなりましたが問題なしです。

付け合わせはグレインサラダ。茹でた玄米、麦、キノアの中にレッドペッパーのみじん切りとアーモンドスライス、彩りのアスパラガスを混ぜ合わせます。ドレッシングはグレインパックに付いていたものですが、少々スパイスをプラスしてお家風にアレンジ。

夏らしい日にはトマトも欠かせません。今回はトマトのタルトにしました。前もって焼き上げたタルト生地の中に、カッテージチーズとパルメザンチーズを合わせたものを詰め、その上にマリネしたミニトマトを。庭のレモンタイムも散らしてアクセントに。

デザートは今年も2つです。ぶどうゼリー&ヨーグルトムースとアップルローズのタルトレット。ぶどうゼリーは寒天で作りました。そうです、あのお茶会のリベンジですね!常温でも溶けない!そこがポイントだったわけですが、この低温。意味はあったのかなかったのか(苦笑)。

*溶けないスイーツ、アガーを希望するお茶会の話はこちら

またまた脱線しましたが、夏至のテーブルに戻ります。ディナープレートは前回と同様のメラミン。グラスは去年からのお気に入りのグリーン。今年はバラも遅かったけれど他の花も実も同じ。飾れる花がほとんどないので、とにかく緑を重ねて気分を盛り上げます。

前菜はプロシュートとブルーチーズです。息子たちが大好きなクラッカーにのせます。このクラッカー、本当に美味しいんです。日本のみなさんにもおなじみの Trader Joe's にある Social Snackers 。 チャンスがあったら買ってみてください。

フルーツも運びましょう。シードレスのレッドグレープとアプリコット。可愛いからドームごと。チーズドームにチーズが入っていないことは、ご愛嬌ということで。

お皿に盛り合わせるとこんな感じです。ドームに入ったフルーツはセンターピース代わりにもなりますね。あ、屋外は虫も多いですから、残ったお肉やタルト用に大きめのドームも持って来ればよかった(ケーキスタンド用の大きいものがあるんですが、すっかり忘れていました)。さらに、キョフテにヨーグルトソースをかけた写真を撮るのも忘れてますね、ははははは。

食事をしているうちに一番長い昼も終わり、太陽が沈みました(雨雲が完全に流れていったので夕焼けはなかったです)。ティキの明かりも煌々と輝きます。そして蛍が飛び始めました。これは嬉しい。数日前に見かけていたので密かに期待していましたが、真横で2匹3匹とまたたかれるとちょっと感動しますね。写真に上手く撮れないのが残念です。

一旦食器を下げて夜の部開始。キャンドルを灯してのんびりする私の横で、薪を始める息子たち。固形燃料などを使わずに火をおこす経験って必要だと思いますね。案外難しいものです。サバイバル大事、大事。

でもまあ、つまるところはマシュマロを焼きたいわけです。キャンプでなくても、やっぱりお決まりコース。焼いたマシュマロをサンドするためのグラハムクラッカーと板チョコも忘れずにテーブルに並べます。あれ?デザート食べたのに?ええ、どうやら別腹のようですよ。

蛍が飛び交う夏の夜。気温的にはこれからですから、真夏の〜とはまだまだ言えませんが、それでも気分は A Midsummer Nigth's Dream 。途中、押せ押せの巻き巻きでしたが色々頑張りました。今夜は素敵な夢が見れそうです。藍色深まる夏至の空に「おやすみなさい」。


*去年の夏至の日のお話はこちらです



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