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駆け出しコミュニティナース奮闘記@同善病院 ー私が目指すコミュニティナースー

こんにちは、CCH協会の村上です。 
コミュニティホスピタルは、その役割の中に、地域とつながり、いつまでも安心して暮らせる地域づくりを掲げています。健康診断の受診率を上げたり、病気にならないような知識を啓発したりすることが一つの目標ですが、そのためにも、地域の住民のみなさんと近い関係になる必要があります。 
同善病院では地域と近い関係になるために、地域に出ていって、地域の活動に参加する取り組みを進めていきます。その中心的な役割を担うのがコミュニティナースです。
ここでは、コミュニティナースの活動を通じて、地域づくりの取り組みについてご紹介していきます。


みなさん初めまして。コミュニティナース1年目の小笠原彩花です。
私は「誰もが支え合って楽しく住み続けられるまちを作りたい」という思いがあり、同善病院が所在する台東区と荒川区を中心にコミュニティナースとして活動を始めました。地域の方がどんな暮らしをしているのか実際にご自宅に伺ったり、まちのイベントに参加したりしています。
 今回は初めての投稿なので、コミュニティナースを目指すきっかけについてお話をしたいと思います。


幼少期がコミュニティを考える根源 

私が幼少期を過ごした地域は、まち付き合いが盛んで、お祭りや町内会の子供向けのイベント、ごみ拾いまでそこに住む人が積極的に関わるような地域でした。当然町内の人のほとんどは顔を知っていたし、外で会えば挨拶をし、困っていたら周りの人が進んで手を差し伸べてくれました。人は一人では生きていけず、助け合いながら生きていくものだという考えが私にとっては当たり前のことでした。両親にも「困ったら近くの人に聞けば大丈夫」と言われて育ってきたので、知らない人対しても自ら声をかけることは普通のことでした。そんな環境で育ったのもあり、人と関わる仕事、困っている人を助けたいと思い医療職を目指しました。

大学は名古屋でしたが住み慣れた町とのギャップに戸惑いを感じました。挨拶をしても返ってこない。「すみません」と道を尋ねても怪訝そうな顔をする人…そんな環境で過ごす一人暮らしは不安で心細かったです。慣れてしまえば当たり前になりますが、その環境の違いが地域について考える入口になりました。

助産師として働いている中でも地域について考えることがありました。近年問題となっている産後鬱や孤独な子育ては、地域力が影響しているのではないかということです。

実際に自分が子育てをしてみて実感する場面がいくつもありました。 そこで認識したのは、助産師や看護師としての視点を生かして私が幼少期過ごしたようなまち作りをしたいという気持ちでした。

暮らしの中にはいっていくとはどういうこと?

そこから同善病院で開催した第一回あおぞらカフェや、知人のコミュニティナースに誘われた愛知県幸田町での「いいとこ発見プロジェクト」に参加。地域に出ることの楽しさを肌で実感しました。実際に自分も何かしたみたいと思い、小学生向けオンラインワークショップ「どーぜん探検隊」を梅沢先生と企画・運営をしてみましたが想像以上に大変でした。まずどこにチラシを配りにいくかさえ見当がつかず手当たり次第にチラシを配りました。実際にチラシを配っても「なぜそんなことをするのか?」と言われたり、「誰ですか?」というような顔をされたりすることもありました。結果的に地域の方に協力を得られることができ、20名ほど参加していただきましたが医療者が暮らしの中に入っていくことの難しさを初めて知りました。同時に医療が暮らしと切り離されている現実を知りました

もっと暮らしの中に入っていくにはどうしたらいいのか勉強したいと思いコミュニティナース養成講座を受けました。人とのつながりで元気になれること。それは本来の人の営みの在り方であり、そこに寄り添って健康おせっかいをするのがコミュニティナースとしての役割だと気づきました。

「誰もが支えあって楽しく暮らせるまち」を目指して

養成講座や「どーぜん探検隊」の経験から、まずは暮らしに溶け込もうと思い、地域のイベントに顔を出したり、商店街の会合に参加したりするところから活動を始めています。「誰もが支え合って楽しく暮らせるまち」を作りたいという思いのもと日々奮闘中です。人とつながり楽しいことをしていたら元気になった。それがまち全体に広がった。そんな暮らしをまちのみなさんと、コミュニティホスピタルである同善病院と作っていきたいと思います。

今回は振れることができませんでしたが、具体的な活動はまた次回ご紹介していきたいと思います。

小笠原 彩花 プロフィール 

名古屋大学卒業後、総合病院で看護師として勤務。その後助産師免許取得、産婦人科勤務。幼少期に過ごしたまちと大学生活で過ごしたまちのギャップを感じたのが地域について考えるきっかになる。助産師として、また自身の子育て経験からまちの力の必要性を感じ、第5期奥大和コミュニティナース養成講座を受講、同善病院(東京都台東区)を拠点にコミュニティナースとしても活動を開始。


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