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#12 抗がん剤治療1-5 隣のおっさんキレた

ちょっと間が空いてしまいました。
この日記は書き方からもわかると思いますが、実際の時系列とはタイムラグがあります。この間にちょっときつめの副作用やら、一旦家に帰ったりとかいろいろありまして、気分がちょっと落ちました。
落ちたといっても、ちょっとした登校拒否児くらいの落ち方なのですが、そういえば僕、小学生の頃友達と遊ぶのが嫌で押し入れに隠れて、おばあちゃんにすぐ見つかるという思い出があります。
まぁ、そんな感じですwww

というわけで、
夜中に隣のおっさんが切れた話します。
別に誰が悪いというわけでもないんです。
みんな体調悪い中で、大部屋ですからね。
そういうこともあると思います。

抗がん剤をするときは点滴の時間調整のために電動のポンプをつけていました。

ポンプといっても残りの量を測定できたり、点滴が止まったら知らせたりとちょっとハイテクなやつです。

点滴が止まったらピーピーなるわけです。
看護師にも聞こえるように、つまりへ廊下にまで聞こえる勢いで鳴ります。

部屋のメンバーは結構入れ替わりが早く、お隣さんは3人目の人でした。
つまり、この日初めてピーピーを聞いたのだと思います。

この日はお昼間の点滴が時間がかかって遅れたこともあり、いつもは夜に止めていたポンプが夜中も起動中でした。
副作用の疲れで僕は消灯後ぐっすり。

諸条件が整いました。

草木もねむる丑三つ時。
ポンプへ自分に与えられた任務を全うしようとしました。

もしポンプがもうちょっと融通の効く子なら躊躇する時間ですよ。
みんな寝静まってるのに大丈夫?って。

でもポンプくんは仕事をしました!

僕も夢うつつ、何かなってるなーって思ってからそれが自分の点滴のポンプだって気づくまで時間がかかった。
いや、寝てたのでどれくらいかかったかはわからないが、すぐではなかったと思う。

気づいて、また一呼吸おいて、そうだと思い出してナースコールを押す。
ナースコールの向こうでポンプの音に気付いた気配がして、またどこから看護師が来るまでの間、おっさんがキレた。

何やら言いながら廊下へ。そこに看護師登場。もう我慢できん。どうにかしろと。

どうにかしにきた人に、どうにかしろと言って手を止める心理はなんだろう?
とりあえずおっさんの中で僕は寝たままのようなので、寝たふりをすることにした。起きたとて火に油を注ぐ効果しかないだろう。

看護師さんには悪いけど、おっさんは看護師に言いたいこと言いたいだけの様子だったので、お任せすることにした。

それでその場は収まって、看護師さんもポンプを止めてくれて、その日はおしまい。そうこうしてるうちにいびきをかき出したおっさん。

翌朝、大人しいおっさんい戻ったおっさんは、よく寝れんかったと看護師に行ってた。あんなにいびきかいてたのに?

ここにいるのは全員病人。おっさんにどんな症状があるのか知らんけど、寝れない理由があるんだろう。

ようやっと眠れた時にポンプに起こされたのかもしれない。悪いことをしたと思うと同時に、睡眠は重要だと改めて思う。

結局おっさんが部屋を移動する事に。
僕のポンプは今日も使うので、病院側としては適切に対応ではないだろうか?

大部屋いろいろありますね。


で、後日談です。

僕の隣のベッドの人もこのポンプをつけることになりまして、ピーピーいっています。夜中に。
うん。これは不愉快だ!
何だろう。自分のピーピーの3倍は不愉快ですwww

いやー、おっさんがきれた気分がちょっとわかりました。
まずもって、警告音なので愉快なわけはありません。
けたたましいというほどではないですが、耳障りです。

それを止めるすべは僕にはない。
看護師さんに知らせて、止めてもらわなければならない。
とはいえ、夜も看護師さんは忙しいので、呼ばないと気づかない。
隣のおじさんはなかなか呼ばない。
これは深くお眠りになっているのかな?

どうするもこうするも看護師さんを呼ぶしかないのだけど。まぁ僕は、この記事の下書きは前に書いていたので、そら冷静でしたよ。
気分がわかっただけで、冷静に対処しましたとも。


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