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単位が切れそうだって、親としてもハラハラすることがあるけれど「待つこと」が近道

高校は74単位以上の修得で、卒業できる。

高校の単位の履修の方法で区別すると、「単位制高校」と「学年制高校」に分けられる。

単位制高校の場合、単位を「落とす」ことがあったときは、留年ではなく、再履修すれば良いし、3年間で74単位以上が揃わなければ、「4年次」になるだけ。

つまり、卒業が少し先に伸びるのが、単位制高校。

それに対して、学年制の高校だと1単位でも落とすと「留年」になるし、単位を落とした学年を最初からやり直す。

つまり、留年してゼロか、進級して30単位か、の二択になるのが、学年制高校。

高校の単位って、「履修」して、なお且つ、試験等に合格して「修得」したときに、1単位になる。

単位の「履修」には、概ね出席率80%が条件。
週に1回の授業を35週間、受講すると「1単位」になるから、目安として7週間以上休むと「単位が切れる」ことになる。

でも、出席率が80%を下回り、「履修」ができていないから、すぐに単位が切れる、って決まるわけではない。

最終的には校長裁量なのだ。

そのため、高校によっては、長期休みを利用して授業時数の補充を行うところもあるし、相談室や保健室での別室参加を出席として扱うルールの学校もある。
登校ができるようになるまで、出席率の要件を緩和する学校もある。

もちろん、定期考査を受けるとか、レポート課題を提出するとか、「修得」するための評価材料を、学校に出さないといけないんだけど…

学校に行けなくなった子どもは「エネルギーが無い状態」

だから、「単位が切れそうね」とか、「この先どうしたいの?」って声かけは、返って、エネルギーの回復を遅らせてしまう。

親として、もやもやしちゃうところだけど、学校からいろいろ言われても、子どもに、そのまま言わないで、ちょっとだけ待つ、のが良い。

待つのも、親としてはモヤモヤしちゃう。
そんなときは、「学年制から単位制の高校に移ることもあり、かもね」くらいの、子どもにいくつかの選択肢があるんだ、って思うような、追い込まない声かけ、までですね。

子どものエネルギーが回復するのを「待つ」ことが、親子で次の段階を考えられるようになる近道なんです。

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