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認知行動療法って何?ほかの心理療法や認知症と比較してみた:認知行動療法カウンセリングセンター from沖縄

みなさん、こんにちは
認知行動療法カウンセリングセンター 與儀です。

友人と飲みに行ったんですけど、そのとき、「認知行動療法ってなんか?認知症系のやつ?」って聞かれました。
確かに「認知」って聞くと、「認知症」が先に思い浮かぶと思いますが、まったく異なる「認知」を指しています。

友人に聞かれて、思ったのですが、やっぱり認知行動療法ってどのような心理療法かわからない方が多いんじゃないかと。
あと認知症との違い。

そこで、今回は、ChatGPTを使って認知行動療法とそのほかの心理療法や占い、宗教、霊媒師、それと認知症とを比べてみました。

それでは早速見ていきましょう(図はクリックして拡大してください)。

認知行動療法とそのほかの心理療法等、認知症の特徴

それぞれの心理療法等と認知症の特徴

認知行動療法認知と行動のパターンを変えることを目的とし、具体的な技法が用いられます。不安障害やうつ病などの具体的な問題に効果的です。

人間性中心療法:クライエントの自己理解を深め、自己受容や人間関係の改善を目指します。非指示的で、自己成長やコミュニケーション能力の向上に役立ちます。

精神分析無意識にある感情や欲求を明らかにすることを目的とし、長期的な療法です。深層心理の探求や過去の体験に関連する問題に対処します。

占い未来や運勢に関する情報を提供し、適職や恋愛運などの相談に対応します。具体的な行動指針は提供されません。

宗教信仰や教義を通じて問題解決を支援し、精神的な安らぎを提供します。宗教的な悩みや道徳的な問題に対処します。

霊媒師霊的なエネルギーや霊界とのコミュニケーションを利用し、霊的な悩みや人間関係の改善に役立ちます。

よろず相談・アドバイス:一般的なアドバイスや相談を提供し、日常生活の悩みや人間関係、仕事、恋愛などに対応します。専門的な技法は用いられません。

認知症脳の機能低下により記憶力、判断力、言語能力などが衰える状態です。主に高齢者に見られ、アルツハイマー病などが代表的です。症状進行は個人差があり、対策は症状緩和や日常生活のサポートが中心です。

ChatGPTに指示するだけで上記の表と説明がパッと出てきます。
とても便利な世の中になりました!

ここからは僕が補足説明をしていきたいと思います。

認知と行動のパターンを“変える”ことについて

僕がすぐに気になったのが、ここ
認知行動療法:「認知と行動のパターンを変える

確かに変えるんですけど、結果的に“変わる”というのが正しいと思います。

“変える”というのは、日常的になされているアドバイスや相談と同じになってしまいますし、一種の暴力だとも言えます。

なぜかというと、“変える”ということは、その認知や行動を正したい人Aさんが、間違った認知や行動を持っているBさんに一方的に自分の考えを植え付けるというような構造を想起させるからです。

指導・叱責・アドバイスのイメージ

そうではなくて、認知行動療法では、その人の認知や行動のパターンを一緒に検証し、一つの考え・やり方を握りしめて苦しくなっている手を緩めて、他の考え・やり方に目を向けてもらう、そして、その考え・やり方が本当にその人にとって役に立つのかさらに検証を重ねる、という感じです。

それに、その考え・やり方を選択するのも手放すのもクライエントさん自身です。強制することは一切ありません。

そのようにして検証を重ねた結果、認知や行動が“変わる”、それが認知行動療法だと思っています。

カウンセラーはクライエントさんのやや後ろから伴走者のようにサポートするイメージです。

認知行動療法のイメージ

認知行動療法と他の心理療法の違い

認知行動療法はほかの心理療法と比べて、精神疾患への効果が様々な研究によって認められています。
また科学的な態度をとても重視しており(そのほかの心理療法がそうじゃないという意味ではありません)、認知行動療法で用いられる理論や技法はほぼすべて科学的な根拠があります(検討段階のものもあります)。

逆に言うと、抽象的な悩みは苦手かもしれません。
しかし、それも認知行動療法で具体的な認知・行動として扱っていきますので、対応できないというわけではありません。

クライエントさんが自分の悩みをどのように捉えていて、どのようにして良くなりたいか、どのような目的があるかによって選択する心理療法は異なってくることでしょう。

なので、突き詰めていくとそのクライエントさんに最もよい心理療法というものはないと思います。

それぞれの心理療法の良し悪し、メリット・デメリットがありますので、クライエントさんが適切な心理療法を選べる知識を持っておくというのがとても重要になります。

“認知”という単語が指している概念の違い

認知行動療法と認知症は表に示した通り、まったく違います。
認知行動療法は主に精神的な問題や困り感に対処する心理療法ですが、認知症は主に高齢者が経験する脳機能の低下による状態です。

わかりづらくしているのが“認知”という単語ですが、それぞれは以下のように説明されます。

認知行動療法:“認知”→個人が自分自身や周囲の状況を理解し、解釈する思考の過程を指します。

認知症:“認知”→脳の機能に関連した能力を指します。これには記憶力、注意力、判断力、言語能力、空間認識などが含まれます。認知症の“認知”は脳の機能低下によってこれらの認知機能が衰える状態を指しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

認知行動療法って言うと、「認知症?」って聞かれることって結構あるんですよね。
僕たち、心理士は当たり前になってしまっているんですけど、確かに同じ“認知”とついているので混乱してしまいますね。

受けたいカウンセリングを迷っておられる方は今日の記事を参考にして、それぞれの心理療法をネットでさらに検索してみることをおススメします。

最後まで読んでいただきありがとうございました!!!
記事を読んで少しでも面白かった・参考になったと思われた方はフォロー・スキください。
とてもとても歓喜します!

次回は、思春期についてでも書こうかなーと漠然と考えています。
変わるかもしれません(笑)

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