駆け出しコミュニティナース奮闘記@同善病院 ーコミュニティナースとはー
こんにちは、東京都台東区の同善病院でコミュニティナースとして活動をし始めた小笠原彩花です。コミュニティホスピタルと地域とつながげるコミュニティナース。今回はこのコミュニティナースについてご紹介していきます。
駆け出しコミュニティナース奮闘記@同善病院(その1)はこちら
多様なコミュニティナース
コミュニティナースを提唱したのは矢田明子さん(Community Nurse Company株式会社 代表)です。矢田明子さんは著書の中で、コミュニティナースについて「地域の住民たちと関係性を深めることで、健康的なまちづくりに貢献する医療人材」、つまりは健康面のおせっかいを焼く人と述べています。※1
実際に、私がコミュニティナースの養成講座を受講して出会った先輩コミュニティナースのみなさんには、銭湯で健康相談をしている銭湯ナースや、住民として農作物を育てながら住民さんの困りごと解決や関係作りをされている百姓コミュにナースの方もいらっしゃいました。
活動は様々ですが共通のキーワードは「暮らしの中」、「関係を深めながら」、「健康せっかいを焼くこと」。暮らしによっても、人によっても、また地域によっても違うのだから実践の在り方や定義も多岐にわたるのだと思います。それが活動の難しさでもあり面白さでもあると感じています。
日本版コミュニティナースの発祥
コミュニティナースは、海外で取り組まれているコミュニティナーシングをコンセプトにしています。わが国におけるコミュニティナースは、当時看護師を目指して学んでいた矢田明子さんが看護学生の時にこの概念を知り、2011 年に島根県雲南市が主催する次世代育成事業「幸雲南塾」において、「地域に飛び出す医療人材によるコミュニティづくり」と提案したのがわが国における嚆矢とされています。※1※2
元々は欧米やオーストラリアなどで「コミュニティナーシング」や「メディカルボランティア」という名称で行われており、オーストラリアでは、コミュニティナースが学校保健の業務や地域のヘルスセンターにおける元気な高齢者に対するサービスを行ったりしています。また、コミュニティナースになるためのプログラムも体系化されていて、大学や各病院、看護の職能団体、様々な民間団体が提供しています。健康づくりという予防的な取り組みとしての共通項はあるものの、諸外国のコミュニティナースはどちらかと言えば保健師に近く、わが国におけるコミュニティナースは暮らしの中にいる身近な存在という点で異なるとされています。 ※2
私が考えるのコミュニティナースの実践
「専門性やそのひとらしさで、暮らしの中で健康に楽しい生活を住民さんと一緒に作る活動。またそれを人とのつながりで作っていくこと」これが私が考えるコミュニティナース像です。
「人とのつながりをつくり、助け合って、楽しく暮らせるまちづくりをしたい」という気持ちがあっても、こればかりは計画しても進まないことも多く、まずはやってみることが実践の在り方を知る第一歩だと思っています。
タイミングや出会いによっても大きく変わるのがこの活動の面白さでもあります。持ち前の突撃力がカギを握ると思っていますが、自分がどんなコミュニティナースになるのか、どんな活動をしているか未来の予想はつきません。それが自分自身楽しみでもあります。
この活動紹介を読んでいる皆さんに、コミュニティナースとして少しずつ実践を積み重ねていく様子を次回は少しでもご紹介できればと思います。
※1 コミュニティナース ―まちを元気にする“おせっかい"焼きの看護師 矢田明子 参考
※2 自治体政策としてのコミュニティナースの可能性 ―地域公共人材としてのコミュニティナースに着目して― 杉岡秀樹 参考
コミュニティナースとは Community Nurse Company HP 参考
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