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ネット・ゲーム依存の支援:認知行動療法カウンセリングセンター広島店

認知行動療法カウンセリングセンター広島店の岡村です。今回は、ネット・ゲーム依存の支援についてのお話になります。

ネット・ゲーム依存

ネット・ゲーム依存はネットやゲームをやることに時間を費やし生活に支障が生じる困りごとです。場合によっては睡眠や食事時間を削ることで体調面の問題が発生することもあります。多くの場合、ネット・ゲームの時間をコントロールが困難でやめたくてもやめられない状態に陥ります。

ネット・ゲーム依存の支援

ネットやゲームをやっている本人よりも先にご家族がカウンセリングに来られることの方が多いです。「子どもが一日中ゲームをしているが家族としてどのように対応すればよいか分からない」といったように対応に困り、インターネットで対策を検索しても記事により内容が大きく異なり結局分からないままになります。どの対策もある人にとっては効果的で、別のある人にとっては役に立たないばかりか悪影響を及ぼす可能性もあります。
実際の支援がケースバイケースでしっかりとそれぞれの事情をお聴きしないことには支援をすることは難しいです。事情を聴かないまま支援を行うということは、少し的外れな例になるかもしれませんが、すでに腕立て伏せ100回できる人に10回の腕立て伏せを勧めたり、逆に1回も腕立て伏せできない人に10回の腕立て伏せを勧めているようなものです。偶然マッチすることはあってもミスマッチする方が多くなります。
実際の支援ではそのような事態にならないためにまずはしっかりとお話をお聴きすることから始まります。そこで普段どの程度ネットやゲームに費やしているのか、他の活動はどのようなことをしているか、家族との普段の関り、家族以外の人との関わりなどを明確にしていきます。

ゲームが先か支障が先か

ネットやゲームに費やす時間が多いとまるでそれらが生活に支障を与えている原因に見えてしまいます。もちろんそのような人もいるでしょう。しかしすべての人がそういう訳ではありません、仕事を辞めたり学校に行けなくなり他にやることがないためネットやゲームの時間が必然的に長くなってしまうこともあります。その場合、ネットやゲーム時間だけに焦点を当てて支援をしてもうまくいきません。その他の困り感について整理しそちらへの支援をしていく必要が大切になります。人目が気になるなどの社交不安症状に悩む方はそちらを中心に支援を行います。このような点からもまずは現状把握が必要不可欠になります。

家庭内ルール

ゲームを縛るなんてとんでもない。自由にさせましょう。
みたいな支援?をたまに見ることもありますが、このような言葉に苦しむご家族は多いです。そんな支援をしてしまうとますますゲームをする時間が増え社会生活での支障はマシになるばかりかより悪化してしまう可能性があるためです。とは言え、普段特に会話もない状態でいきなり家庭内ルールを設けてもうまく機能はしないでしょう。そればかりか関係性は悪化してしまいます。まずはネットやゲームの話題以外のことで会話頻度が増えるような支援を行う場合もあります。あくまでそのような場合もあるだけですべてにおいてそうとは限りません。
家庭内ルールについてはある程度あっても良いと私は考えています。社会全体、会社、学校などそれぞれの組織に法律やルールがあるように家庭内においてルールがあることは大切なことだと思います。なのでタイミングと内容をどうするかについて検討していくようにしています。

我慢ではなく別のワクワク

ネットやゲームをすることで何を得ているのでしょうか。それは人間関係かもしれません。ワクワクかもしれません。やることがないから暇つぶしでやっているだけかもしれません。まずはそれを明らかにしていきます。そして支援の方向性としてはネットやゲームを取り上げて我慢をさせるのではなく、他の活動でもそれらの体験を得ることができることを少しずつ知ってもらうことも大切になります。

認知行動療法カウンセリングセンター広島店

認知行動療法カウンセリングセンター広島店ではネット・ゲーム依存に苦しむ方やご家族の支援を行っています。事前無料相談もやっておりますのでご利用ください。

https://note.com/cbtup/n/n4d0106a1bb4c


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