第182号（2022年6月26日）　動員、人事、核シェアリングをめぐる動き

【NEW CLIPS】米国から供与されたHIMARS多連装ロケットシステムをウクライナ軍が初実戦投入

Reportedly the first footage of American HIMARS MLRS being used by Ukraine in combat.https://t.co/06Eq038LkP pic.twitter.com/lf9Lx7PiiI

— Rob Lee (@RALee85) June 24, 2022

【今週のニュース】動員、人事、核シェアリングをめぐる動き　ほか

ひっそりと民間人の戦争動員が進行中？

　ロシアが兵力の不足を補うために志願兵の募集を強化していることは第178号などで紹介した。同時に、この程度では決定的な解決策にならないだろうという見通しもすでに述べたとおりである。

　こうした中で興味深い情報がTwitter上に現れた。ロシア南部のカルムィク共和国の知事に対して同共和国の軍事委員会から送られたという文書の写真である（以下）。

🧵 🚨 #MOBILIZATION:
From Osechkin's source:
Commands of the Southern and Western Military Districts in #Russia elevated the level of combat readiness and began to carry out mobilization activities jointly with the FSB, Rosgvardia, and the Interior Ministry. pic.twitter.com/hUtKj2Yzjs

— Igor Sushko (@igorsushko) June 24, 2022

　文書の日付は今月22日となっており、末尾にはカルムィク共和国軍事委員A.サランゴフという人物の署名が入っている。
　その中身であるが、

・南部軍管区司令官が6月20日5時を以って戦闘準備体制を「XXX（修正が入っていて読み取れず）に上昇させたこと
・カルムィク共和国軍事委員会、同共和国の連邦保安庁（FSB）支局、内務省、非常事態省、国家親衛軍支局の各機関が、同共和国内の人間と輸送手段の動員に関する実施計画に基づいて動員実施を開始したこと