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noteガチャガチャマシンのカプセルに詰めたもの

少し前に、noteガチャガチャマシーンなるマガジンを作った。

トイ・カプセルを開けるみたいな、ワンコインの暇つぶし

ガチャガチャマシンに見立てたマガジンに、カラフルなカプセルに見立てた100円の記事をいくつか入れている。

驚くべきことに、これが思った以上に売れている。
有り難い。とても、有り難い。
その上、現時点で購入者の8割がなんらかの手段(コメントだけでなく、TwitterのDMとか、お題箱など)で、「面白い」「よかった」「優しくて切ない」などと感想をくれているので、きっと、ちゃんと面白いんだと思う。

でも、ゲラゲラ笑えるような面白さは期待しないで欲しい。私だから。暇つぶしの割に、じんわりニヤけるとか、じんわり気持ちが緩むとか、そういうタイプの面白さ……だと思う。

記事の本文は購入しないと読めませんが、カプセルの中に入れているのはショートショートが中心で、ジャンルは恋愛に限らず雑多です。
(ホラーとサスペンスは私が苦手なので絶対入りません。)
カプセル(記事)はたまに増えたり減ったりします。

しばらく公開してみて、気づいた事がいくつかあったので、書いてみる。
ここでは中の記事を「カプセル」、記事を購入し読むことを「カプセルを開ける」と表現することにする。

まず。スキ♡の付くものと、一番の売れ筋が、別な色のカプセルなのが興味深い。これは、読まずに押されたスキを含むからだ。
実際にカプセルを開けて読んでみて好きだったスキ。
カプセルの色に対する期待値のスキ。

最初は、カプセルに色なんてつけないで、全部同じタイトル「カプセル」にして、たまに中身の順番入れ替えるみたいなことをしようと思っていた。
全くのノーヒントは流石に…って思ったのと、noteの仕組み的にどれが売れてるのかわからないのが……って思ってやめた。

例えば、コンビニのコピー機を利用したネットプリントなんかのペーパーマガジンとか、知らない作家のnoteの有料記事とかもそうだけど、何が書いてあるのかわからないものを買うのって、結構、怯むと思う。
私は怯む。実用的な情報のものですら、前半の公開部分を読んでいても、怯む。

小説なんてさ、余計だと思う。
プロ作家の作品ですら当たりハズレがあるのに。

この人の書くものなら!って思えるものでないとなかなか購入まで至らない。
でも、“どうしても続きが気になる、課金してでも読みたい”って作品を作り続ける体力も圧倒的な文才も、私にはない。(と、思っている。)

でも、ふと、思ったの。
みんな、おみくじとかカプセルトイとかだと面白がって買うじゃない?
私自身も、何の期待もせずに、買う。

ガチャガチャや袋とじって「開けることが目的」みたいなところある。
そういうものは逆に中身の想像の付かないような、わからないもの方が面白いし。もし期待ハズレだったとしても、モヤモヤも少ない。
だって、そもそもそんなに期待していないもの。

勿論、いくら安価に設定するとしても、有料にするだけの想いやクオリティは込めて書いている。
そこを手を抜いたら終わりだと思っているから。
何を引くかわからないからこそ、ちゃんと楽しんでもらいたいし。
だけど、正直なところ、価格設定としては、だいぶ破格だし狂ってる。

もし、今までに読んだ私の作品の一部でも気に入ってくれたのなら。
珈琲のお供にでも。
カンパするみたいな気持ちでも。

好きな色のカプセルを一個、開けてみて。





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