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Rule Makers, Rule Breakers

 「ルーズな文化とタイトな文化」ミシェル・ゲルファンドの2018年の作品。文化放送「武田鉄矢:今朝の三枚おろし」でやっていたもの。2週間の放送全部は聞いていませんが、何となく良いかなと思って読んでみました。内容はイマイチ。

 心理学者の研究を俟つまでもないわかりきったことを、くどくどと書いてあってうんざり。翻訳版が税込み¥3080に対して原書のKindle版は¥584と安かったし、まあ、英語の勉強と割り切って読みました。武田はラジオのギャラで元は取れたのでしょう。

 以下は蛇足。

 その国の文化がタイトかルーズかではなく、文化のもとにある幻想を信じる人の割合が多いか少ないかの違いではないかと思いました。

 文化とはそもそも、人為的なルールなどの幻想をいかに信じさせるかという仕組みだと思います。ホモ・サピエンスの集団は150人を超えると、幻想なしでは成り立たないそうです。逆にいうと、文化のおかげで1億人以上のどこの馬の骨かもわからないやつらを、日本人としてまるで仲間のように思える、というか…。

 文化は基本的にタイト。ただし、それほど馬鹿ではないので、幻想を全部信じているわけではなく半信半疑の状態。半分以上信じている人が何人いるか。あまり信じていない人は、犯罪を犯したり、公金をチューチューしたりするのかな。

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