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【心理学】学習心理学 ARCSモデルは、「個人のやる気」を尊重する学習スタイル

1.ケリーの遠近主義に基づいた学習モデル

現代哲学では、「物事の見方は個人の経験や知識によってそれぞれ」ということを説いています。

これは遠近主義と言われ、従来のような普遍的価値を誰もが共有する考え方ではなく、より個人主義が重視されるということです。

そういった中でアメリカの教育心理学者であるジョン・ケラーは、遠近主義に基づいてARCSという学習モデルを提唱しました。

この思想は、普遍的価値 ーつまり、知識などを一方的に教育する方法ではなく ー 
個人の経験や価値観に基づく、自発的な学習の促しが大事であるという考え方です。

そこでケラーは、学習の主体者が「外的刺激」を取り除き、内的なモチベーションにより学習に取り組める為の、枠組みとしてARCSを考えたようです。

ARCSモデル

・ARCSモデルについては、既に別でまとめられていますが *2)、
学習者の「注意」「関連性」「自信」「満足度」の4観点で提案されてます

・4観点について

1. 注意 … 「面白そう」に注目。学習者にとって興味をそそるようなことは何か?

2. 関連性 … 一般的に価値観の押し付けではなく、本人にとっての「やりがい」を考える。

3. 自信 … 「これは自分にできそうだな」→「実際にできた」「やればできる」と思えるような学習にする

4. 満足度 … 「やってよかった」と思えるような、"体験"にするための学習

リンク

*1) 遠近主義
https://kotobank.jp/word/%E9%81%A0%E8%BF%91%E6%B3%95%E4%B8%BB%E7%BE%A9-38063

*2) ARCSモデルの思想
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B1%E3%83%A9%E3%83%BC

*3) ARCSモデルの詳細
https://www2.gsis.kumamoto-u.ac.jp/tgu/edu/arcs/arcs.html




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