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パニック症の認知行動療法カウンセリング:認知行動療法カウンセリングセンター広島

皆さんこんにちは。認知行動療法カウンセリングセンター広島の岡村です。寒い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか。年のせいでしょうか。寒い中、外出すると膝が痛くなってきました。さて、今回はパニック症への認知行動療法によるカウンセリングについて解説していきたいと思います。広島にお住いの方での遠隔の方でもオンラインによる対応が可能ですので必要ありましたらいつでもご相談ください。

受診歴のないパニック症にどう対応するか

医療機関に通っておらず診断もされていないけれど、クライエントさん自身が「パニック症」を主訴にカウンセリングに来られた場合どうするかについて最初にお話ししたいと思います。なぜなら認知行動療法によるカウンセリングを実施する際に大切だからです。結論からお伝えしますと受診歴のないパニック症(かもしれない)としての相談に対して認知行動療法を実施することはありません。理由は、発作が本当にパニック症によるものか分からないと認知行動療法による介入が有効か分からないどころかリスクがあるためです。本当は身体疾患が隠されているのに認知行動療法を優先したがために発見が遅れてしまうかもしれません。認知行動療法を実施することが逆効果になってしまう場合もあるかもしれません。ですので、医療機関に受診されていない場合にはまずはしっかりメディカルチェックを受けていただくようお願いしています。認知行動療法によるカウンセリングは決して万能なものではありません。逆にこのような判断をされずカウンセリングを受け入れるような機関は一見すると理解があるようにも見えるかもしれませんがリスクを見落としているともいえると私は考えます。

パニック症とは

パニック症については厚生労働省が大変分かりやすくまとめてくださっていますので詳しくはこちらをご参照ください。

ある日突然、動悸やめまいなどの発作(パニック発作)が出現し「大変なことになってしまうのではないか」との強い恐怖を抱く体験をします。その後、パニック発作が再度出現することを不安に感じ身体感覚の変化にも過敏になってきます。次第にパニック発作が出現しそうな場所に行けなくなるなど生活に支障をきたすようになります。約100人に1人もの人が一生の間にパニック症になるともいわれています。ちなみに一生の間に1回だけパニック発作を起こす人は約10人に1人といわれています。

パニック発作

パニック発作は人によって異なる場合があります。代表的なものは、以下の通りです。いずれも突然生じ、10分以内ピークがくる恐怖や不安の感覚になります。

動悸、めまい、窒息感、吐き気、手足の震え、吐き気、悪寒、しびれなど

パニック症への認知行動療法

パニック症への認知行動療法カウンセリングは、パニック発作自体をなくす方法というよりは不安や恐怖に影響している「認知」や「行動」を特定し生活の支障が少しでも減るようサポートします。

ステップ1:パニック症が生活に与える影響の理解
まずはパニック症による生活全体にどのような支障がでているかをしっかりと把握していきます。例えば電車に乗れない、狭い場所を避けてしまうなど日常で負担に感じていることを整理していきます。

ステップ2:状況を細かく整理する
続いて生活に支障がでている複数の場面を切り取って細かく整理していきます。具体的には、困りごとが出現するのはどのような状況において、どう考え、どのような気分になり、どのような身体反応が出現し、どう行動し結果どうなるかといった流れを明確にしていきます。このように細かく整理を行うことで生活に支障をきたす「認知」や「行動」を明らかにしていきます。

ステップ3:方針の決定
困りごとの悪循環を整理したのち、改善するためにできることを一緒に決定していきます。

ステップ4:介入の実施
パニック症による支障を軽減するための介入を実施していきます。注意訓練、認知再構成、行動実験、曝露法などさまざまな方法の中からクライエントさんに適した方法を一緒に実践します。

ステップ5:ふりかえり
介入結果を振り返ります。うまくいかなかれば、その理由について検討し別の介入法について検討します。

認知行動療法カウンセリングセンター広島

認知行動療法カウンセリングセンター広島では、パニック症への認知行動療法を実施しています。オンラインでの対応も可能ですので必要ありましたらお申込みください。


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