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Doctor No

 イアン・フレミングの1958年の作品。007シリーズの6作目。邦題は「ドクター・ノオ」。Kindle版の007全集。長編12個、短編9個、全部入って¥59と安かったのでとりあえず買っておいたもの。

 この映画版はうっすら覚えています。何と言ってもあの、鼻歌を歌いながら美女が海から浜へ上がってくるシーン。水着に太いベルトを巻いている姿が妙な感じでしたが、原作では、太いベルトの他は何も無し。裸です。

 夜通しカヌーを漕いて島に着き、疲れて岩陰で寝ていたボンド。目を覚まして、あたりを見回すと居ました。裸の美女。声をかけると、ベルトに差したナイフのつかに手をかけて威嚇するハニー。ジャマイカのさとうきび農園を営む由緒正しき家柄の出ですが、訳あって今は天涯孤独の野生児です。海に潜って貝を獲ってきたところです。

 また、それより前のシーンで、夜、ボンドの寝ているベットにタランチュラが這ってくるのは映画。こちらは大ムカデ。タランチュラはハニーの回想シーンで出てきます。曰く、自分を犯した男の家に夜忍び込んで、ベットにタランチュラを放したと。男は一週間苦しんだ後に死んだそうです。

 ところで、後半、文字コードみたいな6桁くらいのものが何ヶ所か出てきました。安いものなので文句は無いですが、肝心の文章は本物なのだろうなどうなのかなと一抹の不安が頭をよぎりました。本物はもっと面白いのかもしれない、なんつって。

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