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心理教育ツール①認知行動療法とは/認知行動療法カウンセリングセンター広島店

はじめに

【岡村】
皆さんこんにちは株式会社CBTメンタルサポート代表取締役、そして認知行動療法カウンセリングセンター代表の岡村と申します。よろしくお願いします。これからですね、シリーズもので心理教育シリーズというものをスタートさせていただきたいと思います。
ここでは、例えば「今日扱う認知行動療法とはどういった方法なのか、どういったものなのか?」「不安を軽減する方法には何があるか?」「抑うつを軽減する方法とは何かあるか?」等をお伝えしたいと思います。
実際認知行動療法を実施するときには心理教育として、いろんな技法だとか方法などをご紹介していく機会があるかと思いますが、その資料としてこちらをご活用いただければなと思ってお伝えさせていただいております。
それでは早速ですね、始めていきたいと思いますが、今回のテーマは「認知行動療法とはどのようなカウンセリング方法なのか」についてご紹介していきたいと思います。

心の困りごとと、カウンセリングの種類

【岡村】
我々カウンセラーは、主に心の困りごとを扱うわけですね。心の困りごととはどういったものか。様々なものがありますが、人目が気になるとかですね、無気力で何もする気になれない、学校に行けない、何度も同じことを繰り返してしまう、狭い場所に行くとパニックになる、高所が苦手、あと人間関係がしんどいとか本当にたくさんのことがあるわけですね。
あとは自信がないだとか、繊細で傷つきやすいとか、いろんな心の困りごとがありますが、カウンセリングと一言で言っても実はいろんなアプローチ法があります。
心の困りごととはなんぞやという定義みたいなところから若干違うんですね。まあ、よくある、〇〇流、××流みたいなのってあるじゃないですか。剣術で言うとそんな感じで、カウンセリングの世界にもいろんな流派があると思って、例えばクライアントさん、今相談していただく方には自己成長的な力というのがあるので、それらを傾聴だとかしてお話を聞いて整理していくことによって、自発的にそこの改善に向けて動き始めるみたいなアプローチもあったりします。
話を聞いて振り返って整理していくとこんな感じなのかな?って見えてくることってありますよね。そういったようなやり方というのもありますし、解決像、自分にとっての解決って何なんだっていうのを想像しながらそこに向けて近づいていくっていうような未来に焦点を当てた方法などもあります。そういったいろんな方法がある中で、認知行動療法というのもそのうちの一つの方法になります。他の方法については詳しくは、いろんな方法をご紹介してくださっている方々のチャンネルですとか書籍とにあたってみていただけたらと思います。
どうしてもあんまりやってない分、説明が雑になってしまったりだとか、「そんな方法じゃないよ」みたいなものもあったりするかと思いますのでご了承ください。
どの方法が優れているだとか正しいみたいなものがあるというよりは、それぞれ心というものを大切に扱っていますし、それぞれですね、なんて言うんでしょうね。まあ例えばいろんな流派の話を聞いて、これ納得できるなってものもあれば、これはちょっと自分には理解できないなってものもあったりするので、自分自身がすごいしっくりきたり納得できる方法っていうのをお試ししていただけたらいいんじゃないかと思いますね。
カウンセリングを受ける上の1点の問題点があるとしたら、そもそもどんな流派があるのかっていうのもそれほど世の中にして渡っていないし、どうやって選べばいいのかといったところもなかなかわからないままになってて、人によってはですね、いろんな流派は使えますよみたいなことを言ったりする人もいるわけですね。そうなるとより一層わかんなくなりますね。体感的には様々な流派を組み合わせてもらって、かなり難しいところがありまして、 1個か2個みたいな感じの方が実際のところが多いんじゃないかなと感じがしますね。まあ説明として正しいかわかんないですが、うどん屋をやりながらラーメンも作ってそうめんも作ってるみたいなこと言うと、「本当に全部できるの?」みたいな感じに思いますよね。

【奥本】岡村先生はどんな流派を使えるのですか?

【岡村】僕はメインは認知行動療法という方法と、あとはブリーフセラピーという方法などを学んでいるって感じですかね。もともとは精神分析的心理療法というものを学んでおりましたかねっていうような感じになってきます。

認知行動療法とは

【岡村】
そろそろ本題に移らないとあれなんですけれども、その中でじゃあ認知行動療法とはどういった視点なのかと言いますと、心の困りごとを環境と個人の、まさに認知行動療法の認知というのはある状況における考えやイメージのことなんですが、考えで置き換えましょうかね。考えやその時に取る行動の繰り返されるパターンとして理解していくといったような感じになりますね。例えば自信がないという困りごとがあったとしましょうか。そんな時は自信がないなと思うのはどんな場面なのかというのをまず明らかにしていきます。環境の要因ですね。そこにおいて「どんな風な考えが浮かぶことが自信がないということになりますか?」みたいな感じで聞いていきます。「その時どんな気持ちになってどういう行動を取るのですか?」という感じですね。

具体例を挙げると

【岡村】例えば人目が気になってしんどいというのは状況としてはどんな状況だと思いますか?

【奥本】人目が気になってしんどいっていうのは、例えばプレゼンの発表の時とか。

【岡村】いいですね。プレゼンの発表中という状況で頭の中ではどんな考えが浮かべそうですかね?

【奥本】そうですね、どういう風に聞かれてるかなみたいな。

【岡村】どんなふうに聞かれてると思いますか?

【奥本】あまり面白くないプレゼンだな、みたいな事を思われてるんじゃないかとか。

【岡村】ありがとうございます。そうするとどんな気分になりますね?

【奥本】そうすると、気分としては不安ですかね。それと、そうですね、、、焦り。

【岡村】それぞれ100点満点中で何点ぐらいの感じですかね

【奥本】そうですね、不安が70、 焦りが60点

【岡村】体には変化ありそうですか?

【奥本】その最中心臓がドキドキです。

【岡村】どんな行動や振る舞いを行いそうですか?

【奥本】そうですね、なるべく人の目と合わないような感じで、早口になって言い切ってしまうみたいな事です。

【岡村】
となると、認知で「早く終わらせよう」とか、「目を合わせないようにしよう」みたいなのもあるかもしれないですね、ありがとうございます。
こんな感じで、今まさにその困りごとがどのように現れているのか、というのを整理していくという方法になります。それで、今のパターンというのを抜け出すためにはどんなところを調整していったらいいのか、というのを検証していくといったようなものになりますね。なので認知行動療法ではなるべく困りごとを今として扱うし、それが例えば行動として観測できたりだとか考えとして整理できるような感じで扱っていくといったような感じになります。
具体例であげると、例えば商店街を歩いている時に変に思われてる、避けようみたいな感じで思って恐怖が70ぐらい感じて、体には動悸を抱えながらその場を離れるという選択を繰り返してますみたいな感じですね。

認知行動療法の流れ

【岡村】
というような感じで、相談事というのを細かく整理していきます。じゃあ実際の認知行動療法ではどんな流れなのかと言いますと、まずはカウンセリングで相談されたいことというのを明確にしていきま。あなたの困り事っていうのはどんな困りごとですか?という感じですね。
プラス、それがいつからあったのかだとか、どんな体験のもとに生じてきたのかみたいなこともお聞きしていきます。
特に、今を扱うという点において注目すると、生活全体で困りごとがどのように影響しているかを整理します。例えば、
「人目が気になるというのは商店街を歩いている時の他にはどんな時ですか?」
「映画を見ている時もそうですね」
みたいな感じで日常生活歩んでいく中でどんな時に苦労されているかをしっかりと把握していきます。その上で、相談の困りごとが生じるいくつかの状況っていうのに細かく整理していくという感じになります。そして複数の状況で共通する認知や行動の癖というのを理解していきます。それらが癖になっている理由、つまり続いているのはどんな要因があるのかについて検討していきます。その方が目指す目標というのをはっきりさせて、そこに進むためにできることを一緒に考えて実行していくという感じになります。
実行した結果効果があったかどうかを振り返ってみるというのが一通りの流れになります。

まとめ

【岡村】
まとめとしては、認知行動療法というのはいろんな種類があるカウンセリングの一つの方法であるということ。過去や未来というよりは、もちろん、それらも大切には使いますが、その中でも特に今現在どのような感じで困っているのかというところに焦点を当てています。なるべく困りごとを数値化できるように行動としてはどんな感じのことが生じているかな?と測定項目みたいなのを決め、ますダイエットで言うと痩せたか痩せてないかって口頭で聞くだけだとわかんないので、実際の体重の変化だとか、食事のカロリー量の変化、みたいな認知行動療法では変化があったかどうかというのを数値で測定していくということもします。
あと話して終わりというよりは、カウンセリング中に計画を立てて実際の生活でいろいろ実践をしていっていただく、みたいな実践スタンススタイルみたいな感じが近いですかね。で、そこでいろんな気づきを得ていきましょうという感じになります。もう1個ポイントがあるとしたら、何かを変えるみたいなことがどうしても目立つんですけど、それと同じか同じ以上大切にしているのは気づき、何が起きているのかどう考えどう行動しているのかの気づきというのを一緒にそこが築けるようになるためのサポートを行っていきます。癖とか何でもそうですけど、気づけたらちょっと変えやすくなるんですよね。なのでまずは、気づきというのを促しつつ、じゃあどこを変えていったらいいのかについても検討していくといったようなやり方になり、これが認知行動療法の説明になります。
では今回はこの辺りで終わろうと思います、ありがとうございました。




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